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2005年12月20日
少量の酒は肥満防ぐ!?
少量の酒を規則的にたしなむ人の方が、飲酒しない人よりも太りにくいことを、米テキサス工科大などの研究グループが突き止めた。米医学誌の電子版に発表した。
研究グループは、米国の健康栄養分析調査に参加した非喫煙者8236人を対象に、1日にどのくらい飲むかなど飲酒習慣に関するアンケートと肥満度測定を行い、関連を調べた。
その結果、1日にウイスキーなど酒類を平均グラス1杯飲む人は、全く飲まない人に比べ、肥満になる割合が54%少なく、2杯飲む人は41%少なかった。飲酒量を1週間でグラス5杯以下に抑えた場合も、飲まない人に比べ肥満になる割合が38%低下した。一方、毎日グラスで4杯以上飲む大量飲酒者は、飲まない人に比べると、肥満になる割合は逆に46%も高まった。
研究グループは「アルコールが肥満防止に有効な理由は分かっておらず、今回の結果は、お酒を飲まない人に肥満対策として飲酒を勧める根拠にはならない。ただ、規則的に飲酒する人に禁酒を勧めるべきかどうかには議論の余地がある」としている。
2005年12月19日
冬はヨーヨーの季節
会社員の李氏(32、女)は昨年の冬を考えると、緊張せざるを得ない。李氏の体重は昨年半ば、55キロぐらいだった。食事の量を減らし定期的に運動をしてから、10月下旬には48キロまで体重を減らした。当時、ある程度体重の減量に成功したと安心したのが災いのもとだった。今年1月下旬、李氏の体重は59キロまで再び増えてしまったのだ。多くの人々がこのようにダイエットに成功したにもかかわらず、中断してはリバウンドを繰り返し、すぐに太ってしまう。
これを「ヨーヨー現象」と呼ぶ。通常、体重の減量に成功したと言うのは、2~3年はその体重を維持してこそであり、ヨーヨー現象はあらわれない。もちろん容易なことではない。数回のヨーヨー現象を経験すれば、ダイエットに突入する前に、恐れるようになってしまう。李氏は、今年半ば再びダイエットに突入し、現在50キロぐらいを維持している。これからどうすればいいのだろうか。
○なぜ冬に再び太るのか
寒く夜の長い季節的特性が大きな要因だ。他の季節に比べて暖かい室内に長く留まるために、活動の量が減らざるを得ない。また、重ね着のおかげで腹部が出ているのが目立たなくなるのも、肥満についての警戒心をなくしてしまう。ヨーヨー現象は、事実上、極めて当然な身体現象だ。体重が減ったために元々の体重へ戻ろうとする(リバウンド)「人体の恒常性」による自然な結果だとのこと。
したがって、体のせいにするよりは、何故そうなるのかについて調べなければならない。体重が減少すると、食べ物を求める欲求はさらに強まる。1日のエネルギー消費量も、ダイエット以前より減る。こうした全ての現象は、体内に脂肪を備蓄しておこうとする傾向として現われる。脂肪を分解する酵素の活動も大きく落ちる。すなわち、意志とは関係なく、体は体重が増える方向に動くわけだ。
○ヨーヨー現象を防ぐためには
体が再び太る準備をしているために、ダイエットを終えたとしても、当分は食事の量をその前と同一の量に調整しなければならない。万が一、食事の量を増やすとしても、ごく少量にとどまらせるべきだ。数キロを減らしたという事実に満足し、以前のような食事をしたりすると、大部分の場合、再び太る。
年末の忘年会には「きょうはどの程度飲んで食べる」という原則を決めてから臨まなければならない。また、飲みすぎ、食べすぎの翌日には普段より食事の量を減らし、脂肪が体内に蓄積されるのを防がなければならない。ピザやハンバーガーなどといったカロリーの高い食品は避けるのが良い。その代わり、果物や野菜で満腹感を得るようにすれば、摂取するカロリーを減らすことができる。
室内でテレビやビデオを見る時間が長くなると、無意識に間食を食べるようになる。したがって、そうした場合は、いっそのこと食べ物を置かないようにすべきだ。空腹の状態でショッピングをしてはならない。ほとんどの場合、食べ物を探し求めるようになるからだ。また、食事をする時はゆっくり食べて、途中で水を飲むのが良い。
○体を放っておかないように 食事の量の調整とは別に、運動を抜かさずにするのが肝要だ。ヨーヨー現象があらわれる理由の一つが、筋肉が弱くなることが上げられる。筋肉が再び強くなるにつれ、エネルギーの消費量が増えて、たくさん食べるようになるのだ。したがって、水泳、ゴルフ、ウエイトトレーニング、エアロビクスのような運動を当分続けるのが良い。運動をするのが難しいならば、ささいなところから、活動の量を増やしていくのが肝要だ。
そうするためには、体を休ませず動かすようにしなければならない。例えば、乗用車で通勤しているならば、わざわざ遠くに駐車し、歩く距離を増やしたり、エレベーターの代わりに階段を利用するといった具合だ。お手洗を使うときも、2~3階ぐらい上や下の階にあるトイレを使用するのも一つの方法だ。また、若干緊張した生活を維持するために、ゆったりとした服を着るよりは、タイトな服を着るのも良い方法だ。
英国人の4人に1人が肥満
英保健・社会福祉情報センターがこのほど発表した新たな公式統計で、英国の成人のうち、ほぼ4人に1人が肥満と判定され、過去10年で、太めの英国人が急増していることが分かった。(写真はプールで運動をする肥満女性)
それによると、1993年と2004年のデータを比較した場合、肥満の男性の割合は13.2%から23.6%へと、ほぼ2倍に上昇。肥満女性の割合も16.4%から23.8%に増えた。
また、子供の肥満度指数(BMI)が年々上昇を続けており、将来、今以上に問題が深刻化することが予想されている。
ただし、30分間の軽い運動を1週間に少なくとも5回実行している人の割合は、男性で32%から35%、女性で21%から24%へと上昇。毎日果物や野菜を多めに食べる人も増えている。男性の喫煙者の割合は、28%から22%に、女性は26%から23%に低下し、今や男女の喫煙人口が逆転していることが明らかになった。
この統計は、成人約8000人と2歳から15歳までの子供2000人を対象とする調査を基に作成された。
2005年12月13日
女性の足、太くていい 脂肪が心臓病予防
心臓病にならないためには、減量はしても足は細くしない方がいい。筑波大人間総合科学研究科の大蔵倫博(ともひろ)講師らが成人女性を対象に行った健康調査で、そんな結果が出た。腹部の内臓脂肪とは違い、足にある脂肪には心臓病を防ぐ働きがあるらしい。
肥満気味の女性のための減量プログラムに参加した128人を対象に、体重や血圧、総コレステロール値などのほか、X線を使った装置で胴体や腕、足の体脂肪量の変化を調べた。
減量は食事のカロリーを制限したうえ、有酸素運動を週に3回するなどした。14週間後、参加者の体重は平均で8キログラムほど減った。うち7キロ近くは体脂肪だった。
血圧や中性脂肪の値など、心臓病のリスクを予測する指標は、胴体の脂肪がたくさん減るほど改善した。ところが、ももやふくらはぎなど足全体の脂肪については、少ししか減らない人の方がより改善する傾向だった。足の脂肪は平均2.1キロ減っていたが、例えば、脂肪の減り方が30グラム少ないと、最低血圧(拡張期血圧)が1ミリHg(ミリ水銀柱)低くなる計算だという。
足の脂肪から、動脈硬化などを防ぐホルモンが出ている可能性が考えられている。大蔵さんは「内臓脂肪を落とすことが大切。健康の面からは『足やせ』はしない方がよさそうです」という。
食欲任せで20キロ超減量と ダイエットしないダイエット
米ユタ州ソルトレークシティー(AP) スーパーにおいしそうなアイスクリームやチョコレートが並んでいたら、避けて通る代わりにカートいっぱい買い込む。スナック菓子はいつも手元に置いておき、食べたい時に食べたいだけ食べる――。米ブリガム・ヤング大のスティーブン・ホークス教授が提唱する新たなダイエット法だ。教授自身がこの方法で23キロの減量に成功し、5年以上同じ体重を保っているという。
ホークス氏によれば、このダイエット法は「食欲任せ」がキーワード。「カロリー計算をするよりも、自分の食欲に忠実に従う方が健康的だ」と、同氏は主張する。ただし、ダイエットを実行する上で重要なポイントがある。それは「おなかがすいた時にだけ食べること」。「気晴らし」や「付き合い」のために食べるのはご法度だ。そして、満足したらそれ以上は食べない。「制限するのをやめれば、それほど強い欲求を感じることもなくなるはず」と、ホークス氏は説明する。また「たっぷり買い込んであると、かえって食べたいという気持ちは失せるものだ」という。
ホークス氏の説には、経験の裏打ちがある。16年前、ノースカロライナ州立大で保健科学を教えていた同氏は、出身地ユタ州への転職を思い立った。当時の体重は95キロ。「学生に健康を説く身で太っていては新たな職が得られない」との危機感から、カロリー制限によるダイエットを試みた。その結果無事減量に成功し、ユタ州立大への転職を果たしたが、体重はすぐに元通りまで増えてしまった。
その後数年間にわたって減量とリバウンドを繰り返した後、現在の職場に移った同氏は、カロリー計算に見切りをつけて食欲任せの食生活を実践し始める。体重はゆっくりと、しかし確実に減っていった。ホークス氏の変化に気付いた同僚のスティーブン・ペック助教授も今年1月、半信半疑のまま同じダイエット法を開始。これまでに16キロの減量を果たしたという。
ホークス氏らの研究チームはこのほど、ブリガム・ヤング大の学生らを対象に小規模な調査を実施した。それによると、食欲任せの食生活を送っている学生には肥満や循環器疾患が少ないとの結果が出たという。チームでは今後、さらに対象を広げた本格的な調査を行う方針だ。
肥満人口の増加が指摘される米国では、政府がカロリー制限に重点を置いた「食事指針」を出しているが、ホークス氏は「国民にカロリーとのにらめっこを強いるのはかえって不健康」と批判。「今後は食欲任せの食生活を普及させるべきだ」と主張している。
2005年12月09日
好きな物食べてやせよう~「空腹時だけ」が成功の秘けつ
食べ物の種類や量を規制する一般の減量法に、ブリガムヤング大学(BYU、ユタ州)の教授が反旗をひるがえした。「何でも好きなだけ食べよう。ただし余計に食べないこと」という新しい減量法が、アメリカ保健教育ジャーナルに掲載された。
AP通信によると、BYUのスティーブン・ホークス教授(健康科学)は、空腹の時だけ食べたい物を食べる「直観的食事法(intuitive eating)」を自ら実行。すでに50ポンド以上の減量に成功し、この食事法を始めて以来5年間、体重を減らし続けている。
直観的食事法では「ジャンクフード」と呼ばれるスナック類を食べても構わない。カロリー計算も不要。唯一守らなければならない規則は「空腹な時だけ食べ、満腹になったらやめる」こと。つまり、やけ食いや、他人が食べているから自分も…という食べ方をしないよう心掛けるのが特徴だ。
ホークス教授の研究チームがBYUの学生を対象に調査したところ、直観的食事法を採用した学生はそうでない学生より体重が少なく、心疾患のリスクが低いことが分かった。
ホークス教授は1989年、生まれ育ったユタへ戻って仕事を探そうとしたが、当時体重が210ポンドもあったため、そのままでは健康科学のポストを大学で見つけるのは無理と考え、カロリー計算に基づく減量を始めた。
減量に成功し、ユタ州立大学で職を得たものの、あっという間に体重は元通りに。その後数年間、やせたり太ったりを繰り返した結果、ホークス教授はカロリー減量法を中止した。
その数年後、まだ肥満体だった教授はBYUで新たなポストを得た。以後始めたのが直観的食事法だという。運動を習慣づけた効果もあって、体重はゆっくりとだが確実に減っていった。
ホークス教授の成功を目の当たりにした同僚で友人のスティーブン・ペック助教授も、今年1月から直観的食事法を始めた。最初は効果に半信半疑だったが、11カ月たった現在、夕食時に時々チョコチップ・アイスクリームを食べることはあるものの、35ポンドの減量に成功したという。
菓子CM、子どもの肥満誘発
米医学研究所(IOM)は六日、菓子や飲料水のコマーシャルが子供の肥満を誘発している可能性が高いとして、業界が自主規制できない場合には、政府に介入を求める調査報告書を発表した。
報告書は、子供を対象とする菓子などの新製品は、一九九四年が五十二品で、二〇〇四年には四百七十品に増加した、と指摘。昨年一年の広告費は百十億ドルで、うちテレビCMが五十億ドルに達したという。
調査に参加したカリフォルニア大のエレン・ワーテラ教授(心理学)は「こうした食品は圧倒的にハイカロリー、低栄養で、子供に奨励できる種類の食品ではない」と批判した。
調査が限定的なため、CMと肥満の直接的な因果関係は示すことはできないとしながらも、統計関係から、CMと肥満は密接に関係していると結論づけている。
報告書は、議会が健康食品に対する減税措置などで企業努力を促し、政府機関がその進展状況を議会に報告するなど、政治介入の必要性を強調した。
報告書は、議会の要請で、栄養学、心理学、メディアなどの専門家十八人が、子供の肥満に関する研究や企業情報など百二十三文献を分析してまとめた。
2005年12月04日
牛乳の新しい効用
このほど東京で開かれた国際学術フォーラムで、国立長寿医療センター先端医療部の細井孝之部長は、牛乳や乳製品に含まれている乳糖を餌に加えたラットは、乳糖を加えていない餌を食べたラットと比べ、体重や内臓脂肪、皮下脂肪の増加が抑えられた、総コレステロール値も低かった、と実験結果を紹介。乳糖が肥満や高脂血症の予防に役立つ可能性を示唆した。
最近では、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれ別の病気ではなく、内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であることが分かってきた。内臓脂肪型肥満によって、いろいろな病気がおきやすくなっている状態がメタボリック症候群だ。男性ではウエストが85センチ以上、女性では90センチ以上あることが、同症候群と診断される基準の一つになっている。
同症候群にならないためには、生活習慣、特に食事と運動が重要とされている。牛乳や野菜などを上手に取り入れたバランスの良い食事を腹八分目にして、適度な運動が求められている。
食をはじめとした生活習慣を適切なものにして、メタボリック症候群のような病気を予防することは、国民的な課題といえる。そうした視点から、明らかになりつつある牛乳や乳製品の新たな効用に期待したい。
2005年12月01日
おしりが厚いと注射も難しい~肥満の人には長い針が必要
おしりの皮下脂肪が厚いと普通の注射針では筋肉に届かず、薬が十分に効かない。そんな調査結果が、このほどシカゴで開かれた北米放射線医学学会で報告された。薬を行き渡らせるには長い注射針が必要になるという。
ロイター通信によると、調査を行ったのはダブリンのアデレード・アンド・ミース病院。アイルランド国内の病院ででん部に筋肉注射を受けた21~87歳の男女25人ずつ計50人を対象に、薬の効き具合を調べた。
その結果、3分の2の患者で有効成分が完全に吸収されていなかった。特に女性では、25人中23人が内部の筋肉まで注射針が届いていなかった。筋肉を覆う皮下脂肪の厚みが一般的な針の長さを上回っていたためで、同病院のビクトリア・チャン医師は「肥満が影響していることは間違いない」と話した。
針が筋肉に届かなかった場合、患者は適切な量の薬を与えられないだけでなく、薬が脂肪層にとどまることで感染症、かゆみが起きる恐れがある。でん部には太い血管や神経、骨がないため、筋肉注射に適している。筋肉には細い血管が多く、薬を早く体内に行き渡らせるのに都合が良い。脂肪の部分には血管が少ない。
肥満度指数(BMI)が30を上回る人は現在、全世界で3億人以上といわれる。米成人の約65%は、標準体重を上回る「太り気味」またはより多く上回る「肥満」である。
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