« 2005年04月 | HOME | 2005年06月 »

2005年05月

2005年05月31日

男女とも高いやせの死亡率

 日本人の中高年では、男女ともにやせた人の方が肥満や標準体格の人より死亡率が高いとする結果を、鈴木庄亮群馬産業保健推進センター所長や群馬大学医学部のグループが約1万1000人を対象にした調査でまとめ、31日発行の日本疫学会誌に発表した。

 男性については同様の結果を厚生労働省研究班が2002年に発表しているが、今回は女性でも同じ傾向がみられた。若い女性でやせた人が増えていることから、鈴木所長は「栄養が足りなければ感染症に対する抵抗力が減る。将来に備えてバランスの良い食事を心がけ、やせ過ぎに注意してほしい」と話している。

 1993年に群馬県内の40-60代の男女に身長、体重、生活習慣などを尋ね、以後7年間追跡して死亡率を調べた。


減量できないサラリーマンの実態浮き彫り

 花王は30日、「現代サラリーマンの太りやすい生活行動」調査の結果を発表した。6割以上のサラリーマンが「早食い」「不規則な食事時間」といった食生活などから、自らの生活が「太りやすい」と分かっているにもかかわらず、生活習慣を変えられず、減量できない実態が浮き彫りになった。

 調査は30~50代の首都圏の既婚サラリーマン323人の回答をまとめた。調査によると、全体の43%が減量に挑戦したが、そのうち57%が再び体重が増え、失敗しているという。「太りやすい」人の生活習慣が端的に表れるのは休日の過ごし方で、「休みぐらいは、ゆっくり過ごしたい」と「夜型」、日ごろの疲れから「家でごろごろ過ごしてしまう」という回答が半数を超えた。

 減量「勝ち組」に共通なのは「エレベータではなく階段を使う」「目的地のひと駅前で降りて歩く」など、日ごろからのまめな運動。調査対象者総てに万歩計を装着し、1日の平均歩数を調べた結果、「勝ち組」の歩数が1万49歩なのに対して「負け組」は8546歩にとどまった。

 同社は「両者の約1500歩の開きは、歩行距離換算で約1キロメートルにあたる。減量は食生活の改善など総合的な取り組みが必要だが、忙しい仕事の合間でも意識して体を動かすことが欠かせない」と話している。


女性の肥満は収入や地位に影響?

肥満傾向の女性はやせている女性に比べ、経済的、社会的地位の面で不利な状況に置かれやすいとの研究結果を、米社会学者らがこのほど発表した。こうした影響は、男性にはみられないという。

研究はニューヨーク大のドールトン・コンリー氏らがまとめ、全米経済研究所(NBER)のウェブサイトに掲載された。

チームでは、女性の体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割ったBMI(体格指数)と、収入や職業との関係を調査。その結果、BMIが1%増えるごとに、その女性が属する世帯の収入は約0.6ポイントずつ減少していることが分かった。また本人が就いた職業については、主観的な格付けを示す「職業威信スコア」が、BMI1%ごとに0.4ポイントずつ低下していたという。

コンリー氏はその背景として、肥満傾向の女性は一般のグループに比べ(1)結婚する率が低い(2)結婚相手の所得が低い(3)離婚率が高い――との要因を挙げている。「この3点が絡み合い、結果として収入レベルが低くなるのではないか」と、同氏らは主張する。

これに対しては「そもそも経済的、社会的地位の低い家庭で育った女性の方が肥満になりやすいために、こうした数字が出ているのでは」との反論もあり得る。しかし、研究チームでは兄弟姉妹のケースなどを調べた結果、その可能性は低いとの結論に達したという。

一方、男性のデータについて同様の分析を試みたところ、BMIと収入、結婚率、離婚率などとの間に相関関係はなかった。チームでは「男性の出世は身長に左右される」との説についても検証したが、影響は一切ないと結論付けている。


2005年05月30日

生活習慣病予防に中鎖脂肪酸

 脂肪は大切な栄養素のひとつだが、取り過ぎると肥満や動脈硬化などにつながる。最近、油の中でも「中鎖脂肪酸」が注目されている。

 油の主成分の脂肪酸には、分子構造の長さによって、長鎖脂肪酸(多くの植物油や牛脂、ラードに多い)、中鎖脂肪酸(ココナツ油など)、短鎖脂肪酸(バターなど)がある。中鎖脂肪酸は母乳や牛乳にも含まれ、手術後の流動食や未熟児のエネルギー補給などに利用されてきた。

 この中鎖脂肪酸が体脂肪の蓄積を抑えたり、体重を減少させたりするのに効果的なことが分かった。肥満気味の男女82人を二群に分け、中鎖脂肪酸を含む油と通常の植物油(大豆と菜種の混合)各14グラムを12週間にわたって摂取してもらい、体脂肪などを比較(表参照)した研究報告で、中鎖脂肪酸が肥満の予防など生活習慣病の予防になることが裏づけられた。

 中鎖脂肪酸入り油は日清オイリオグループが販売している。同試験にかかわった近藤和雄・お茶の水女子大教授は「中鎖脂肪酸は食後の中性脂肪上昇を抑えるデータもある」と話す。1日大さじ1杯の中鎖脂肪酸入り油が健康維持に役立ちそうだ。


2005年05月27日

「水風船ダイエット」国内に導入

 胃の中に「水風船」を入れ、食べなくても,満腹感を与えるダイエット治療法が国内で導入された。

 江北(カンブク)サムスン病院体型管理クリニックのパク・ヨンウ教授は、昨年11月以降、高度肥満患者7人の胃に生理食塩水の入った風船を入れ、そのうち6人に体重減量効果が見られたことを26日、発表した。

 イム某さん(女/56)の場合、6カ月で体重が120㎏から100㎏に減り、最近、水風船を除去した。残りの6人中、5人も水風船を胃の中に入れたまま食餌療法や運動療法など生活習慣を改善する治療を受けている。しかし、1人は強い嘔吐のほか拒絶反応が起こったため、水風船を除去した。

 胃の大きさを小さくすると同時に飽満感を与えて小食に導くこの治療法は、胃の一部を切り取る「肥満外科治療(Bariatric Surgery)」と同様の効果があるが、全身麻酔や手術に伴う危険が少ない。医師は内視鏡で胃の中に風船を挿入した後、400~700ccの青色食塩水を入れ、膨れた風船を胃の上段部に固定する。

 パク教授は「3~7日間は副作用が起こることもあり、必ず入院して経過を観察しなくてはならない」とし「1週間程過ぎればほとんど何の不便もなくなり、最悪、胃の中で風船が割れても問題はない」と語った。風船が割れ、便が青みがかったら、内視鏡で割れた風船を取り出せば良いとのことだ。

 この治療法に使われる風船は1998年米国で開発され、現在オーストラリア、ベルギー、フランス、イタリアなどで使用されている。わが国では昨年9月から使用が許可された。


ダイエット食品でめまいや悪寒

 中国製とみられるダイエット食品「天天素(てんてんそ) 清脂(せいし)〓嚢(こうのう)」を服用した東京都内の十代女子大生が死亡した問題で、県は二十六日、この食品を服用した県内の二十代女性が、めまいや悪寒などを訴えていたことを明らかにした。県は服用の中止を呼びかけている。

 県薬務課によると、女性はインターネットのオークションで同食品を三千八百円で購入。三日から毎日一カプセルを服用し、口の渇きや顔のほてりなどの症状が出た。十七日に悪寒やめまいを訴え、病院で治療を受けた。二十六日現在、体にだるさは残っているが、快方に向かっているという。

 厚生労働省の分析調査で検出された、「シブトラミン」は、国内未承認で、血圧や心拍数の増加や頭痛、不眠など副作用がある。麻薬取締法で規制された「マジンドール」も検出され、こちらは悪寒や嘔吐(おうと)、睡眠障害などがあり、過剰に服用すると薬物依存症や呼吸困難の恐れもあるという。

 天天素の製造者名は、「野馬生物(広州)保健品有限公司」と表示され、一箱三十カプセル(一カプセル三百五十ミリグラム)入り。主にネットのオークションで個人販売されている。

 あるサイトは「服用開始約四週間で五-十五キロ減量できる」と紹介しているが、薬事法や麻薬取締法に違反する疑いもあり、同省は管理するプロバイダーに出品を差し止めるよう要請している。


7歳で肥満を引き起こすリスク因子は両親の肥満

英Glasgow大学のJohn J Reilly氏らは、先進国に増える小児肥満の予防を支援するため、7歳時の肥満のリスクについての前向きコホート研究を行い、成長の様々な時期に多くのリスク因子を見い出した。両親の肥満、adiposity reboundの早期発現などが高リスクと判明した。詳細は、British Medical Journal誌電子版に2005年5月20日に報告された。

著者たちは、英Avonで世界保健機関(WHO)の主導により行われた母子の健康に関する大規模縦断研究(the Avon Longitudinal Study of Parents and Children:ALSPAC)に参加し、7歳時の肥満のリスク因子の同定およびその影響の定量を行ってきた。今回は、論理的に関与が予想されるリスク因子について評価した。

1991年4月から1992年12月までに生まれた13971人中、7歳時に受診したのは8234人。その中で、分析に必要なデータが揃っていた5493人と、成長に関連した肥満リスク因子候補の評価に利用できるデータがあったサブサンプル909人について分析。肥満はBMIが95パーセンタイル以上と定義した。

31のリスク因子候補のうち21について、評価が可能だった。サブサンプルでは、乳児期と幼児期の成長に関わる4要因が評価できた。2変数の多変量ロジスティック回帰分析モデルを使用。特に注意したのが、母親の教育レベル(社会経済的環境とほぼ同義)と小児の肥満が強力に関係する点だ。性別、3歳時のエネルギー摂取量といった変数でも調整した。

その結果、7歳時の肥満リスクを有意に高める独立したリスク因子が以下のように同定された。


2005年05月26日

太っ腹な中国人、肥満児10年で倍増

中国で過去10年の間に肥満児童の割合がほぼ倍増したことが、専門家グループの最新調査で明らかになった。

 生活水準が上がったことによる栄養摂取増や運動不足が主な原因とされ、専門家は「いま対策を講じなければ、中国の肥満状況は30年で米国のようになる」と警告している。調査結果は、最近開かれた栄養学フォーラムで発表され、中国紙・北京晩報などが伝えた。

 肥満児童の割合は、女児が10年前の7・6%から10%に、男児が2・7%から5・2%にまで上昇。家庭で主に炭酸飲料を飲んでいる児童は全体の7割以上に上ったという。

 政府は昨秋から、肥満や体重オーバーと判断された児童・生徒らに対し、高カロリー食品の摂取を1週間に2回以下にするなどの食事制限、最低1日1時間の運動を呼びかけるキャンペーンを行っている。

 衛生省によると、中国全国の成人肥満率は約7・1%で、大都市では12・3%に上っている。


2005年05月25日

肥満と熱産生

 食事をすると、誰でも体温が上昇します。これを熱産生といいます。ふしぎな感じがするかもしれませんが、ヒトは食事をすることでもエネルギーを消費します。この熱産生が大きい人は、小さい人に比べて同じ食事をしても、太りにくいことになります。最近の研究では、この熱産生にも遺伝が関与しているらしいことがわかってきたのです。そしてこの熱産生は、基礎代謝とは違って、運動などでは改善することができないのです。

 肥満の遺伝子がいろいろ発見され、新聞などでも報道されます。そんな遺伝子があるなら、欲しいくらいだ、と思う方もおられるでしょう。そして、今度は熱産生に関わる所まで遺伝が関与しているといわれたら、すでに太ってしまっている人はどうしたらいいのでしょう。

 遺伝だから、しようがない。たしかにそうかもしれませんが、遺伝とあきらめる前に、自分がそういう体質なのだと理解することから始めましょう。太りぎみで、食事をしてもあまり体温が上がらないという人は、この熱産生が小さいといえます。そういう人は食事の量やカロリーに注意して、食事をいただきましょう。


ダイエット食品で健康被害 未承認薬検出、回収を指示

厚生労働省は24日、岡山県在住の30代と40代の女性2人がインターネットを通じて購入したダイエット用健康食品から、国内未承認の医薬品「シブトラミン」、麻薬取締法で規制されている向精神薬「マジンドール」などが検出されたと発表した。2人は嘔吐(おうと)や頭痛、下痢など症状を訴えているという。

 同日、広島県も同じ商品名の健康食品で同県呉市の20代の女性が被害を訴え「シブトラミン」など3種類の医薬品成分が検出されたと発表。富山県でも20代の女性から健康被害の連絡があり、厚労省は各都道府県に同じ商品名の健康食品を回収するよう指示した。


2005年05月23日

思春期やせ症の診療指針まとまる

 ストレスや無理なダイエットから多臓器障害などを起こし、死亡することもある思春期やせ症の診療指針を、厚生労働省研究班が22日までにまとめた。学校の健康診断で早期発見することが重要で、不自然な体重減や、脈拍が1分間に60未満と遅くなるなどの兆候を見落とさないことがポイントとしている。日本の女性が中学1年-高校3年の間に発症する率は2・3%だった。


2005年05月21日

米公立学校から炭酸飲料締め出す 肥満防止に州下院可決

 公立学校から炭酸飲料を締め出す法案が18日、米コネティカット州下院で可決された。太りすぎの未成年が900万人いると言われている米国では、学校での炭酸飲料やジャンクフードなどの販売に歯止めをかけようという動きが出ているが、州の公立学校全体で販売を認めない法律が成立する見通しとなったのは、初めてという。

 法案は、学校で販売できる飲み物として、水、牛乳を含む乳製品、果汁100%のジュース、人工甘味料を加えていない飲み物を挙げている。炭酸飲料は締め出されることになる。ただし、高校では授業時間後のスポーツドリンクとダイエット・ソーダ類の販売は認めた。

 法案を後押ししてきた「コネティカットの飢えをなくす会」のルーシー・ノラン代表は「子どもの肥満の問題はこれ以上、手をこまぬいていられないところに来ている。家で健康な食生活について子どもに教育しても、学校でそれに反する製品を売られてはどうにもならない」と話す。

 一方、飲料業界の団体、米飲料協会(ABA)の広報担当は「各学校区の判断にゆだねられるべきで、州が法律で売っていいものを決めるのはおかしい」と話した。

 法案は上院に回されるが、修正前にすでに上院を一度通過しているため、そのまま可決されて州知事の承認を待つことになりそうだ。


2005年05月18日

データに問題、取り下げへ マウスで肥満研究の論文

 肥満に関する研究で昨年10月、マウスの実験により特定の酵素の役割を解明したと発表した下村伊一郎大阪大教授(内分泌代謝学)らのグループが、論文に記載したデータに問題があったとして、掲載した米医学誌ネイチャー・メディシンに取り下げを申し入れたことが17日、分かった。

 関係者によると、主執筆者は同大医学部の学生で、データ管理などに問題があったとされ、元のデータが確認できなくなっているという。

 論文は、「PTEN」という細胞増殖に関与する酵素に着目し、この酵素が脂肪組織内にだけできないようなマウスを作ると、インスリンが効きやすくなり、たくさん食べても太らなくなった、という内容。同誌電子版に10月18日に発表した。


2005年05月16日

紀香、役作りで“炊飯器ダイエット”5キロ減

 女優の藤原紀香(33)が14日、関西系のドラマ「天国へのカレンダー」(5月20日後9・0)のPR会見をした。

 自らもがんに冒されながら、昨年1月に亡くなるまでがん専門の看護師であり続けた女性の思いをテーマに作られた作品。病魔に侵され苦しみながらも前向きに生きていく役のため、紀香は5キロのダイエットを敢行した。

 実践したのは大好きな炭水化物や甘い物を断ち、代わりに炊飯器に根菜やコンソメスープを入れて炊くという“炊飯器ダイエット”。結果、身長1メートル70で体重50キロ台から5キロ減、初めて40キロ台になったという。

 終了後は「カレーを食べ、次の日に韓国でガーッと食べて戻りました」と笑ってリバウンドも告白。体当たり演技だっただけに「もう一度、生きることを考え直すきっかけになればうれしいな」と思い入れたっぷりに話した。


日本人は軽度の肥満に対しても抵抗力が弱い

 糖尿病や高血圧,高脂血症などの生活習慣病の発症には肥満が大きく関与しており,欧米ではBMI(Body Mass Index)30以上を肥満と判定している。しかし,日本ではBMI基準による高度肥満者が少ないにも関わらず,糖尿病などの発症は欧米に匹敵する。

 このことから,日本人は軽度の肥満に対しても抵抗力が弱いと推定され,最近の研究からは肥満の質,特に内臓脂肪蓄積の程度が重要であることが明らかになってきた。しかも,内臓脂肪蓄積を基盤とした生活習慣病はマルチプルリスクファクター(糖尿病,高脂血症などが一個人に複数併存)としての病態を示し,心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患の発症要因となる。

 会頭演説「生活習慣病の分子メカニズム」では,松澤氏が上記のような背景を説明。こうした病態は,日本で「内臓脂肪症候群」として提唱され,世界的には「メタボリックシンドローム」の名称でその診断基準を議論。2004年5月には,英国においてIDH(国際糖尿病連合)などのコンセンサス・カンファレンスが開催され,基準が決定されたと説明した。

内臓脂肪の蓄積に着目診断にはウエスト周径を採用
 会頭演説の翌日には,「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」(委員長=松澤佑次氏)による記者会見が行われ,日本独自の診断基準が公表された。同委員会は,日本動脈硬化学会,日本糖尿病学会,日本高血圧学会,日本循環器学会,日本腎臓病学会,日本血栓止血学会,そして日本内科学会の計8学会からの委員で構成。原則は欧米の診断概念に沿いつつ,日本独自の基準値を設定した。
 診断基準は表のとおり。内臓脂肪蓄積を必須項目とするマーカーとしてウエスト周径が用いられた(「CTスキャンなどで内臓脂肪測定を行うことが望ましい」と注釈が付けられている)。これに加えて,(1)リポ蛋白異常,(2)血圧高値,(3)高血糖の3項目のうち2項目以上に当てはまると,メタボリックシンドロームと診断される。

表 メタボリックシンドロームの診断基準 ●ウエスト周径
男性85cm以上
女性90cm以上
(これらの値はCTスキャンでも内臓脂肪面積100cm2に相当する)
●上記に加え,以下のうち2項目以上のリスクを有する場合をメタボリックシンドロームと診断。
(1)リポ蛋白異常
高TG血症 150mg/dl以上
低HDL-C血症 40mg/dl未満
のいずれか,または両方
(2)血圧高値
収縮期血圧 130mmHg以上
拡張期血圧 85mmHg以上
のいずれか,または両方
(3)高血糖 
空腹時血糖 110mg/dl以上


新たな疾患概念確立の意義
 これまでの動脈硬化性疾患の予防対策は高コレステロール血症の管理に重点がおかれ,他のリスクファクターに関しても個々に対応されてきた。今回,メタボリックシンドロームという疾患概念を確立することで,キープレーヤーである内臓脂肪蓄積を減少させる意義が明確になるという。血糖や血圧が少し高いだけと放置していた患者に対しては,ウエスト周径を測り,運動を推奨するなどして,効果的な予防対策が期待される。


2005年05月14日

体組成計って?

■体の変化知る目安に

 外見は体重計と似ている。使い方は体重計と同様に機器の上に両足で乗るタイプや、機器の上に乗りつつ同時に両手でバーを握って測定するタイプが一万円前後で市販されている。

 「手、足から微弱な電流を流し、流れ具合を示す電気抵抗値を測って探り出します。電気抵抗値は、電気が通る部分の水分量によって決まる。脂肪部分は水分が少ないので電気をほとんど通さないが、筋肉など脂肪以外の部分は、電気が通りやすい。電気抵抗値を測ることで、脂肪と、それ以外の部分の割合を推定できるのです」とオムロンヘルスケア肥満ソリューショングループの平川輝章マネジャー。

 電気抵抗値と身長、体重、年齢、性別などから体脂肪率や筋肉量などをわりだす推定式が機器に組み込まれている、使用前に身長、年齢、性別などの基礎情報を入力するのは、このためだ。足のみで測定する機器は下半身、手足を使う機器は上半身の測定に向いている。

 体全体についた脂肪を体脂肪と言い、体重のうち体脂肪の重量が占める割合「体脂肪率」を測定できる。体脂肪には主に皮下脂肪と内臓脂肪があり、体組成計は「内臓脂肪」について、生活習慣病が起こりやすいレベルかどうかを示す。

 「筋肉量」「骨量」を測定する機器や、安静にしている時に消費するエネルギー量「基礎代謝」を測定する機器もある。基礎代謝のうち約三分の一は筋肉によって消費されており、筋肉が多いほど大きくなるので筋肉の量を知る目安にもなる。

 また、肥満の指標として定着している「BMI」の数値も表示される。体重を身長の二乗で割った数値で、BMIが25以上は肥満、18以下はやせと分類される。いちいち計算するのが面倒な人には便利かも。

 体組成計で測定する数値は正確なのか。

 「体組成計は、内臓脂肪などを直接測定するわけではなく、統計値などから導き出した結果なので『これくらいかな』という目安にすればよい。正確には(病院で)CTスキャンで測定するものです」と京都市立病院・糖尿病代謝内科の吉田俊秀部長は話す。

 おへそ辺りの横断面で測る内臓脂肪の面積が百平方センチメートルを超えると、糖尿病や高脂血症など肥満の合併症が起こりやすく、現在発症していなくても起こる確率が高い。病院の肥満外来では、BMIが25以上であり、かつ内臓脂肪の面積が百平方センチメートルを超えている人が治療の対象になる。食事や運動療法で減らせる。

 健康管理のために脂肪に関心を持つことは的はずれではないが、体組成計には、数値の正確さよりも、長い目で見た体の変化をチェックする役割を期待する方がよさそうだ。

 「体の水分をよくふきとってから、素足で測ってください」とタニタの担当者。

 吉田部長も「測定するときは、変化が分かるように毎日同じ時間帯、同じ条件で測るようにしてください」とアドバイスする。


スター式ダイエット法?

今ハリウッドのスターたちが夢中のダイエットトレンドは4つあるらしい。

 まずは、ハンプトン式ダイエット。前回のトレハリでローカーブダイエットをご紹介したが、これはその一種。同じローカーブでも広く知られているアトキン式の改良版のようなもので、前者より食事の制限が少なく、バランスのよい食生活が可能になったことで人気を集めている。ちなみに、ローカーブダイエットを3ヶ月試した場合の平均減量は16ポンド(約7,2キロ)。テキメンの効果にサラ・ジェシカ・パーカー、レニー・ゼルウィガーなどが熱狂的なビリーバーとなったという。

 続いてデミ・ムーアやアリシア・シルバーストーンが熱を上げている、ローフードダイエット法。ローカーブと名前が似ていてややこしいが、あちらはlow(=低い)でこちらはraw(=生)。つまりは食物を調理しないで摂取する、生食ダイエットなのだ。韓国でブームのセンシクダイエットと同じコンセプトで、熱を一切加えないことで、原料の天然の栄養が減ることなく摂取できるのがメリット。オーガニックの野菜ならなおベターだが、逆に食べてはいけないのが、動物、乳製品や110°F(約43°C)以上で調理した食品。ベジタリアンの多いアメリカで流行りそうなダイエット法である。


 そして、このローフードダイエットの中でも特に好まれる、フルーツから誕生したココナッツダイエットも要チェック。人気の秘密は減量効果だけでなく、がんや糖尿病、心臓病などの予防にもなるというマルチな効果にある。注意すべき点は、古いココナツよりもフレッシュなココナッツを選ぶこと。新しいほうが栄養もあり、果実もやわらかく果汁も多いらしいが、中を割ってみないとわからないのが難点だ。

やせて栄養もとれる、おトクなココナッツダイエット。フレッシュなのはどれ
だ?


 そして最後は、グウィネス・パルトロウやマドンナ、そしてトム・クルーズまでもが信者だというマクロビオティックダイエット。名前からしてものすごくハイテクな感じのするスーパーダイエット法だが、実はこれ、日本人が考案者だという。具体的には穀物、玄米、野菜や豆類などの穀物菜食中心の食生活をしなさいというもので、日本の古き良き時代の食生活そのまま。食事制限はというと、加工品や多量の肉類の摂取をおさえるくらい。肉ばかり食べているアメリカ人が試すと苦労が多いのかもしれないが、我々日本人には朝飯前のダイエット法である。

 スターにとって、自分の容姿は商品そのもの。少しでも太ればイメージダウンにつながり、キャリアを失うことにもなりかねない。常に完璧な自分でい続けるための努力は並大抵ではなく、オルセン姉妹のメアリー=ケイトのように拒食症になってしまうほど心身を犠牲にするスターも少なくない。

 重要なのは、自分が無理なく試すことのできるダイエット法を選ぶことだ。「やせるためのダイエット」ではなく、「健康になるためのライフスタイル」を心がけたほうが心身ともによい結果がついてくるのでは?


ローカーブダイエット

 今回は、セレブからパンピー(一般ピープル)まで、ハリウッド中でおおはやりしているダイエット法を紹介しよう。全米の女性誌がこぞって特集を組み、レストランなどでもメニューに取り入れられるほど人気をみせているローカーブダイエットがそれだ。

 ローカーブlow carb (=carbohydrate)、 直訳すると低炭水化物という意味。日本では低インスリンダイエットとしてご存知の方も多いだろう。簡単に説明すると、炭水化物は脂肪を合成する働きのあるインスリンを分泌する作用があり、この摂取をおさえることでダイエット効果を生むということらしい。大手ハンバーガーショップのカールス・ジュニアでは、炭水化物の豊富なバンズ(ハンバーガーを包むパン)の代わりにレタスでバーガーを包むローカーブバーガーが大人気だ。

 アメリカ人といえば、『ギルバート・グレイプ』('93)にでてくるジョニー・デップのお母さんみたく、超肥満体質な人はそうめずらしくない。クジラのような巨体を揺らしながらフーフーいっているウルトラデブがそこらじゅうにいるのだ。成人の60%以上が肥満だといわれるアメリカ、命にかかわるほどデブになってしまう人がこんなにも多いということは、そもそも彼らの食事に関する栄養知識が間違っているのではないのだろうか。

 そういえば、狂牛病が猛威を奮っていたとき、おかまいなしにビーフを食べていたアメリカ人は私の周りにもけっこういた。ある友人は、我々が主食としている米やパスタなどをサラダ感覚で食べる、栄養の少ないサイドディッシュだと思っていた。彼らが主食として食べるものは、フライドチキン、ステーキ、オニオンリング、フライドポテトなどといった揚げものや高タンパク質なものばかり。どうやらこれらがエネルギーとなる主要栄養素を持っていると理解しているようだ。

 ローカーブダイエットが爆発的にヒットしている一因は、アメリカ人にとって無理のない食事制限ができることにある。なぜならこのダイエット法、炭水化物は制限するが、彼らの大好物である肉類はどんどん食べてよいとしているのだ。以前ブームになったローファット(低脂肪)ダイエットで挫折した人々が、これなら楽チンとばかり肉を大量摂取しているらしい。こんなんでほんとに効果があるのだろうか?
 また、炭水化物を多く含む大豆、豆類や野菜はがんや心臓病を予防する大事な栄養素で、これらの摂取を妨げるローカーブダイエットは「摂取栄養バランスの悪い不健康なダイエット法」と指摘する医療専門家も多い。

 我々日本人からすると、炭水化物の豊富な米、そば、パンなどは食卓に欠かせない食材。これがないと食事をとった気がしないという人も多いはず。アメリカで効果のあるダイエット法だからといって体型、体質、食文化の異なる日本人に効果テキメン、とは限らないかも。逆にストレスがたまって余計太ったりして…。


2005年05月13日

低体重児:母親のダイエット? 医療の進歩?

 原因は妊娠中の母親のダイエット、それとも医療の進歩--。出生時の体重が2500グラムに満たない「低体重児」が、県内でも増加していることが分かった。県の人口動態統計によると、03年の低体重児の出生数は856人。同年までの15年間に101人増え、年間の出生総数に占める割合も5・4%から8・5%に上がっている。

 体重別に見ると、2000グラム未満の出生数は、過去15年間を通してほぼ横ばいか減少傾向。一方、2000グラム以上2500グラム未満の出生数が131人増え、総数を押し上げた。

 県児童家庭課などによると、増加の背景には(1)母親が妊娠中の太りすぎを気にして、体重が増えすぎないようにしている(2)不妊治療を受け、多胎児を出生する人が増えた(3)医療の進歩で従来以上に低体重児の命を救えるようになった--ことがあるのではないかとしている。


ダイエット成功、4人に1人

 結婚している女性の60%はダイエットに成功したことがあるものの、うち61%はその後体重が増える“リバウンド”を経験し、実質的な成功者は4人に1人にとどまることが12日、サンケイリビング新聞社(東京)のインターネットを使ったアンケートで分かった。

 「理想のスタイル」は断トツで女優の黒木瞳さんで、独自のダイエット方法として「青竹踏み100回」や「歯磨き中に年齢の数だけスクワット」を紹介したミセスがいた。

 調査は4月21-25日に実施し、432人(平均年齢37・8歳)が回答を寄せた。

 98%が「やせたい部分がある」と答え、現在ダイエット中は65%。やせたいのは「おなか」「太もも」「ウエスト」「お尻」の順だが、年代が上がるにつれ「ウエスト」「おなか」が増える。

 ダイエットに成功したことがある人のうち、減らした体重を維持しているのは39%で、一度も成功したことがない人は26%。ダイエットのきっかけは「健康のため」(34%)や「人に『太った』と言われた」(23%)が多かった。

 成功経験者にキーワードを尋ねたところ「自己管理能力」が60%を占め「夫と50キロ切ったらディオールのワンピースを買ってもらう約束をして頑張った」との回答も。「理想」の2位は松嶋菜々子さんだった。


中年期の肥満は将来の認知症リスクを高める

米国最大の非営利HMO(会員制健康維持組織)であるKaiser PermanenteのRachelA Whitmer氏らは、多民族からなるHMO加入者を平均27年間追跡する前向きコホート研究を行い、中年期に肥満だった人の認知症リスクは、正常体重だった人の1.74倍であることを明らかにした。British Medical Journal誌電子版に2005年4月29日に報告された。

先進国では、人口の高齢化と歩調を合わせるかのように認知症の患者が増加している。肥満患者の急増も問題となっている。先頃、高齢の肥満女性は認知症リスクが高いと報告されたが、認知症のごく初期に食欲に変化が生じ、BMIが減少するとの報告もあり、肥満と認知症の関係を論ずることの難しさが指摘されていた。

研究者らは今回、中年期に、BMIと皮下脂肪厚によって肥満と判定された人々のその後の認知症リスクを調べた。対象は、北カリフォルニア地区のKaiser Permanente加入者のうち、1964~1973年(40-45歳時)に詳細な健康診断を受け、1994年の時点でもこのHMOに加入していた1万276人の男女。健診時には、全体の10%が肥満、36%が過体重、53%が正常体重、1.3%が低体重だった。


華麗なる変身!マラドーナが27キロ減量

 元アルゼンチン代表のスーパースター、ディエゴ・マラドーナ氏(44)が華麗なる変身を遂げた。友人でもあるRマドリードFWロナウドらと会うためにスペイン入り。胃の縮小手術を受けて以来、約2カ月ぶりに公の場に姿を現した。ほおや体はやせ細り、サッカーボールのように丸々と太っていた数カ月前とはまるで別人のような姿だった。

 美食が趣味のマラドーナ氏は、引退後に肥満が進行した。体重は121キロにまで増え、心臓への負担で一時重体になるなど生命の危険にも脅かされた。だが、この手術で食事量の抑制に成功し、27キロも減量したという。「75キロまで落としたい。自分の健康や自分の子供、愛してくれるファン、もちろん自分のためにもね」。現役時代をほうふつさせるような、精かんな表情が戻ってきた。


2005年05月11日

卓球愛ちゃん体脂肪が…ガムで減量?

卓球の福原愛(16=グランプリ)がダイエットを始める? 

9日、都内ホテルでの日本オリンピック委員会とロッテのオフィシャルパートナー締結発表会に柔道の谷亮子(29)らと出席した。

アテネ五輪ではスーツケース3分の1にお菓子を詰め込んだほどだが、この日は遠慮気味。

「栄養士の先生にお菓子を禁止されていて」。実は世界選手権前の合宿で体脂肪率を測ったところ「アスリートからちょっとずれていた」。

浜本ロッテ副社長から「お求めがあればいくらでもつくる」と提供を約束された福原は「ガムはすごいダイエットに良いと聞いたので、やってみたい」と目を輝かせていた。


2005年05月10日

正しい妊娠中の体重管理に気を使おう

 ◆スリムな女性要注意 「やせ形」で増加7キロ未満なら低体重児の出産2倍に

 体重が少ないまま生まれる赤ちゃん(低体重児)が増えているとの厚生労働省の調査が注目を集めている。女性のダイエット志向が背景にあると考えられるため、同省は妊婦の体重増加量の目安などを今年10月までにまとめることになった。健康な赤ちゃんを産むため、妊娠期間中の体重管理に気を使いたい。

 ◆太りたくない…

 東京都江戸川区の管理栄養士、瀬川則子さんは「体重が増えることに対する嫌悪感を持つ妊婦が増えている」と話す。区主催の妊婦向け母親教室で10年以上にわたって栄養の指導を行ってきた。最近、教室の質疑応答で「太りすぎだと思うが、つい食べてしまう。食べた物の戻し方を教えてほしい」と聞かれてびっくりしたこともあるという。

 現在2歳の娘を持つ、東京都中野区に住む主婦(32)も、妊婦仲間で自分たちの体形が話題になったという。「太っているより、やせ形に見られたい。妊娠初期あまり食事がとれず、目立つほど太らなかったので、うらやましいと言われることも多かった」

 これまで妊婦の体重指導は肥満対策に重点が置かれてきた。肥満は妊娠中毒症や妊娠糖尿病を引き起こしやすくなるためだ。「ダイエット志向の強い最近の女性たちも、肥満はよくないが、やせていることは問題ないと考えているのではないか」と瀬川さん。

 厚労省の人口動態統計によると、体重が2500グラム未満の赤ちゃん(低体重児)は、2003年に10万2320人で全体の9・1%。1990年の6・3%と比べ、増加してきている。さらに保育器が必要になる1500グラム未満の赤ちゃんも、8390人(03年)で、90年と比べて30%近く増加している。

 厚労省の外郭団体「こども未来財団」(東京)が東京都内で88年から99年の間に出産した女性約8万6000人を対象に調査したところ、元々やせ形だった女性で7キロ・グラム未満の体重増加しかなかった場合、平均の倍にあたる約2割が低体重児を出産するという。

 三鷹レディースクリニック院長の天神尚子さんは「妊娠すると、胎児や羊水などで、約5キロ・グラム体重が増えます。このほかに、お産に必要なエネルギーを皮下脂肪として蓄えなければいけません」と話す。太っている人に比べると皮下脂肪を持っていないやせ形の女性は、出産までに皮下脂肪を付けるため太っておく必要があるのだという。

 ◆体形で異なる対応

 妊婦が一定の体重を維持する一つの目安となるのが体格指数(BMI)。BMIは体重(キロ・グラム)を身長(メートル)の2乗で割ると出てくる数値だ。標準とされる数値は22で、25以上は肥満とされる。

 妊娠前にこの数値が24を超える場合は5~7キロ・グラム増に抑える。逆に18未満のやせ形だった人は、10~12キロ・グラム程度増加するように心がける。このように、体形によって対応を変える必要がある。

 こうした数値を基に「1週間に1度はお風呂上がりなどの決まった時間に体重を量ってほしい」。また、太りすぎたと感じたときは食事量ではなく、ウオーキングなどの運動でカバーする。食べる量を減らすと、必要な栄養が得られにくくなるからだ。

 厚労省は、低体重児が増加している事態を受け、今年3月に栄養などの専門家6人による研究会を発足させた。体重の適度な増加量をグラフで示すことや必要な栄養素を補える食生活指針を作成することなどを検討しており、今年10月に報告書としてまとめる予定だ。

 「かかりつけの医師と相談しながら、適切な体重を維持して、丈夫な赤ちゃんを産んでほしい」と天神さんは話している。



« 2005年04月 | HOME | 2005年06月 »

バックナンバー