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2006年01月

2006年01月31日

「一点集中」の食生活で減量

シカゴ(AP) 体重は減らしたいけれど、食事のたびにカロリーを計算するのは面倒――。そんな声にこたえて、米国の研究者が新たなダイエット法を提唱している。1日に1品目の「テーマ」を決め、その食品を集中的に食べるという単純な方法だ。同じ味の食事を繰り返すことにより、食欲が自然に抑えられるという。

エール大のデービッド・カッツ博士(42)が、著書「The Flavor Point Diet」で紹介している。日替わりで「りんごの日」や「ごまの日」、時には「チョコレートの日」などを設定し、食事やおやつに必ず取り入れることがポイント。例えば「トマトの日」の朝食は、トマトと卵、チーズのサンドイッチ。昼食はトマトと豆のサラダ、おやつにコーンチップのトマトソース添え、夕食の主菜はトマトとオリーブをのせた魚のソテー――といった具合だ。

カッツ博士によると、このダイエット法の根拠になっているのは、「満腹感は味覚ごとに現れる」という説だ。「同じような味の食品を食べ続けると、その味についてはまもなく『満腹』と感じるようになるが、別の味に移るとまたおいしく食べられる。さまざまな味を組み合わせた食事では、すべての味覚について満腹感が得られるまで食べ続ける結果、食べ過ぎてしまうことが多い」と、同博士は説明する。この説は、すでに数多くの研究で立証されているという。

カッツ博士によれば、このダイエット法を20人に12週間実行してもらったところ、平均7.3キロという減量効果が得られた。参加者の1人、ジョナサン・リンクさん(34)は身長175センチで体重が83キロあったが、この方法で9キロ減量。「2週目には、満腹感を容易に得られるなどの変化が現れた。夕食を食べ切れなくて残すようになった」という。リンクさんはその後も同様の食生活を続け、体重を維持している。

一方、ブラウン大で満腹感と味覚の関係を研究する専門家、ホリー・レイナー氏は、カッツ博士のダイエット法について「これまでに提唱された『アイスクリーム・ダイエット』、『スープダイエット』などに比べ、栄養のバランスや毎日の運動などにも重点を置いているのが特徴。健康的な食事と運動を心がければ、減量の効果があるのは当然とも言える」と指摘している。


2006年01月28日

欧州の清涼飲料業界、小学校の自販機撤去・肥満対策で

コカ・コーラやペプシコなど大手清涼飲料メーカーが加盟する欧州清涼飲料協会は25日、急増する子供の肥満対策として、小学校から清涼飲料の自動販売機を撤去、子供を対象にした広告を中止するなどの措置を自発的にとると発表した。

 欧州連合(EU)欧州委員会は昨年3月、肥満対策への本格的な取り組みを開始、業界や消費者グループなどに協力を求めていた。肥満問題が深刻な米国でも昨年夏に学校での清涼飲料の販売制限をするなど同様の取り組みを始めている。

 協会はこのほか(1)中学校では水やジュースなどもメニューに加え、選択の幅を増やすとともに容器も適切な大きさにする(2)カロリーなど表示方法を改善する――なども決めた。

 欧州委によると、欧州市民の約3分の1が過体重あるいは肥満で、肥満の子供は1980年に比べ約3倍に増加、米国との差が縮まっているという。


米公立学校、ダンスゲームで肥満阻止

 米ウェストバージニア州の公立学校で、同州が取り組んでいる小児肥満の増加防止プログラムの一環として、体感型の人気ビデオゲーム「ダンスダンスレボリューション(DDR)」が採用されることになった。発売元のコナミ・デジタル・エンターテインメント社が25日、明らかにした。

 DDRは曲のビートに合わせて画面に現れた矢印の通りに、プレーヤーがマット上で同じ矢印を踏んで得点するというもの。消費カロリーを計測することもできる。

 コナミの広報担当者によると、今回のプログラムは公立学校全765校が対象。同州はDDRを基にしたカリキュラムを開発し、2年以内に全校でDDRの機材が採用される予定だという。

 プログラムの費用は、総額50万ドル(約5800万円)。コナミはこのようなプログラムは初めてだとして、商品購入用および調査用に7万5000ドルを現金で同州に提供している。


2006年01月26日

子どもの肥満をゲームで解消・コナミが米州政府に協力

 コナミと米ウェストバージニア州は子供の肥満防止プログラムの開発で協力する。同州の公立学校すべてにコナミの人気ダンスゲーム「ダンスダンスレボリューション(DDR)」を導入。体育の授業などにゲームを活用し、肥満防止の効果をコナミと共同で分析し、教育プログラムに反映させる。

 ウェストバージニア州が近く、103の公立中学校にこのゲームを導入。州内にある700以上の公立学校すべてに順次展開する計画。コナミの米国法人、コナミデジタルエンタテインメント(カリフォルニア州)が教育プログラムの開発などでウェストバージニア州と協力する。


肥満、沖縄全国一 30―60代、各世代で突出

 県内の30代以上で肥満と診断された人の割合は男性46・9%、女性26・1%で、男女ともに全国1位になっていることが沖縄社会保険事務局の資料で明らかになった。全国平均は男性30・2%、女性18・5%。特に県内男性は全国2位の北海道(34・8%)を約12ポイント上回るなど突出している。2000年の都道府県別生命表で、男性の平均寿命が26位に転落した「26ショック」の衝撃以降、長寿県沖縄の復活を目指して各自治体が生活習慣病の予防のために肥満対策に取り組んでいる中、長寿にも影響する肥満県沖縄の現状が浮き彫りになった。 2004年度に政府管掌健康保険生活習慣病予防検診を受診した全国の30代以上の男女、347万7759人の数値を、沖縄社会保険事務局が都道府県別にまとめた。
 主に被保険者の会社員とその被扶養配偶者が対象となっている。全国共通の受診項目のため、働き盛りの30代から50代までの健康状態を比較することができる。
 
 県内の受診者5万7133人(男性3万4958人、女性2万2175人)のうち、男性の46・9%に当たる1万6380人、女性の26・1%に当たる5790人が、肥満傾向を示す指数BMI(体重÷身長の二乗)で、肥満となる「25」以上と診断された。

 世代別にみると、肥満と診断された男性は30代で43・2%、40代で47・0%、50代で48・1%、60代で50・7%。各世代とも突出して全国1位。女性は30代で17・0%、40代で23・7%、50代で31・4%、60代で38・5%が肥満と診断され、男性同様に各世代とも全国1位になっている。
 
 那覇市医師会生活習慣病検診センターの崎原永辰副所長は「肥満についてこれほど大規模で同じ受診項目結果を基に比較した資料は初めてではないか」と指摘。「沖縄が肥満県であることは以前から指摘されていたが、全国とこれほどまでに差があるとは想像以上だ。肥満は糖尿病などの生活習慣病と密接につながる。長寿県として復活するためには県民一人一人が危機感を持つべきだ」と警鐘を鳴らしている。


2006年01月24日

論議が続く“肥満税”

 米国の大きな社会的問題となっている肥満。これに対処する1つの方策として「肥満税」(fat taxまたはTwinkie tax)が、10年以上注目を集め議論の対象となっている。この概念が最初に広く注目を集めたのは1994年、米エール大学心理学教授(当時、摂食・体重障害センター長)のKelly D. Brownell氏がニューヨークタイムス紙の論説に概略を発表したときであった。

 Brownell氏は食品に対する2つの課税を提案した。1つは不健康な加工食品の購買意欲を減退させるよう7~10%課税し、健康的な食品を援護するための大型税であり、もう1つは公的な健康栄養事業に対して長期にわたって資金提供するための課税であった。

 Brownell氏は「米国の食品事情は、あたかも肥満を最大限に助長することを目的とする仕組みとなっている」という。このため、清涼飲料や脂肪分の高い食品など食品の種類によって課税の対象とするか、高カロリーまたは栄養価の低い食品に対して個々に課税するという方法を提案した。非営利団体の米国医学研究所(IOM:ワシントンD.C)によれば、近年アーカンソー州やテネシー州、バージニア州、ワシントン州などでこのような徴税が実施されているという。

 カリフォルニア州やメーン州、メリーランド州でも大型の「肥満税」が実施されたが、最終的には廃止となった。これについて、Brownell氏とIOMは問題点を次のように指摘している。大きな問題は、徴収された肥満税が肥満防止の取り組みの予算として充てられるのではなく、赤字の補填に充てられることが多かったこと。また、これは基本的に累減税であり、低所得層に対する打撃が大きいほか、課税対象とする不健康な食品を決定する作業も慎重を要する点も挙げられるという。

 ニューヨーク州議会議員Felix Ortiz氏は肥満税推進派の1人であり、ほかにもテレビゲームに対する課税を提案している。Ortiz氏は「米国は肥満という慢性的な流行病に冒されており、食品に対するこのような課税は解決策の1つとなると考えられる。肥満税が肥満を予防する事業のために資金を得る手段となれば、必要なサービスが受けられ、健全な生活習慣に関する適切な情報を得られることにつながる」という。


肥満で死亡率高く…前立腺がん

 肥満の男性は前立腺がんの発見が難しく、肥満でない男性に比べ死亡率が高まることが米デューク大(ノースカロライナ州)の研究でわかった。

 米医学誌2月号に発表される。

 研究チームは、1998年から2004年にかけ、前立腺がんを切除した1400人を対象に、手術後の経過と肥満などの有無を調べた。肥満は、体重(キロ・グラム)を身長(メートル)の2乗で割って算出する体格指数「BMI」を指標とした。

 その結果、BMIの値が大きくなるほど、前立腺が大きくなる傾向にあることを確認。このため、肥満した男性は、標準体重の男性に比べ、肥大した前立腺の陰に隠れて、前立腺がんが見つかりにくく、がんの発見率が20~25%低くなることがわかった。その結果、死亡率も20~35%高まるとしている。研究チームは「肥満男性の前立腺がんが、進行が早いがんなのかどうかは不明だが、肥満者の場合、前立腺検査は、より注意深く行うことが必要だ」としている。


2006年01月22日

深刻化するカナダ人の肥満問題

このほど発表されたクィーンズ大学の研究報告によると、この13年間で、病的な肥満のカナダ人が0.3%から1.3%に増加するなどカナダ人の肥満化が進行、深刻な事態に到達していることが判明した。
この調査は、1985年~2003年に実施された7つの調査のデータに基づいて行われたもので、肥満度の評価は、体重と身長から計算されたBMI(ボディ・マス・インディクス)指数でおこなわれ、BMI 25以上が体重過多、BMI 30以上で肥満と評価される。

カナダ統計局の2004年報告によると、成人全体の23%にあたる550万人、17歳以下の子供の8%にあたる50万人が肥満と判断された。肥満度はさらに、BMI 30~34.9の1群,35~39.9の2群, BMI 40以上の3群に分類され、この13年間で、3群の肥満者数は225%もの増加を示した。研究者は、一般に自己体重は低く見積もられる傾向にあるため実際の数字はこれよりも大きくなると警告している。
肥満は、健康を脅かす心臓病、脳梗塞、糖尿病、癌などの増加、医療費増加と密接な関係を示す。1997年の肥満に関する医療費は、推定18億ドルが報告されており、2,3群の肥満者数の急激な増加は、医療制度に深刻な問題をもたらすものと見られている。


2006年01月21日

中国人、6000万人が肥満症 欧米並みの社会問題に

 中国上海市の第2軍医大学付属長海病院は19日までに、中国人の6000万人が「肥満症」で、うち60万人は手術が必要との見解を明らかにした。中国紙の新京報が同日報じた。

 同病院では過去2年間で肥満治療の手術を40件以上実施しており、専門の外科治療センターも発足。中国社会でも肥満が欧米並みに問題化していることを裏付けた。

 中国人の肥満傾向について、同病院内分泌科の鄒大進主任は「これから30年間で肥満人口は現在の4倍に達する」と述べ、肥満治療の需要は急速に高まるとの見方を示した。

 同紙によると、同病院で実施しているのは、肥満患者の胃の上部を特殊な器具で締め付けることにより食欲を抑え、減量する方法。治療の際には腹部4カ所に1センチ程度の穴を開け、腹腔(ふくくう)鏡を使って器具を取り付ける手術が必要になる。

 外科治療センターの担当医は「胃腸を切開する必要がない。海外でも広く使われている治療法だ」と、急増が見込まれる肥満患者の治療に自信を示した。

 衛生省によると、中国の判定基準で「太り気味」とされる人は、昨年11月時点ですでに2億人を突破。肥満がもたらす場合が多い高血圧症の患者数も1億6000万人に上るとしており、肥満対策が急務となっている。


ケロッグのおまけ廃止を 子供の肥満助長と米団体

米食品大手ケロッグは糖分、脂肪分が高いシリアルを宣伝し、子供の肥満を助長しているとして、米消費者団体が18日、同社などに宣伝をやめるよう要求した。8歳以下を対象にした製品の宣伝と、おまけのおもちゃを付けることをやめるよう求めている。

 米国では子供の肥満が社会問題化しており、長年の名物、ケロッグのおまけが消える可能性もでてきた。

 消費者団体は、ケロッグのほか、子供専門テレビチャンネル「ニッケルオデオン」に対し、30日以内に宣伝を自粛しなければ、差し止め訴訟を起こすとしている。インターネット上の宣伝や、おまけやお菓子を景品にしたイベントなども自粛するよう求めている。


肥満に注意

 正月太りで年明け早々、おなか回りが気になる。そんな人はぜひ、ウエストを測ってみよう。八五センチ(女性は九〇センチ)以上の場合は要注意だ。肥満は、国もいま医療制度改革の柱の一つに挙げる「メタボリックシンドローム」の主要因。高血圧、高トリグリセリド血症…。一つ一つは大したことがなくても、重複していることで心筋梗塞(こうそく)など動脈硬化疾患が起こりやすくなる。

 肥満が良くないのはだれもが知るところ。高血圧や高脂血症、糖尿病と並ぶいわゆる生活習慣病だ。これまで、それぞれの疾患ごとに異なる原因があると考えられてきたが昨今、内臓に脂肪が蓄積された肥満こそが、共通の原因であることが分かってきた。

 肥満には下腹部、腰まわり、太もも、おしりのまわりの皮下に脂肪が蓄積する「皮下脂肪型肥満」(洋ナシ型)と、内臓のまわりに蓄積する「内臓脂肪型肥満」(リンゴ型)の二タイプある。洋ナシ型の障害は、脂肪の重みが増加することによって起きる変形性関節症や腰痛など整形外科疾患が中心だが、リンゴ型は糖尿病、高血圧、高脂血症など動脈硬化疾患の発症を高める合併症の発症が多くなる。

 脂肪細胞の働きは主に細胞内に中性脂肪を蓄えることと考えられてきた。ところが、最近の研究では肥満になると「もっと直接的に、例えば、血栓をつくりやすく動脈硬化を促進する物質(PAI1)が分泌されたり、血糖を管理するインスリンの働きを活性化する物質(アディポネクチン)が分泌されなくなることが明らかになった」と話すのはメタボリックシンドローム診断基準検討委員会委員で、東京逓信病院(千代田区)内科の宮崎滋部長だ。

 「CTで測定した内臓脂肪面積が一〇〇平方センチを超えると、同面積が正常の人に比べ合併症の数が一・五倍以上に増えます」とも加えた。この内臓脂肪面積一〇〇平方センチというのが、ウエスト八五センチに相当する。

 内臓脂肪の蓄積を基礎に、高血圧や高脂血症、糖尿病などが重複している状態が、メタボリックシンドロームだ。高コレステロール血症や糖尿病はそれだけで動脈硬化の危険因子だが、個々が“病気の域”に達していなくても重複していれば心筋梗塞、脳梗塞などになりやすくなる。ある調査では、四疾患のまったくない人に比べ、三つ以上重複すると、実に心筋梗塞になる危険率は三五・八倍にもなる。

 このため国内八つの医学会で昨年四月、メタボリックシンドロームの診断基準(表参照)をまとめた。国も、早めに脂肪蓄積の兆候をつかみ、生活習慣病になる前の境界領域期からの生活習慣の改善が、生涯にわたるQOL(生活の質)の維持に不可欠と、医療費の適正化を目指す今医療制度改革の中で重点事項の一つに位置づけている。

 では対策は。内臓脂肪は皮下脂肪に比べ、つきやすい半面落ちやすい。内臓脂肪だけを減らす秘策はないが、治療の基本はいわゆる規則正しい食事と運動が大切になる。宮崎部長は「体重を一キロ落とすだけで、血圧や肝機能の数値が下がります。まずは今の体重を5%減らすことを目標にしてほしい」と語った。

 なおウエスト回りを測る際は、へその上で計測を。ズボンのウエストとは異なる。


2006年01月17日

ベッカム夫人が日本食減量

 RマドリードMFベッカムのビクトリア夫人が過度の日本食ダイエットにはまっていると、15日付の英紙デーリー・スターが報じた。同紙によると、日本人の著書をきっかけに、ご飯、焼き魚、みそ汁、フルーツという日本的な食生活を続け、服のサイズが2つも落ちた。

しかし、極度にやせ始めたため、ベッカムや友人たちが心配しているという。

デーリー・ミラー紙は、モデル業界に本格復帰するためではないかと推測している。


2006年01月14日

「胆汁酸」やせる効果 肥満防止、新薬に期待

 肝臓でつくられ、食事のときに腸に流れ出る胆汁の成分が、エネルギーの消費を活発にさせる働きを持っているという研究結果を、仏ルイ・パスツール大の渡辺光博研究員らが動物実験などで示し、英科学誌ネイチャー電子版で発表した。新しいやせ薬の開発につながる可能性も考えられる。

 渡辺さんらが注目したのは胆汁の主な成分である胆汁酸。脂肪分の多いエサと一緒にマウスに与えると、与えないマウスと比べて体重の増加が抑えられた。体の組織を比較すると、褐色脂肪でエネルギーを盛んに消費していた。

 遺伝子操作したマウスなどを使ってさらに分析すると、胆汁酸は褐色脂肪細胞の中にある酵素に働きかけるなどして、エネルギー消費などにかかわるホルモンの働きを活発にしていた。人の筋肉の培養細胞で調べると同じ働きが見られた。

 胆汁酸はコレステロールを材料につくられ、小腸で脂肪を吸収する働きを助けている。

 胆汁酸そのものを人が摂取すると、悪玉コレステロールの値が上がってしまうので、直接、薬にするのは難しいが、渡辺さんは「胆汁酸と同じような働きをする物質を特定できれば、肥満を防ぐ薬につながる可能性がある」と話す。


2006年01月13日

過食症に悩む人々を対象とする支援団体が急増

 米国では近年、過食症に悩む人々を対象とする支援団体が急増している。米国人の間で減量への執着が強まるにつれ、過食症に苦しむ人々が増加したためだ。

 AP通信によると、2000年に米国精神医学会が実施した調査では人口の0.7~4%が過食症患者であるとされたが、実際の数はもっと多いと考えられている。そのような過食症患者の支援団体は、擁護団体「フード・アディクツ(Food Addicts)」が主催するだけでも、1980年から現在までに全米で20から300に増加。「オーバーイーターズ・アノニマス(OA、摂食障害者の自助団体)が開く会合は、年間4300回に達している。

 過食症は食べ物に執着する病気で、体が受け付けなくなるまでひたすら食べ続けるのが特徴だ。肥満の人だけでなく、やせた人も発症するという。恋人と別れた後にアイスクリームを大量に食べるなど情緒不安に起因する大食いとは異なる。

 ただ、症状の診断は難しいというのが専門家の意見だ。米国では人口の3分の2が太りすぎに分類されている上、飲食は人間の心理状態に大きく左右されるというのが理由だ。

 減量に固執して厳格なカロリー計算や極端な食事制限を行った結果、罪の意識が芽生え、減量と多食を繰り返すようになると、コーネル大学のデイビッド・レヴィツキー心理学・栄養学教授は指摘する。
 専門家らは過食症の兆候として、1)複数の店からアイスクリームやクッキーを買いだめし、一度に食べ切る、2)食費がかさみ赤字になる、3)交遊や仕事よりも食事を優先する、を挙げている。

 さらに過食症患者は、肥満にはなっていなくとも、体重の増加を気にするあまり人との交流を避け、孤独に陥ることも多いという。


肥満青年は自殺しない傾向

18、19歳のハイティーン時代に肥満している男性はその後、自殺する割合が低いことが30年間にわたるスウェーデン研究機関の調査で判明した。(写真は体重計に乗るフランスの肥満児)

 ストックホルムのカロリンスカ研究所が1968年から99年にわたって徴兵検査を受けた男性約130万人を追跡調査し、その後自殺した人とそうでない人の肥満度との関連性を調べた。その結果、自殺者はハイティーン時代にやせていた人が多く、肥満青年はその後の人生で自殺するリスクが低いとみられるとの結論が導き出された。

 調査を指揮した同研究所のフィン・ラスムーセン氏は「肥満体型は社会的な差別を受けているが、肥満者の体には自殺から身を守る生物的メカニズムが働いていると仮定できる」と話している。

 とはいえ、肥満は高血圧や糖尿病などの原因となるため、「自殺の引き金となるうつ病の予防になるからといって、わざと太っていいわけではない」と釘を刺している。


2006年01月12日

米ナンバーワンの肥満都市シカゴの今

アメリカの男性雑誌「メンズ・フィットネス」が、毎年1月に掲載する肥満体シティと均整体シティのランキングが、今年の抱負にダイエットを揚げる人が多いアメリカで話題になっている。
このランキングは、市民の体重を計った科学的データからではなく、ファーストフード店の数や、空気のクオリティー、テレビを見る時間、公園の数など14の要因を元にした統計上のランクだ。

今年の全米肥満体シティ第1位にランクインしたのはシカゴ(昨年5位だったが急上昇)。シカゴ人は、テレビの前で過ごす時間が圧倒的に長いという結果だが、寒く長い冬、インドア派になるのは自然なこと。暖かくなれば自転車に乗り、ビーチバレーも盛んなのだが有名レストランも多く、食べる事に重点を置いている人が多いのも事実だ。

肥満人口が増えると、思いもつかないところから改善をしなくてはならないようで、シカゴ交通局は、バスの座席幅を大きくする予定だという。現在の座席幅はメジャーで計ってみたが、44.5センチある。私的にも、かなりゆったりしたスペースだと思っていたのだが、今春から採用されるのは座席を作っている工場最大サイズ、限度ぎりぎりの46センチ。腰幅の小さい人と子供が一緒に座れちゃいそうな大きさになるのだ。

シカゴの冬は、人々が厚着をしているうえに、ダウンジャケットや大振りの防寒着を着ているので、肥満でなくとも普段の体の倍になっていそうな様相。いやでも他人と服が擦れ合ったり、大きい人は一人で二人分の席を占領したりしているのが現状だ。
電車もバス同様、仕切り座席になっているのだが、これを取りさえすれば公平に座れるうえ、スペースの節約にも繋がるはずなのに、プライバシーバリアとでもいうのか、この仕切りにこだわるシカゴ人も多い。

エレベーターやデパートのドアなども、今後幅広にしていくらしく、肥満対策をするならまだしも、体が大きくなるにつれ周りのサイズを変更していくと、体格に気づかないばかりか、増進に拍車をかけているような気さえする。この調子で行くとシカゴの将来はとんでもない大きな電車やバスになるのだろうか。

ちなみに、均整体1位にランクされているのはボルティモア市。バス座席やデパートのドアは、シカゴと比べどれくらい幅が狭いのか、興味のあるところだ。


2006年01月11日

中国衛生省、身体に有害な32種のダイエット商品を調査・処分へ

衛生省はこのほど緊急通知を出し、「聖威贅消美ダイエット錠」など32種類のダイエット商品の調査処分を各地方に要求した。これらダイエット製品にシブトラミン(sibutramine)やフェンフルラミン(fenfluramine)など食品への添加が禁止されている化学薬物が含まれていたことによる措置。

衛生省の通知によると、これらの製品は消費者の身体や健康に重大な危害を及ぼす恐れがあり、「食品衛生法」および「保健食品管理法」規定に違反するものであるという。

同通知は、製品メーカーの管轄地域にある省級衛生行政部門に対し、直ちにこれらのメーカーへの監督検査を進め、法律に基づき違法生産経営行為に対する厳重な調査処分を実施するよう求めている。また公告を出し、すべての違法製品について責任を持って回収するよう指示、調査の上確証を得た後に関連衛生許可証を取り上げる。同時に、その生産情況と製品流通ルートを綿密に調査し、直ちに関連する各省衛生行政部門に通達調査処分結果について報告を行うとしている。


「ふくよか=長命」のデータ

 ゆったり流れるハワイアン音楽。ムームーに身を包み、手の動きで虹や雨、花など自然を表現する。東京都世田谷区の菊盛阿也子さん(74)は、1年以上前から週1回、フラダンスを習っている。

 ほかにも、病院で患者を手助けするボランティアやコーラスの練習などに忙しく、日中に家にいることはほとんどない。

 睡眠時間は5時間弱。「予定を書き込んだ手帳をなくしたら大変」と笑う。

 コレステロール値が少し高めのほかは、血圧などにも問題はなく、元気そのもの。少し気がかりなのが体重だ。

 身長1メートル50、体重59・1キロ・グラム。国際的な肥満度の指標である「BMI(体格指数)」は、26・3となる。日本肥満学会の診断基準ではBMI25以上が肥満とされているから、菊盛さんの数値も肥満にあたる。

 生活習慣病の元凶とも言われる肥満。しかし、実際はどうなのだろうか。

 厚生労働省の研究班が、40~59歳の男女約4万人を1990年から10年間調べた結果、男性の場合、「肥満」とされるBMI25以上27未満のグループは、23以上25未満のグループに比べ、死亡率に大きな差はなかったが、23未満では死亡率が高くなった。女性は、BMI19~30の間で死亡率に目立った差がなかった。

 BMIが30以上と19未満の場合では死亡率が高く、極端な太りすぎ、やせすぎは良くないが、「やや太めの方が長生き」と言えるデータだった。

 茨城県の10万人への調査でも、BMI25以上30未満の「太め」の人は、死亡の危険度が最も低かった。

 年齢によっても、理想的な数値は異なる。米国の生命保険加入者約400万人の調査では、最も長命となるBMIは年齢とともに高くなり、40歳代では22、60歳代では26だった。

 国立長寿医療センター研究所疫学研究部長の下方浩史さんは「高齢者の場合、やせると抵抗力が弱まり、肺炎などにかかりやすくなる。加齢とともに徐々に太るのは、体を守るための自然の摂理と考えた方がいい」と言う。

 浜松医大名誉教授の高田明和さんも同意見。「高齢者が食べずにやせると、気力も減退する。しっかり食べて、こまめに体を動かしていれば、多少太っていても問題ない」と断言する。

 菊盛さんは「健康だし、これ以上やせようとは思いません」と笑顔を見せた。

 肥満度に限らず、血圧、コレステロールといった検査数値は、高齢者も若い世代と同じ基準でよいだろうか。高齢者の健康を考える「超寿(ちょうじゅ)宣言」第2弾では、検査値との付き合い方を紹介する。

 BMI(Body Mass Index) 体重(キロ・グラム)を、身長(メートル)で2回割って算出する。菊盛さんの場合、59.1÷1.5÷1.5=26.3となる。日本肥満学会の分類では、18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満。


2006年01月07日

寒天ダイエット、米国に上陸~

 日本での寒天ダイエット大流行を受けて、米国の健康食品サイトも多くの関連商品やレシピを提供し始めている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、iハーブ・コム(iHerb.com)やスタンダードバイタネット・コム(StandardVitanet.com)では現在、粉末状の寒天(2オンス)を5ドル以下で販売している。

 日本では粉末の寒天からところてん、めん類までさまざまな関連食品が販売され、各メーカーは需要を満たすため工場をフル操業中。大手の伊那食品工業(長野県伊那市)は直売店「かんてんぱぱ」をはじめ、寒天料理レストランまでオープンしている。

 寒天には味もカロリーもないが、繊維質やカルシウム、鉄分が豊富な上、体内の水分を吸収して3倍に膨れるため少し食べるだけで満腹感が得られるという、減量が必要な人には夢のような食品だ。

 食前に約200グラムをジュースなどに混ぜて飲むと、効果が高まるといわれる。横浜市立大学が肥満の76人に減量に挑んでもらったところ、バランスの良い減量食と食前の寒天摂取を組み合わせたグループが12週間で平均4.4%の減量に成功した。寒天を食べなかったグループの減量率は2%だった。

 日本では、インターネット小売りサイト最大手の楽天で寒天商品が2005年の人気商品の3位と5位にランクされた。ただしほかの減量法と同様、寒天だけを食べればいいわけではなく、医師や栄養士は「体重を落とすには、バランスの取れた食事と十分なエクササイズのほか、食事の量を減らすことが重要」と指摘する。さらに、寒天が腸ではなく胃の中で膨脹するよう、適切に調理することが重要になる。


2006年01月06日

肥満児童「減量作戦」 親世代の生活習慣にも影響

 将来の生活習慣病予備軍を減らすため、厚生労働省は06年度から、子どもの肥満防止対策に乗り出す。肥満児童・生徒は増える傾向にあるが、親世代の生活習慣が影響を与えている可能性もあるとみて、親も含めた生活習慣を調査。親子の肥満の因果関係も調べる。親子で参加できるワークショップを開くなど、家族ぐるみ、地域ぐるみでの取り組みをめざす。

 厚労省の計画では、まず全国10カ所をモデル地区に選ぶ。小中学校と連携して、子どもと親の身長、体重、健康状態のほか、食事や運動の習慣などを調査。調査結果をもとに、親や子どもが肥満傾向にあったり、食生活など生活習慣が乱れていたりする家庭を対象に、ワークショップや健康に関する講演会を開く。

 さらに、地元商店街の飲食店には、バランスのよい食事に関するパンフレットを配布。健康に配慮したメニューの大切さを訴えるなど、啓発活動もするという。政府は新年度予算にこのための費用として7200万円を計上した。

 文部科学省の学校保健統計調査によると、身長ごとの平均体重よりも2割以上重い「肥満傾向」にある児童・生徒の割合を82年と03年で比べると、小学1年生で2.9%から4.6%、小学6年生は7.1%から10.8%に、中学2年生で6.5%から9.6%など、どの学年でも軒並み増えている。

 一方、厚労省の国民健康・栄養調査(03年)では、小学生の親世代にあたる30~40代で、男性は3割が上半身肥満を抱え、8割が運動する習慣がなく、女性も1~2割程度しか運動習慣がなかった。厚労省は「親の生活習慣が子どもにも影響する可能性があり、この世代への指導が必要」と判断した。

 厚労省の審議会などでは、専門家から「肥満の子どもは肥満のまま大人になる可能性が高く、将来の生活習慣病につながる」「両親が肥満の場合、子どもが肥満になる傾向が高く、親子での学習機会が必要」など、実態調査と対策が必要との指摘が出ていた。


2006年01月05日

閉経後の女性、脂質の摂取量減らせば体重減も

 閉経後の女性が脂質の摂取量を減らし、果物や全粒の穀類といった食物繊維が豊富な炭水化物の摂取量を増やすと、複数のダイエット本の内容とは異なり、体重が減る傾向があるとの調査結果が得られていたことが3日、分かった。

 いくつかの人気ダイエットプランは、炭水化物を多く摂取すると、体重の増加につながるとしている。

 米国医師会雑誌「Journal of the American Medical Association」の今週号は「脂質の摂取量が低い食生活は、閉経後の女性によくみられる体重増加の傾向を弱める可能性がある」との調査結果を掲載。

 減量を目的としていない1万9000人の女性を対象に、7年間に渡って行われた調査の結果、1年目は平均2.2キロの減量。その後も毎年、減量の傾向がみられた。


果糖がインスリン反応を阻害し、肥満を促進

 医学誌「Nature Clinical Practice Nephrology」12月号、および「American Jounal of Physilology-Renal Physiology」オンライン版に掲載された報告で、加工食品に含まれる果糖やハチミツ、コーンシロップには、空腹感を実際より強く感じさせる作用があることが明らかされた。

 米フロリダ大学の研究グループは、高果糖の食餌を10週間ラットに与えた。その結果、果糖は、体重を増加させ、2型糖尿病の前兆であるメタボリックシンドローム(代謝症候群)を引き起こす生化学的連鎖反応の一環として特定された。

 同研究では、果糖が血液中の尿酸レベルを上昇させることも明らかにされている。一時的な尿酸値の上昇が、糖分の体細胞への貯蔵や使用をコントロールするインスリンの反応を阻害する。そして、尿酸レベルの上昇がある程度の頻度で発生すると、時間とともに肥満、血中コレステロール値の上昇、高血圧など、メタボリックシンドロームの特徴が表れるのだ。

 同大学医学部の腎臓学教授で腎臓学・高血圧症・移植術主任のRichard Johnson博士は「尿酸を阻害したり減少させたりすると、メタボリックシンドロームの特性が大きく抑制されたり、後退したりした。体重増加を有意に減少させ、血中のトリグリセリドの上昇を有意に低下させることも可能だった。また、(ラットの)インスリン抵抗性は減少し、血圧も低下した」と述べている。

 研究グループは、今回の研究が、なぜ甘味食品が米国を始めとする各国で肥満率を上昇させているのかの説明となるだろうとしている。



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