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2005年04月

2005年04月26日

肥満・糖尿病領域の新規ターゲット分子を発見

  慶應義塾大学医学部の尾池雄一講師らと山之内製薬との共同研究グループは、肝臓から分泌される分子のアンギオポイエチン関連成長因子(AGF)に、抗肥満作用と抗糖尿病作用を見出した。肥満化して糖尿病症状が表れたAGF欠損マウスにAGFを投与すると、その症状が大きく改善され、新しい作用機序の肥満・糖尿病治療薬になる可能性が出てきた。米科学雑誌『ネイチャーメディシン』の電子版に3月21日付けで掲載された。

  AGFは肝臓からの分泌タンパク質で、慶應大と山之内の共同研究グループが2003年にクローニングに成功した。以来、血管新生、創傷治癒などの活性があることを報告しており、今回、AGFを欠損させたマウス、AGFを高濃度に産生するマウスなど遺伝子改変マウスなどを作製し、AGFの生理機能を詳細に調べた。

  その結果、まずAGF欠損マウスは脂肪の増大を伴う顕著な肥満とともに、Ⅱ型糖尿病の主な症状にあたる耐糖能異常および抗インスリン血症を呈した。さらに高カロリー食を与えて肥満や糖尿病を誘発させる実験では、正常マウスが肥満や糖尿病を発症する一方で、AGF高濃度産生マウスではその発症が抑えられた。特に、肥満糖尿病病態モデルマウスにAGFを投与すると、それらの症状が改善する様子も観察されたという。

  AGFを機能亢進する薬剤が、新しい作用機序に基づいた肥満・糖尿病などの治療薬になる可能性が出てきたとしている。


20代女性2割が低体重、3,40歳代男性3割に上半身肥満の疑い

 厚生労働省はこのほど、2003年「国民健康・栄養調査」の結果概要を公表した。20歳代女性の2割以上が低体重(ヤセ)、働き盛りの30、40歳代男性の3割がメタボリック症候群の予備群の可能性がある上半身肥満の疑いがあることが分かり、これら年代をターゲットとした対策が望まれる結果だった。

 この調査は、健康増進法に基づき、国民の身体状況、栄養素等摂取量や生活習慣状況を明らかにし、国民の健康増進の総合的推進を図るために基礎資料を得ることを目的にしたもの。従来の「国民栄養調査」を拡充し、今回から「国民健康・栄養調査」として初めて実施されたもの。

 肥満、運動習慣の調査では、肥満(BMI25以上)は40歳代男性が最も多く34・4%、次いで30歳代男性の32・7%と続き、男性では30~60歳代で3割以上となっていた。それに対し女性は、60歳代が30・3%となったが、60歳代まで年齢と共に肥満の割合が高くなっていた。一方、低体重(BMI18・5以下)が最も多く見られらのは20歳代女性で、23・4%と4人に1人がヤセであることが分かった。


2005年04月22日

藤原紀香 ハード減量

 女優・藤原紀香(33)主演のスペシャルドラマ「天国へのカレンダー」(関西・フジテレビ系、5月20日後9・00放送)の完成会見が20日、都内のホテルで行われた。

 自身のがんを隠し、最後までがん専門看護師として看護に努めた実在の女性をモデルにしたドラマで、紀香は役作りのために2月末から3週間の撮影中、ダイエットを敢行した。こんにゃくを主食に、動物性タンパク質などを一切避けて自炊する一方、有酸素運動など新陳代謝を上げる運動も並行して行った。

 いつもは健康的なイメージの紀香だが、ドラマではふっくらしたほおもげっそり。「見た目で落としていかなければならず、大変でした」と振り返るとおり、体当たりの熱演だった。

 奉仕の精神が身体に染み込んでいる人に演じてもらいたい、と出演依頼を受けた紀香。アフガニスタン訪問などチャリティー活動に熱心に取り組んでいるが「脚本を読んで本当にこんな人がいるんだろうかと思った。私も表現者として最期の瞬間まで何かを残していきたい」と新たな“使命”を感じたようだった。


体内時計、肥満にも関与

 睡眠など体の約24時間周期のリズムを調節している体内時計が狂ったマウスには、肥満などの代謝異常が多発することを、米ノースウエスタン大を中心とする研究チームが確かめ、米科学誌サイエンス(電子版)に21日発表した。

 人の肥満や代謝異常にも、体内時計が何らかの形で関与している可能性を示す成果。チームは「体内リズムを最適に保つという新たな肥満対策が、将来可能になるかもしれない」と話している。

 代表的な時計遺伝子「クロック」が変異して体内時計が狂ったマウスと、正常マウスをそれぞれ2つに分け、普通の餌と高脂肪の餌を与えて育てた。変異マウスは食べる量をうまく調節できず、普通の餌を食べて育った場合でも、高脂肪の餌を食べた正常マウスと同じくらい体重が増加、血液中の脂肪や糖の量も正常マウスより多かった。

 チームは、約24時間周期のリズムの維持が生体の正常な機能を保つのに重要な働きをしていることが、あらためて明らかになったとしている。


中年男性3割、上半身肥満

 ウエストが八五センチ以上と太めで、心筋梗塞(こうそく)などになる危険性が高い「上半身肥満」の疑いのある人は、三十-六十代男性の30%前後を占めることが二十一日、厚生労働省の二〇〇三年国民健康・栄養調査で分かった。二十代女性は逆に四人に一人が「やせ」体形で、両極化が進んでいた。

 この調査でウエストサイズまで計ったのは初めて。同省生活習慣病対策室の担当者は「運動や食事に注意し、健康的な体形づくりを心掛けてほしい」としている。

 調査は、〇三年十一月に無作為抽出した全国の約一万一千人を対象に実施。身体計測への協力も求め、ウエストサイズは十五歳以上の約六千六百人が協力した。

 身長、体重から算出した「BMI」という体格指標が25以上の「肥満」の人は、平均で男性の27%、女性の21%。日本肥満学会の基準はこうした人のうち、男性はウエスト八五センチ以上、女性は九〇センチ以上を「上半身肥満の疑い」としており、当てはまる男性は全体の25%、女性は14%だった。

 上半身肥満の人は内臓脂肪がたまっている可能性が高く、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いとされる。男性の三十代(29%)、四十代(32%)、五十代(29%)、六十代(28%)が基準に当てはまり、働き盛りの男性のリスクが目立った。

 一方、BMI18・5未満の「やせ」は男性の6%、女性は10%。女性の二十代(23%)や十五-十九歳(16%)に多く、過剰なダイエットの影響がうかがえた。

 <BMI> 体格の国際的な指標。体重を身長の2乗で割った数字で示す。理想値は22。18・5以上25未満が標準体重で18・5未満はやせ、25以上は肥満とされる。理想値に近いほど高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病になりにくい。


太めの方が死亡少なかった 肥満大国の米で意外な結果

肥満が深刻な社会問題になっている米国で、最新データを基に体格と死亡数の関係を調べたところ、肥満まではいかない「太り過ぎ」に分類された人たちの方が、標準とされる集団より死亡数が少ないことが、米疾病対策センター(CDC)の分析で19日分かった。

 米政府は、肥満や太り過ぎが心臓病などさまざまな疾患の原因になるとして対策に懸命。意外な結果だが、CDCは「肥満が深刻な問題であることは変わらない」として、引き続き対策を進める考えを強調した。


食べてダイエット

 その名も「満腹ダイエット」で、教え子たちを減量させた先生がいる。東京学館高校(千葉県酒々井(しすい)町)で生物を教える大沢睦子さんだ。90年に「太った生徒が目に留まったのがきっかけ」で「ダイエット部」を創設。健康的な食事で減量を目指す活動を始めた。毎年、肥満傾向がある男女の生徒が10人前後集まり、大沢さんのダイエット法に挑戦した。健康的な食習慣を覚えるのが目的なので、活動は初年度が6カ月でその後は4カ月限定。ルールは三つある。

 一つ目は「バランス食」。1食を一つの弁当箱に入れると仮定し、その半分に野菜や海藻、豆を詰める。さらに4分の1に魚や肉、卵などのたんぱく質性の食品、残りの4分の1にはご飯やパン、めん類などの炭水化物を詰めるイメージで、食べる物の分量を決める。

 二つ目は、最初の1カ月間、▽お菓子▽果物▽ジュース▽乳製品を食べないこと。成人の場合は酒も含む。ただし、もし食べてしまっても次の食事を抜いたりしないこと。そして三つ目は「筋肉ブルブル体操」と「心臓ドキドキ体操」を無理のない程度に続ける。前者は筋肉が震えて「もうできない」と感じるような運動、例えば▽ひざを90度曲げて腰を落として停止▽あおむけになって両足を伸ばしたまま、床から20センチほど上げて静止--など。後者は階段上りやウオーキングなどだ。

 起床後の体重を記録し、前日より増えた場合は、何を食べ、何をしたかを記録することも指導した。食事を用意する人の協力も必要だ。「家族の理解がないとできません。『そんなに食べると太るよ』なども禁句。ストレスになってダイエットが続きません」と大沢さん。10年間で計74人が参加。最高減量は初年度参加の男子生徒で、126キロから78キロだった。また25人以上が15キロ以上を減らした。延べの減量は約1トンになった。

 ダイエット効果は生活態度にも表れた。授業中、居眠りしていた子が集中して話を聞くようになった。親に悪態をついていた子が「弁当おいしかったよ」と感謝する子になった。食事改善で家族全員がやせた家庭もあり、“幸せ感”が広がった。大沢さんは「できるんだという自信をつけながら、取り組むことが大切」と話す。

 ◆食品選びに工夫

 「食事量は減らさず、食品を少し変えることで脂肪を蓄えないようにしましょう」と勧めるのは「TN健康科学研究所」(東京都港区)所長の健康コンサルタント、永田孝行さん。これも「やせたいけど食べたい」派に、うれしい方法だ。

 食べ物が体に入ると血液中のブドウ糖が増え、血糖値が上がる。これを抑えるため、膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌される。糖はエネルギーに変わったりするが、余った分はインスリンの働きで脂肪になる。永田さんは「インスリンは血糖値を下げるのに必要なホルモンですが、肥満にもつながる。その分泌を抑えるには血糖値の上がりにくい食品を食べること」と説明する。

 食品選びの目安は、その食品が含む糖が血糖値を上昇させる速さを表すGI(グリセミック・インデックス)値。数値が低い方が上昇が遅く、インスリンの分泌量も少ないため「太りにくい食品」といえる。食品で比べると▽精白米84-玄米56▽フランスパン93-ライ麦パン58▽うどん80-そば59▽じゃがいも90-さつまいも55▽コーンフレーク75-オートミール55。似ている食品だが、後者を食べた方が太りにくいというわけだ。

 「GI値の低いものは歯ごたえがあってよくかむので満腹感を感じやすく、食べ過ぎも抑えられます。肉、魚、野菜などはGI値が低いので、バランスよく食べることだけを心がけてください」と永田さん。「空腹を我慢したり減食するとストレスがたまります」と注意する。

 ◆ライフスタイル改善

 「朝昼晩しっかり、バランスよく食べましょう」と提案するのは体重計メーカー「タニタ」(東京都板橋区)の通信講座「ベストウェイト健康講座」で指導する管理栄養士、斎藤直美さん。「太るからと朝食を抜いたり、健康にいい、と豆腐ばかり食べる人がいます。ダイエットには『食べてはいけないもの』も『これを食べればやせるもの』もないのです。毎食必ず主食・主菜・副菜をそろえてください」

 というわけで、講座の受講者は毎日の生活記録(体重、体脂肪、歩数、食べた物)をつける。毎月提出されるその記録を管理栄養士らが見て、食事や生活習慣のアドバイスをする。これを3カ月続け、その後は3カ月に1度の提出で1年間続ける。これなら一人でもできそう。「書き出すと、食品が偏っていたり体を動かしていないことに簡単に気づきます。やってみてください」と斎藤さん。講座では、標準体重の目安を「身長(メートル)の2乗×22」においているが、受講生の6割が目標の標準体重に達しているという。

 最近は定年後の男性の受講が増えたとか。斎藤さんは「家でダラダラしてしまうのでしょう。1日の計画を作るだけでも健康的に過ごせます」とアドバイスする。生活を書き出すことはポイントのよう。運動はやはり必要ですか? 「運動をしなくては、となると身構えてしまいます。階段を使うとか、駅まで速足で歩くとか、体を動かすことを積み重ねることも有効。外出の時に心掛けてください」


2005年04月20日

ヘスペリジン:血中の中性脂肪を減らす作用確認

林原生物化学研究所(岡山市下石井1)は、98年に開発した糖転移ヘスペリジンに血中の中性脂肪を減らす作用があることを確認した。動脈硬化などの予防に役立つとして、食品や医薬品などへの応用を目指す。

 ヘスペリジンはかんきつ類の皮などに含まれるビタミンPの一種で、毛細血管を強化する作用などがある。水に溶けにくいが、ブドウ糖と結合させた糖転移ヘスペリジンは10万倍の水溶性を持ち、食品添加物として利用されている。

 効能をさらに研究した結果、肝臓内で脂肪酸とコレステロールの結合を抑えることなどが分かった。実験では、糖転移ヘスペリジン500ミリグラムの錠剤を6カ月間飲み続けた30~50代の男性25人のうち、高脂血症の8人の血中中性脂肪が0・1リットルあたり平均226・5ミリグラムから同147ミリグラムに減少した。副作用などはなかった。

 三鼓仁志・同研究所担当研究員は「健康な人に影響はなく、食品などにも安心して利用できるのではないか」と話している。研究成果は5月12日に東京農大で始まる第59回日本栄養・食糧学会大会で発表する。


肥満は生後8日で決まる?

将来肥満になるかどうかは、生後8日までにどれだけ急激に体重が増えたかと密接に関係していることが分かったと、米ペンシルベニア大などのチームが19日付の米医学誌「サーキュレーション」に発表した。人工栄養で育った米国人を調査した。

 赤ちゃん時代の体重急増が肥満につながる恐れは指摘されていたが、これほど早い時期の重要性が明らかになったのは初めて。チームは「多くの慢性病にかかりやすい体が、生後ごく初期にできてしまう可能性がある」とし、予防策の検討が必要だと話している。

 調査対象は、赤ちゃんの時に医学研究に参加し、体重など詳しいデータが残っていた20-32歳の653人。


太めの方が死亡少なかった

肥満が深刻な社会問題になっている米国で、最新データを基に体格と死亡数の関係を調べたところ、肥満まではいかない「太り過ぎ」に分類された人たちの方が、標準とされる集団より死亡数が少ないことが、米疾病対策センター(CDC)の分析で19日分かった。

 米政府は、肥満や太り過ぎが心臓病などさまざまな疾患の原因になるとして対策に懸命。意外な結果だが、CDCは「肥満が深刻な問題であることは変わらない」として、引き続き対策を進める考えを強調した。


「やせる」健康食品に根拠なし・公取委、業者に排除命令

 合理的な根拠がないのに痩身(そうしん)効果を宣伝、健康食品を販売したとして、公正取引委員会は18日、景品表示法違反(優良誤認)で通販業者、日商ストックマネージメント(東京)に排除命令を出した。同社は清算手続き中で、商品販売も2004年5月に中止している。

 公取委によると、同社は04年発売の婦人向け雑誌の広告で「朝食代わりに食べるだけの簡単なダイエット」などとスティック状の食品「パーフェクトダイエット」を宣伝。新聞の折り込みチラシ計約1億6000枚などでも同様の宣伝をした。

 この食品は30本入りで1箱1万5800円。同社は03年2月から04年5月、主に通信販売で同商品を売り、約18億6000万円を売り上げたとみられる。

 公取委は清算手続き中の企業に対し排除命令を出す点について「販売額が大きく、消費者の誤認を解く必要があるため」と説明している。


2005年04月16日

120キロの体重になったのはマックのせい?

ニューヨークに住む10代の少女、フェルマンとブレドリーはマクドナルドを相手どって訴訟している。120キロの体重になったのは、週に3~4回食べていたマクドナルドのハンバーガーのせいだといっている。「ビッグマックをよく食べると、肥満・糖尿・心臓病・高血圧・高脂血症になる恐れがあるという情報を教えるべきだった」という主張だ。4年前には肥満が原因で死亡する米国人が年に30万人という発表が出たことで、タバコ訴訟で有名なジョン・ベンジャフ・ジョージワシントン大学教授が、マクドナルドとの戦いを宣言したことがある。数多くある肥満の原因提供者の中でマクドナルドが攻撃の狙いになっているのは「一等名誉」の代価だろう。

◆1955年4月15日、米イリノイ州デスプレーンズで第1号店をオープンしたマクドナルドは、現在、119カ国に3万1561店舗を展開し、1日4800万人が食べるという世界一のファストフード業者になった。各国の実質的な購買力を比較する「ビッグマック指数」の基準で、安い賃金・非熟練労働を指すマックジョブ(McJob)という言葉ももたらした。マクドナルドが米国の価値やライフスタイルを象徴する米国のアイコンになれた秘訣はほかならぬ革新だ。

◆創業者のレイ・クロックはミルクシェイク製造機械のセールスマンだった。マクドナルドという兄弟がやっている変わったハンバーガー店にたまたま入ったのが、きっかけになった。フォード自動車工場の組み立てのようなハンバーガーづくりから、ビジネスの可能性を見込んだ。よりスピーディーに、よりコンビニエンスに、よりチープに、よりビッグに「組み立てる」マクドナルド・ハンバーガーは、米国と米国人の特性をよく表している。ウェル・ビーイング(Well being)がブームになっているこのごろは、サラダなどの健康メニューを発売し、スポーツスターを起用して「運動を!」と呼びかけている。

◆マクドナルドが肥満の主犯とされていることについて、最高経営者のジム・スキナー氏は自己責任を強調する。正しい食生活と健康の責任は自身にあるという指摘だ。マクドナルドを帝国主義や反グローバル化運動の象徴として批判する人たちに自問を求める逆攻撃だ。はたしてわれわれは、マクドナルドのように世界の変化に合わせて繰り返し革新を図っているのか、人のせいばかりにしていても頂上に立つことができるのか考えたくなる。


2005年04月14日

ハードな運動は、こわい活性酸素を作る

ハードな運動による酸素の吸い過ぎと肉体的ストレスで、「活性酸素」と呼ばれる障害作用の強い物質ができることが明らかになっています。この活性酸素は、物理的には活性が高く、不安定な物質なのですが、活性が高いだけ、体の中では細胞や遺伝子レベルで結びつこうとします。そのため、遺伝子を傷つけ、細胞をガン化させたり、糖尿病の原因になったり、老化を促進させたり、様々な疾病の要因となっていることが、研究報告されています。(全てのガンや糖尿病などが活性酸素から起きるわけではありません。要因として注目されているということです。)

 激しい運動を強いられるプロスポーツ選手に長生きをする人が多くないのも、そのせいと考えられています。

 このことは、マウスを使った実験でも確認されています。マウスを
1.飽食・非運動
2.飽食・運動
3.粗食・運動
4.粗食・非運動
の4つのグループに分けてその寿命を調べると、粗食の非運動グループが、一番平均寿命が長かったとのことです。これは実験室での話ですから、この結果がすぐに運動がよくないという結論にはなりませんし、どうも個体差もあるらしいので、今のところは、ハードな運動を避け、緩やかな運動をした方がよさそうだ。というところに落ち着いたのです。

 ついでに付け加えますと、喫煙によっても活性酸素は発生します。減量や健康管理の面からも喫煙はあまり感心しませんが、活性酸素という最新の研究からも、このことが裏付けられたことになります。

 この分野は、肥満遺伝子と並んで注目される分野で、これからも研究が進んで新しいことがわかってくるでしょう。新しい情報が入ればまたお知らせいたしましょう。


運動には2つの種類があります

運動には、ウォーキングに代表されるエアロビクス(有酸素運動)な運動とマシトレーニングや短距離走などのアネロビクス(無酸素運動)な運動があります。

 エアロビクス運動では脂肪が燃えていきます。これにはウォーキング、エアロバイク、エアロビクス(ダンス)などがあります。

 一方、アネロビクス運動は筋力を鍛え、基礎代謝を上げることができます。マシントレーニングなどがこれに含まれます。

 この2つの運動を組み合わせることで、脂肪を燃やし、基礎代謝を増やして太りにくい体にすることができるのです。どちらか一方の運動だけでは、運動の効果を十分に得られません。


三つ子の魂

1万人余りの児童を追跡調査した結果、子どもの肥満には、3歳の時の生活習慣が影響している。そんな結果が出たそうです。
3歳の時の生活習慣で、朝食を時々食べる、おやつの時間が決まっていなかった、と答えたグループと、朝食を毎日食べた、おやつの時間が決まっていた、と答えたグループでは、小学生4年生になった時点で、肥満になる児童が1.2~1.8倍多かったそうです。

同様に、睡眠時間が11時間以上のグループと、9時間未満のグループでは、9時間睡眠のグループが、1.5倍肥満が多かったそうです。
以前から、肥満の原因は幼少期に作られるという指摘がありましたが、今回の調査はそれを裏付けた事になります。そして、幼児期の肥満は大人になってからの生活習慣病の原因ともなります。


生活習慣病の予防サプリ「L-カルニチン」

「L-カルニチン」という栄養素が注目されている。評判の「コエンザイムQ10」と同様、体内の脂肪燃焼にかかわり、加齢とともに不足がちになるという。健康志向や生活習慣病の増加を背景に、サプリメントやさまざまな健康食品が発売されている。

●羊肉に豊富

 L-カルニチンは特殊なアミノ酸の一種。肝臓でも作られるが量は少なく、実際にはほとんどを食品から摂取している。ラテン語の「肉」が語源だけに、肉類に多く含まれる。特に羊肉に豊富で、羊肉をよく食べるモンゴル人が世界で最も多く摂取しているという。横綱・朝青龍をはじめ、筋肉質が特徴のモンゴル人。L-カルニチンの脂肪燃焼の効果とやはり関係があるのかもしれない。ほかに牛肉や豚肉、鶏肉、赤貝やイカなどにも含まれるという。

 100年前に発見され、日本では先天性欠乏症の治療薬に使われていたが、02年12月に食品としての使用が認可された。以来、商品開発が進み、ダイエット効果をうたったサプリメントや健康食品として一気に出回るようになっている。

 中でもL-カルニチンに注目しているのが飲料業界。アサヒ飲料が先月末に発売した健康飲料「スーパーH2O」にも、アミノ酸やクエン酸などとともに配合されている。さらに「ドデカミンV」は先月、L-カルニチン含有量を従来品の1・5倍に増やした。一方、日本コカ・コーラの「燃(も)ヤセ」は、500ミリリットル当たり300ミリグラムという「大量配合」が売り物。ダイエットに関心のある20~30代をターゲットにしている。ほかにもキャンデーやアイスコーヒーなどに使うシロップにL-カルニチン入りが出ており、関連商品は今後さらに増えそうだ。

 欧米では80年代からサプリメントや食品として普及し、L-カルニチン入りの粉ミルクがあるほど。スイスに本社を置く「ロンザ」社が世界のトップメーカーだが、製品は水に溶けやすく、加工に向いているという。日本でも、トップアスリートにとっては必須サプリメントになっているそうだ。

 ●脂肪を運搬

 L-カルニチンは体内でどんな働きをするのだろう。ロンザジャパン事業部長の王堂哲(おうどうさとし)さんは「脂肪をエネルギーに変えるには“燃焼”させることが必要ですが、L-カルニチンは分解した脂肪を運搬する役目を持っています」と説明する。言わば、脂肪燃焼の“仕掛け人”。L-カルニチンが不足すると、脂肪は分解されないまま、皮下や内臓に蓄積されてしまうのだそうだ。ちなみにこの分解された脂肪をエネルギーに転換する手助けをするのがコエンザイムQ10。01年に食品として認可され、昨年10月には化粧品の成分としても認められて一足早くブームになった。

 L-カルニチンについて、王堂さんは「運動能力向上はもちろん、生活習慣病の予防をはじめ、疲れを残さないようにしたり、基礎代謝をアップしたりと、さまざまな効果が考えられます」と話す。基礎代謝とは、呼吸や体温の維持など生きるために必要なエネルギーのこと。筋肉量の減少とともに40歳ごろから急激に落ちてしまうが、脂肪燃焼を活発にし、中年肥満を防ごうというわけだ。

 ●100歳以上には多い

 こうしたサプリメントがはやる背景には、やはり生活習慣病と肥満の増加がある。厚生労働省の国民栄養調査(03年)によると、日本人の脂肪摂取量は1950年の約3倍。社団法人日本病院会の報告では、03年に人間ドックを受けた300万人のうち、約87%の人になんらかの異常が見つかった。症状のトップ3は▽肝機能異常▽高コレステロール▽肥満--。

 一方、体内のL-カルニチンは20歳代をピークに減少する。一般的には年を取ると肉類を食べる機会が減るので、意識的な摂取が求められるという。1日200~300ミリグラムが目安だが、ビーフステーキだと2人前以上になるそうで、やはり食品だけからでは難しそうだ。

 面白いのは、100歳以上の高齢者の体内にはL-カルニチンが多い、というデータがあること。王堂さんは「多いから長生きなのか、長生きしているから多いのか、理由は分からないが、長寿と何らかの関係があるのでは」と見ている。


2005年04月08日

成人の半数以上が太り過ぎ、損失額は2兆円超と 米加州

米カリフォルニア州の保健当局は7日までに、州内の成人のうち半数以上が「太り過ぎ」の状態にあるとの調査報告を発表した。太り過ぎや肥満、運動不足による経済損失額は、年間217億ドル(約2兆3500億円)に達するとも指摘している。

報告では、肥満の度合いを示す体格指数(BMI)が30以上の場合を「肥満」、25以上30未満を「太り過ぎ」としている。BMIは、体重(キログラム)を身長(メートル)で2回割った数字。

調査結果によると、カリフォルニア州の25歳以上の成人のうち、53%が標準体重より重く、17%が肥満だった。特に、ヒスパニック系や黒人、学歴が高校未満の成人では、太り過ぎの割合が60%を超えているという。

また、運動不足による生産性の低下は75億ドル(約81821億円)相当、肥満による損失額は34億ドル(約3681億円)相当と試算。運動不足や肥満によって医療費が増大し、経済損失額は年間217億ドルに達するとしている。

今回の調査は、健康問題に高い関心を持つ、シュワルツェネッガー州知事の指示によって実施された。同州知事は、学校内でのジャンクフード販売に反対し、自動販売機では清涼飲料水ではなく、牛乳や野菜ジュースなど健康な飲み物を置くことを求めている。


2005年04月04日

ハードな運動は、こわい活性酸素を作る

ハードな運動による酸素の吸い過ぎと肉体的ストレスで、「活性酸素」と呼ばれる障害作用の強い物質ができることが明らかになっています。この活性酸素は、物理的には活性が高く、不安定な物質なのですが、活性が高いだけ、体の中では細胞や遺伝子レベルで結びつこうとします。そのため、遺伝子を傷つけ、細胞をガン化させたり、糖尿病の原因になったり、老化を促進させたり、様々な疾病の要因となっていることが、研究報告されています。(全てのガンや糖尿病などが活性酸素から起きるわけではありません。要因として注目されているということです。)
 激しい運動を強いられるプロスポーツ選手に長生きをする人が多くないのも、そのせいと考えられています。

 このことは、マウスを使った実験でも確認されています。マウスを①飽食・非運動②飽食・運動③粗食・運動④粗食・非運動の4つのグループに分けてその寿命を調べると、粗食の非運動グループが、一番平均寿命が長かったとのことです。これは実験室での話ですから、この結果がすぐに運動がよくないという結論にはなりませんし、どうも個体差もあるらしいので、今のところは、ハードな運動を避け、緩やかな運動をした方がよさそうだ。というところに落ち着いたのです。

 ついでに付け加えますと、喫煙によっても活性酸素は発生します。減量や健康管理の面からも喫煙はあまり感心しませんが、活性酸素という最新の研究からも、このことが裏付けられたことになります。

 この分野は、肥満遺伝子と並んで注目される分野で、これからも研究が進んで新しいことがわかってくるでしょう。新しい情報が入ればまたお知らせいたしましょう。


運動には2つの種類があります

運動には、ウォーキングに代表されるエアロビクス(有酸素運動)な運動とマシトレーニングや短距離走などのアネロビクス(無酸素運動)な運動があります。

 エアロビクス運動では脂肪が燃えていきます。これにはウォーキング、エアロバイク、エアロビクス(ダンス)などがあります。

 一方、アネロビクス運動は筋力を鍛え、基礎代謝を上げることができます。マシントレーニングなどがこれに含まれます。

 この2つの運動を組み合わせることで、脂肪を燃やし、基礎代謝を増やして太りにくい体にすることができるのです。どちらか一方の運動だけでは、運動の効果を十分に得られません。


2005年04月03日

10代の肥満・軽肥満5年前の2倍

 県福祉保健部が、二十八日公表した二〇〇三年度県民健康栄養調査によると、県内の十五―十九歳男女の体脂肪率が増え、肥満・軽肥満の割合が前回調査(一九九八年度)の二倍に達していることが明らかになった。食事に占める脂質や食塩の量も高く、生活習慣病の予備軍となっていることが浮き彫りになった。
 全体では、一日の総摂取量に占める脂質摂取量は28・4%と前回の31%より改善しているが、適正値の20―25%に比べまだ高い。県は「各世代に応じた栄養指導が重要。バランスのいい食生活を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

 同調査は五年に一度行われ、昨年十一月に「栄養」「身体状況」「血液」「口腔内状況」「生活習慣」の五項目について約二千人を対象に実施した。

 体脂肪率による肥満判定では、十五―十九歳の男性が、軽肥満(体脂肪率20―25%)肥満(同25%以上)を合わせて61・9%と、五年前の31・6%の約二倍。女性(軽肥満30―35%、肥満35%以上)も12・5%から26%と二倍以上に増加した。

 栄養調査では、脂質摂取割合が全体で減った一方で、年齢別で十五―十九歳の男女が31%を超過。「一日十グラム以下」が目標の食塩摂取量も、全体で九三年度一〇・七グラム、九八年度九・三グラム、二〇〇三年度九グラムと減少したが、十五―十九歳男性は一〇・六グラムと一番高かった。

 全体では、脂質摂取量が減少した半面、「過剰摂取」の割合も44・5%と多く、食生活に気をつけている人と無頓着な人の差が明確に。

 一方で、一日に必要なカルシウムの充足率が80%以下の人が52・5%、四人に一人は50%にも満たなかった。鉄分も充足率80%以下の人が約65%と、不足が目立った。一日の野菜摂取量は、前回の二三二・七グラムから二百六十四グラムに増えたが、目標値の三百五十グラムにはまだ足りていない。

 身体状況では、生活習慣病の原因とされる「内臓肥満」の目安となる腹囲(適正値・男性八五センチ、女性九〇センチ以内)が、男性の三十歳代から急増、六十代以上は六割以上に上った。

 仲宗根正健康増進課長は「思春期児童への栄養指導や、朝食欠食や外食の多い二十、三十代など、各世代ごとの対策が必要。主食、主菜、副菜というバランスのいい食生活を考えてほしい」と話した。


2005年04月02日

黒酢痩身液:効果の根拠なし

黒酢が入った痩身(そうしん)液に効果を示す根拠がないとして、経済産業省は1日、札幌市の通信販売会社「サッポロ製薬」(小野早織社長、8人)に、特定商取引法違反(虚偽・誇大広告など)で、2日から3カ月間、業務停止を命じたと発表した。昨年11月の商法改正で、広告に虚偽の疑いがある場合、会社側が合理的な根拠を示せないと処分できることになってから初めての適用。

 同省によると、同社は昨年11月、痩身液「奥様美容で酢BT」について、「1日2本飲むだけで本当に痩(や)せる」と食事制限を伴わない痩身効果をうたった新聞折り込みチラシを配布した。同省が根拠を示す資料の提出を求めたところ、同社は中国で100人に1カ月、1日4本飲ませて、痩せた体重や人数などを書いた資料を提出してきた。同省は「1日の量2本が4本に増えているほか、食事制限の有無が記載されていない」と虚偽・誇大広告と判断した。同社は「全く納得できない。異議申し立てや裁判を通して戦っていく」とコメントを出した。

 同社は03年末設立。この商品が主力商品で1年間の売り上げは約13億円、延べ20万人が購入していた。黒酢液は中国製で同社が輸入していた。同社はサッポロビールと関係ない。



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