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2005年12月13日

食欲任せで20キロ超減量と ダイエットしないダイエット

米ユタ州ソルトレークシティー(AP) スーパーにおいしそうなアイスクリームやチョコレートが並んでいたら、避けて通る代わりにカートいっぱい買い込む。スナック菓子はいつも手元に置いておき、食べたい時に食べたいだけ食べる――。米ブリガム・ヤング大のスティーブン・ホークス教授が提唱する新たなダイエット法だ。教授自身がこの方法で23キロの減量に成功し、5年以上同じ体重を保っているという。

ホークス氏によれば、このダイエット法は「食欲任せ」がキーワード。「カロリー計算をするよりも、自分の食欲に忠実に従う方が健康的だ」と、同氏は主張する。ただし、ダイエットを実行する上で重要なポイントがある。それは「おなかがすいた時にだけ食べること」。「気晴らし」や「付き合い」のために食べるのはご法度だ。そして、満足したらそれ以上は食べない。「制限するのをやめれば、それほど強い欲求を感じることもなくなるはず」と、ホークス氏は説明する。また「たっぷり買い込んであると、かえって食べたいという気持ちは失せるものだ」という。

ホークス氏の説には、経験の裏打ちがある。16年前、ノースカロライナ州立大で保健科学を教えていた同氏は、出身地ユタ州への転職を思い立った。当時の体重は95キロ。「学生に健康を説く身で太っていては新たな職が得られない」との危機感から、カロリー制限によるダイエットを試みた。その結果無事減量に成功し、ユタ州立大への転職を果たしたが、体重はすぐに元通りまで増えてしまった。

その後数年間にわたって減量とリバウンドを繰り返した後、現在の職場に移った同氏は、カロリー計算に見切りをつけて食欲任せの食生活を実践し始める。体重はゆっくりと、しかし確実に減っていった。ホークス氏の変化に気付いた同僚のスティーブン・ペック助教授も今年1月、半信半疑のまま同じダイエット法を開始。これまでに16キロの減量を果たしたという。

ホークス氏らの研究チームはこのほど、ブリガム・ヤング大の学生らを対象に小規模な調査を実施した。それによると、食欲任せの食生活を送っている学生には肥満や循環器疾患が少ないとの結果が出たという。チームでは今後、さらに対象を広げた本格的な調査を行う方針だ。

肥満人口の増加が指摘される米国では、政府がカロリー制限に重点を置いた「食事指針」を出しているが、ホークス氏は「国民にカロリーとのにらめっこを強いるのはかえって不健康」と批判。「今後は食欲任せの食生活を普及させるべきだ」と主張している。

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