« 2005年10月 | HOME | 2005年12月 »
2005年11月17日
赤ワインに肥満抑制効果 脂肪の代謝を促進
大分大医学部の島田、吉松研究室と三和酒類が共同研究
赤ワインに肥満抑制に関係する働きがあることが、大分大学医学部看護学科の島田達生、同学部第一内科の吉松博信両教授の研究室と三和酒類(宇佐市)の共同研究で分かった。マウスを使った実験で、赤ワインが脂肪を代謝して熱を発生させる褐色脂肪組織(BAT)を活発にし、細胞内の脂肪の粒を小さくすることを初めて明らかにした。
脂っこい食べ物を多く食べるフランス人に、脂肪の過剰摂取による動脈硬化に起因した心筋梗塞(こうそく)や脂肪肝が少ないという「フレンチパラドックス(フランス人の逆説)」に島田教授が着目。フランス人が多く飲む赤ワインに脂肪を減らす働きがあるのではないか―との仮説を立て、赤ワインがBATに及ぼした形態的な変化を共同で調べた。
動物実験の餌は普通食。グループごとに赤ワイン、白ワイン、エタノール(ワインは三和酒類製。アルコール濃度はいずれも14%に統一)、水のそれぞれ異なる飲料を与え二週間飼育した。
その結果、赤ワインのグループは、ほかのグループに比べBATにある褐色脂肪細胞(BAC)の密度が高く、エネルギー(熱)を発生させるミトコンドリアのクリスタが発達。BAC内の脂肪の粒は、ほかのグループに比べて小さくなっていた。
共同研究グループは、BACを活発にする働きが既に確認されていたアルコールと、赤ワインに白ワインの約二・五倍含まれるポリフェノールの相乗効果で、体内での脂肪の代謝が促進されると結論づけた。
BATは、人間では新生児・乳児期に存在し成人ではなくなるといわれていたが、島田教授の研究で成人にも存在することが分かっている。
研究の成果は十月にあった日本肥満学会で発表。島田教授は「赤ワインを飲んで食事をすれば、健康を損なわずに食を楽しめるという期待が持てそうだ。当然、大量に飲めば体に悪いが…」と話している。
2005年11月14日
断食の肥満治療効果は60%以上だが、科学的検証が求められる
シン教授は1985年、肥満治療を始めた時、この方法を取り入れた。もともと、彼の治療法の核心は全ての栄養供給を絶つ断食だ。初めて同方法を取り入れた時、現代医学はもちろん、漢医学界からも「異端者」と言われた。
先月28日、32歳の女性A氏がシン教授を訪れた。A氏の体重は74.7kg。体脂肪量は30.9kgだった。シン教授はA氏を入院させ、数日間の節食を実施した後、すぐに断食に入った。
断食をするといって一日中横になっているのではない。体内に溜まった「毒」を取り除くため、四日ごとに腸洗浄をした。気功と太極拳を並行し、光線-音楽治療、マッサージ、冷温浴など使える方法は全て導入した。
A氏は入院11日目の7日、退院した。この時の体重は67kg、体脂肪量は28.1kgだった。
しかし、シン教授は、「治療はまだ終わってない」と言った。全4段階を経なければならないが、節食と断食の2段階を終えただけだというのだ。3段階は通院治療をしながら、多種の生薬を混合して飲む「薬物治療」、4段階は食餌療法だ。この過程を全部終えるためには4ヵ月ぐらいかかる。A氏は現在、3段階治療を受けている。
現代医学者には、10日も続けたこの断食治療が「非科学的」とも言える。実際に同治療法に関する論文は、大韓漢方肥満学会誌に載せられたのが全部だ。著名な科学ジャーナルには掲載されたことがない。言い換えれば、現代医学的な検証はまだされてないということだ。シン教授もこの点を認める。
「しかし、患者に効果があるのはどう説明できますか。科学はもちろん立派な価値がありますが、だからと言って盲信してはいけません。検証作業は今後、進行しなければなりませんが、直ちに排除してはいけません」
●「インチキ商術」と「代替医学」は区別されなくては
シン教授の断食治療法は、今や多数の漢方医師が使っている。現代医学的な根拠は足りなくても、臨床で効果が出ているからだ。シン教授は、「新しい方法を無条件拒否してはならない」と強調した。今は科学的根拠がなくても、患者の60%以上に効果があったなら、「認定」まではいかなくとも「尊重」はしなければならないということ。
シン教授は、断食を自然医学と規定する。シン教授によれば、断食はもともと、宗教から出発した。そして、まず民間療法で利用され、代替医学では応用され、現在に至ったという。断食をすれば「肉感」が発達し、その影響で免疫力を高め、治療効果があるというのがシン教授の説明だ。シン教授の治療法が現代医学で検証されるかどうか見守ってみたい。
新しい理論を作り続け、検証する作業が必要というのがシン教授の考えだ。一部では現在、漢医学界で定説と受入られる四象体質を、八象、十六象まで細分化する作業が進められている。もちろん、「正統」からは激しい抵抗を受けているが…。
ただ、「インチキ商術」と未来の治療法に対する区別は必要だ。シン教授は大きく二つの基準を提示した。
まずは、医療人かどうかだ。医療人でない場合は、商術である可能性が高いということ。もう一つは、治療法が保健機関に登録されているかどうかだ。シン教授は、新開発したとしても、正式に登録されてない治療法はやはり商術かも知れないと注意を促した。
2005年11月11日
食欲抑制のホルモン発見
食欲を抑制する作用がある新たなホルモンを米スタンフォード大のチームがラットの胃で発見、「オブスタチン」と名付け、11日付の米科学誌サイエンスに発表した。
オブスタチンは、日本で発見された食欲促進ホルモン「グレリン」ともとになる遺伝子が共通なのに、機能はほぼ正反対。こうした例は非常に珍しい。
2つのホルモンの役割を解明することで、先進各国で深刻な問題になっている肥満の治療薬開発につながる可能性がある。
チームはグレリンの遺伝子や、グレリンのもとになる前駆体のアミノ酸配列を、人間やマウスなど約10の哺乳類について調べ、同じ遺伝子からグレリンとは別のタンパク質がつくられている可能性が高いと予測。そしてラットの胃から予測通りにオブスタチンを発見した。
運動検診は肥満解消の強力助っ人か
肥満は危険! ということは大抵の人が知っている。糖尿病や動脈硬化など生活習慣病になりやすいし、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血にやられる可能性も高くなる。しかし、では具体的に何をすればいいのか?それが分からず、最初からあきらめてしまう人が多いのではないか。
そんな皆さんにおすすめなのが、10月に登場した「自分に必要な運動の種類、強度、量をはじき出す」という「運動健診」(明治安田厚生事業団=東京・新宿)だ。ウェルネス開発室の朽木勤室長が言う。
「自分がどれだけの強度でどれだけの運動をすればいいかが、具体的に分かります。ひざや心臓などに過度に負担をかけず脂肪を燃焼するのに最もいい運動強度や必要な運動量が分かり、効率よく肥満対策ができます」
4年前に半年で10キロ増え、その後も体重が増え続けている37歳記者(170センチ・71キロ)が、早速体験してきた。
測定項目は7つ。それぞれの項目を測定している施設はほかにもあるが、7つすべてを一度に行うのはここが初めて。これも大きな特徴だ。
まずは「内臓脂肪厚」。これは記者にとって、最も衝撃が大きかった。脂肪の厚さを画像で見せられ、インパクト大なのだ。
「内臓脂肪の厚さは14ミリです。男性は14.5ミリ未満が基準値なのでセーフですが、このままいくと40歳過ぎには基準値を超える可能性があります」
次は「筋肉バランス」。日頃運動と無縁の記者は、上腕、前腕、上肢、大腿、下腿、下肢のすべてが標準以下の筋肉量で、しかも上半身と下半身の筋肉バランスが悪かった。
「筋肉量が少ないということは脂肪が燃えにくいということ」という朽木氏の言葉を証明するように、「安静時代謝」の結果も散々。これは基礎代謝と関連するもので、“ジッとしていてどれだけカロリーを消費するか”が分かる。数字が高いほど消費カロリーが高くて脂肪が燃えやすい、つまり“太りにくい体”ということ。
「結果は基準値よりも165(キロカロリー/日)少ない1719です。同世代の人より代謝が悪く、太りやすい」
「動脈硬化度」はギリギリ基準値内だったが、「脚の老化度」では大腿筋肉の厚さの割に、筋肉の強さ「脚伸展筋力」が同年代の78%。筋肉を使いこなしていない結果だという。確かに普段、階段より迷わずエレベーターだ。
「脚伸展筋力を体重で割った数値から、どんな運動が合うかを見ます。それでいくと歩行(ウオーキング)まではOKですが、負荷が強いジョギングやジャンプは今の状態ではおすすめできない、ということになります」
「おすすめ運動強度」は、“自転車こぎ”で心拍数や血圧から心臓の負担度を測定して、記者に合った強度をチェック。「最適ウオーキング」は、どれくらいの速度で歩けばいいかをジムにあるようなウオーキングマシンを使って体感する。
「すべての結果を総合すると、普通歩行(分速60メートル)なら1日1万3829歩必要ですが、最適歩行(分速95メートル)なら1万677歩、時間にして89分必要になります」
数字だけだとよく分からないが、「最適ウオーキング」で歩くスピードを体で理解できたので実行しやすい。しかもどれくらいの歩数が必要なのかが分かるので目標ができた。
体験後、わずかな距離でも“最適歩行”のスピードで歩くように心掛け、脚の筋力を鍛えるために階段を使うようになった。
内臓脂肪の厚さで衝撃を受け、安静時代謝が低く人より太りやすいことも分かったため、“みんな食べるから自分も”と、夜中にラーメンを食べたりすることが減った。
具体的対策が分かるだけで随分と違う! 1回2時間半ほどで1万5750円かかるが、これは中高年におすすめだ。
2005年11月06日
子供の肥満を防げ!
生活習慣病対策は大人になってからでは遅すぎる-と厚労省は5日までに、子供の肥満防止に取り組むことを決めた。バランスある食事を取ることが柱で、来年度に5都道府県の10カ所での試行に、家庭と学校、地域が連携して取り組む。
文科省調査だと、健診で「肥満」と診断された小中学生は20年で約1.5倍に増加。昭和57年と平成15年を比べると「肥満」は小4で5.9%から9.0%、中1で7.3%から10.8%になり、小5、小6と中1は10人に1人が「肥満」。
2005年11月02日
「やせる」は誇大広告 通販会社を行政処分へ
「我慢しないでやせる」などとの広告は誇大広告に当たるとして、経済産業省は1日までに、特定商取引法違反(誇大広告等の禁止)で、ダイエット飲料を販売していた通信販売業者のアサヒ産業(名古屋市)を近く行政処分する方針を固めた。経産省は業務停止命令を含めた厳しい処分を出す方向で最終調整している。アサヒ産業は商品販売の自粛を決めた。
誇大広告の疑いがもたれているのはダイエット飲料の「鈴蘭沙棘(すずらんさじー)」で、年間売り上げは約80億円。アサヒ産業の井野友章専務は「誤解を与えると受け取られても仕方がない表現があった。認識不足だった。品質には何ら問題はなく、ご迷惑をお掛けし、申し訳ない」と話している。
« 2005年10月 | HOME | 2005年12月 »
