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2006年04月

2006年04月30日

ホリエモン8キロ減で麦飯ダイエット脚光

 約3カ月で8キロやせる「拘置所ダイエット」に成功した堀江被告の影響で、麦飯がにわかに脚光を浴び始めた。

 堀江被告は東京拘置所内で、麦3米7の割合のご飯を中心とした1日約2200キロカロリーの食事を続けたと報じられた。株主が集まるサイトなどでは堀江氏の風ぼうに「麦飯でやせイケメンに変わった」「おれも麦飯ダイエットしよう」などの書き込みが相次ぎ、麦飯に対する反響が起きている。

 麦ご飯など多くの麦商品を扱う精麦メーカー、はくばく(山梨県)では「保釈後、うちのサイトのアクセスが増えたり、ネットを通じた商品の問い合わせが増えました。麦は食物繊維が多くて便通効果があり、血糖値を下げ、かつ少量で満腹感を味わえるため最近、女性のダイエットなどに人気でした。そこに今回の報道が加わり、反響がさらに出たのかもしれません。堀江被告がやせたのは総カロリーが低い食事をしていたことに加え、麦の効果があったのでしょう」と話している。

 精麦メーカー、豊橋糧食工業(愛知県)でも「きょう(28日)麦の注文が増えた。やせた堀江被告の影響かもしれません。麦は食物繊維が豊富で胃腸の掃除になるし、ビタミン類豊富で生活習慣病予防にもいい。ダイエットに効果的です」としている。ただ、逮捕前は飽食生活を送っていた堀江被告だけに、保釈後大食いしてリバウンドしてしまう可能性もありそうだ。


2006年04月27日

マクドナルド、運動ゲームを提供・肥満イメージ返上

 米マクドナルドは4月末から約1カ月間、新メニューのサラダセットの購入者を対象に、自宅で運動するためのビデオゲームを提供するキャンペーンを全米で展開する。

 提供するゲームはフィットネス・ゲームの専門メーカー、レスポンデザイン社が特別に製作。ヨガ編、筋肉トレーニング編など4種類あり、サラダセットを4回購入すれば一通りそろう。家庭用ゲーム機につないで画面を見ながら運動する。

 米国では、同社に批判的な内容のベストセラー本「ファストフードが世界を食いつくす」に基づいた映画が今秋以降、公開される予定で、同社は「マクドナルドは肥満の元凶」とのイメージ返上を狙う。


2006年04月26日

「韓日中肥満深刻」肥満学会学術大会

「アジア圏の中でも韓日中の肥満率が最も深刻」という事実が大韓肥満学会春季学術大会に参加した各国専門家たちのプレゼンテーションにより確認された。

一山白(イルサン、ペク)病院オ・サンウ(家庭医学)教授は「韓国の場合、現在、国民の30%台にとどまっている肥満疾患者が2020年には50%まで迫る」という報告書を出した。これはアジアで最も早い拡散速度だ。同時に女性より男性の肥満率増加速度が早くなると見通した。

ここで肥満基準は自分の体重(キロ)を身長(メートル)の二乗で割った数値であるBMI(体質量指数)が25以上の人だ。

日本の肥満増加の現状は少々違う。日本国立栄養研究所ヨシキノブオ博士は「日本は男性の体重は増加しているが、女性は減少している」と発表した。特にこのような体重減少は女性の年齢が若いほど、そして都市に住むほどはっきりしていた。これはスタイルに気を使う若い女性によるものと解釈される。

これまで中国は油っこい料理を主に食べるが、お茶やニンニクのおかげさまで太っている人がいない」としてきた。しかしこのごろ肥満は中国でも増え始めてきた。1992年16%だった肥満率は2002年には23%に増えた。農村より都市で肥満の人口が早く増える傾向だ。

国立台湾大病院家庭医学科ファン・グォチン教授は学会で「アジア人は体重が多くないとしても体脂肪の割合の過多な場合が多い」とし「同じ体重でも西欧人より糖尿病や高血圧、高脂血症、心筋硬そく、がん(大腸がん、乳がん、甲状腺がん、腎臓がん、前立腺がんなど)といった肥満関連疾病にかかる危険が高い」と警告した。


2006年04月21日

ウエスト・身長比で腹部肥満を見つける

 近年、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満(腹部肥満)を背景に、互いに重なり合うと心血管疾患を発症しやすくなる症候群(metabolic syndrome,メタボリック・シンドローム)として考えられるようになっている。内臓脂肪型肥満は、カロリーのとりすぎや運動不足などの結果である。

 現在、世界では、メタボリック・シンドロームの肥満指標として、BMI(Body Mass Index=体格指数、注1)、ウエスト・ヒップ比、ウエストの測定などがもちいられている。

 なかでも、メタボリック・シンドロームの危険度の高い人を、もっとも簡単に見つけられるのがウエストの測定であり、国や地域によって独自の基準が定められている(注2)。日本では日本肥満学会の定めた男性85cm以上、女性90cm以上という診断基準がもちいられている。

 しかし、ウエストだけの計測では、ウエストは同じでも身長が低い人と高い人では健康危険度に違いがあり、低い人のほうがリスクの高い可能性がある、日本女性のウエスト90cm以上という基準をもとにするとBMIで肥満とされた割合より肥満検出率が低くなってしまう、などの問題点を指摘する声もある。

 こうした点を考慮し、最近注目されているのが、ウエストだけでなく身長も考慮したウエスト・身長比を指標とする考え方(ウエストハイト法)である。


注1  BMI=体重[kg]÷(身長[m]×身長[m])肥満は25以上
注2 【ヨーロッパ】男 ≥ 94(cm)女 ≥ 80【中国】男 ≥ 90 女 ≥ 80 【日本】男 ≥ 85 女 ≥ 90【アメリカ】男 ≥ 102 女 ≥ 88


「隠れ肥満」を高率で拾い上げる


 この指標を提唱している虎の門病院健康管理センター医長の謝勲東氏らは、1993年から3回にわたり、虎の門病院で人間ドックを受診した1万人以上のデータをもとに研究を続けてきた。

 その結果、身体計測の指標中、男女ともに、冠動脈疾患危険因子とウエスト・身長比はもっともかかわりが深いことがわかった。さらに、日本肥満学会分類の低体重(BMI:18.5未満)、正常体重(18.5以上25未満)、肥満(25以上)を、各腹部肥満指標で検出できる割合を調べたところ、低体重群からはどの指標でも、腹部肥満の人は検出されなかったが、正常体重群と肥満群では、ウエスト・身長比がもっとも多くを拾い上げることができた。

 「とくに、正常体重群の中からもっとも多くの腹部肥満を拾い上げることができました。いわゆる“隠れ肥満”と呼ばれる人たちです」(謝氏)

 これまでは、正常体重でありながら、糖や脂肪などの代謝異常のリスクの高い人を検出する方法や、これらの人たちに対する健康教育はあまり注目されていなかった。しかし、実際には、正常BMIでも男女ともにウエスト・身長比が0.5以上群の人では、高血糖などの冠動脈疾患危険因子は、0.5未満群の人に比べて明らかに高くなっている。

 「人間ドックなどの一般健診者の大多数を占めるのは正常体重の人たちです。生活習慣病の早期予防のために、肥満になってからの指導ではなく、正常体重の人たちに対しての腹部肥満の基準をつくる必要があり、ウエスト・身長比は一つの有効な指標になるものと考えています」(謝氏)
 年齢が同じでも身長および体重による個人差が大きい小児の場合、とくにウエスト・身長比の実用性が高い可能性がある。

 近年、香港、台湾、バングラデシュなどのアジア諸国でも、ウエスト・身長比が、他の指標に比べて有効であるとする研究結果が報告されている。

BMI(kg/m2) < 18.5 18.5-< 25 ≥ 25
低体重 正常体重 肥満

性 ウエスト・身長比 ≥ 0.5 0 45.5% 98.5%
ウエスト ≥ 85cm* 0 42.6% 97.8%

性 ウエスト・身長比 ≥ 0.5 0 28.3% 97.5%
ウエスト ≥ 90cm* 0 0.9% 39.1%

ウエストハイト法は、他の腹部肥満指標に比べて、正常体重群、肥満群とも、もっとも高い検出率を示した。とくに正常体重群の検出率は高い結果がでている。


小分け包装で肥満は減るか100カロリーパックに重点

 肥満が国民的問題となる中、食品メーカー各社が量を100カロリー相当に抑えた商品を相次いで発売し、好調に売り上げている。

 USAトゥデイによると、最初にこの食品分野を開拓したのは大手クラフト。「オレオ」「チップス・アホイ」「ナビスコ」のクラッカーなどで100カロリーの「スナック・パックス」を発売し、昨年は1億ドル以上の関連売り上げを計上、このほど新たに「リッツ・チップス」「ホィート・シンズ・マルチグレイン・チップス」の100カロリー包装を発売した。

 人気の理由は、カロリー摂取を抑えたい人にとって商品が100カロリー包装だと計算が楽で、食べる量を調節しやすいという点にある。4年前にこの商品分野はなかったが、過去3年間で29種類、05年には18種類の商品が登場した。イェール大学食料政策と肥満センターのケリー・ブラウネル所長は「量の多い商品は食べ過ぎる、という人々の習慣に食品業界が対応している良い兆候」と評価している。

 このほかの100カロリー商品としては、ペパリッジ・ファームが最近100カロリーの袋入り「ゴールドフィッシュ」を発売、ゼネラル・ミルズは100カロリーのポップコーン、フリトレーは「ドリトス」や「チートス」の「100カロリー・ミニ・バイツ」を販売している。

 最近では乳製品のヨープレイトも「ライト・シック&クリーミー・ヨーグルト」で100カロリー容器を導入、コカコーラも「コカコーラ・クラシック」「スプライト」「チェリー・コーク」などの8オンス入りミニ缶に100カロリーという表示を付けて宣伝を強化している。


妊娠太りが怖くてダイエット!?――妊娠中の女性の栄養不足に警鐘

英国内の妊娠女性は、妊娠太りを心配するあまり、痩身ダイエットに傾倒することが少なくなく、その結果、胎児のために摂取するべき十分な栄養が不足している恐れがあると警告されたことが伝えられた。

マンチェスター・メトロポリタン大学が女性100人を対象に行なった調査によると、妊婦の栄養摂取量は、食物繊維(サプリメントも含む)で1日の推奨量18グラムを4グラム下回り、鉄分も推奨量14.8グラムより2.3グラム少ないことが分かり、また葉酸についても、非妊娠時の1日の推奨量268グラムより多く摂取しているものの、妊娠中にはその推奨量300グラムに満たない量にとどまっているという。

さらに、妊娠中の摂取カロリーは平均1,907カロリーと、妊婦の1日の推奨量である2,140カロリーを大幅に下回っているばかりか、妊娠していない時の推奨量1,940カロリーにも満たないことが分かった。

妊婦や新生児のチャリティ団体「Tommy's」では、妊娠中によく言われる「2人分の栄養」は必ずしも必要ではないものの、サラダやシリアル・バー、牛乳などの軽いスナックで簡単に足りない分のカロリーを補うことは可能と説明。妊娠中は栄養バランスのとれた食事が必須であり、カロリー不足も生まれてくる子供に深刻な悪影響を与えることになると警告している。

妊娠中の太り過ぎを異常に気にする傾向は、妊娠中もスリムなボディを保持する芸能人の影響が強いと考えられているが、妊娠・出産に際しての体型維持にそれほどこだわらない芸能人も大きな支持を集めており、出産後のダイエットを拒否したことで知られる女優のケイト・ウィンスレットさんが「英国一素敵なママ」に選ばれたほか、産後も急激なダイエットには走らず、前向きに生活を楽しんでいる女優のケイト・ハドソンさんについても好感度が高いという。


2006年04月17日

肥満の人に朗報?食欲抑制する物質

 食欲をコントロールする際に重要な働きをする脳内のたんぱく質を、米コロンビア大糖尿病センターの北村忠弘・助教授、ドミニコ・アッシリ教授(ともに内分泌学)らのチームがラットを使った実験で突き止めた。

 人でも同様の仕組みがあるとみられ、糖尿病や肥満などの生活習慣病の治療につながる成果。専門誌「ネイチャー・メディシン」電子版に発表した。

 脳の視床下部には、食欲を促進する物質(Agrp)と抑制する物質(Pomc)がある。レプチンというホルモンが、Agrpを減らしPomcを増やすことで食欲を抑えることがこれまでに知られているが、北村助教授らは、「FoxO1」というたんぱく質に注目。このたんぱく質が働いているときは、レプチンを投与しても食欲は衰えなかった。

 一方、ラットに半日間絶食させても、「FoxO1」の働きを止めておくと、食事量は増加しなかった。つまり、「FoxO1」が食欲促進物質を増やしていることになる。

 北村助教授は「FoxO1の働きを調節することで食欲をコントロールできる可能性がある。動物で効果が出れば、人の治療への応用を考えていきたい」と話している。


2006年04月16日

子どもの肥満問題

ニューヨーク(NY)にいると、ものすごーく太った人たちをよく見かける。日本の女の子たちが、「あたし、近頃太っちゃってー」なんて言っているのは、「どこがじゃー」というくらいかわいいもので、こちらは半端じゃない。昨今のアメリカの重大な社会問題のひとつに「肥満」が挙げられるのも一目瞭然(りょうぜん)!という感じだ。これは大人だけではもちろんない。

 先日NY市の就学前の児童1万6000人を対象に行った「肥満化」の調査で、27パーセントの児童が肥満であると診断されたそうだ。

 幼児期の肥満は、高血圧、脂肪肝、糖尿病などの生活習慣病の予備軍になる恐れや、筋肉、骨への過剰な負担、また成人期の肥満化を促進する可能性があると、NY市の保険委員会からの発表もあった。

 息子がNYのプリ・スクール(日本で言う幼稚園年少、年中)に通い始めたころ、ほとんどの子どもたちはランチに“マカロニ&チーズ”や“ピーナッツ・バター&ジェリー・サンドイッチ”を持ってきていた。これらはアメリカの子どもたちにはとてもポピュラーな食べ物だそうで、父母たちに聞いても、「子どもの頃よく食べたよ」という人が多い。

 “マカロニ&チーズ”は、ゆでたマカロニに、ミルク、バター、チーズをこってりと混ぜたもので、スーパーマーケットに行くと、インスタントでできるものもたくさん売っている。

 “ピーナッツ・バター&ジェリー・サンドイッチ”はパンにピーナッツ・バターとジャムをぬったもの。

 マカロニ&チーズにしろ、ピーナッツ・バター&ジェリー・サンドイッチにしろ、あわただしい朝に作るには手っ取り早いランチだ。

 教室には電子レンジが置いてあり、昼食時に先生がマカロニ&チーズを温めると、チーズのにおいがプーント漂う。子どもたちは、「わー、おいしそー」とみんな鼻をひくひくさせていた。ピーナッツ・バター&ジェリー・サンドイッチのジェリーも、イチゴ、ブドウ、モモ味などがあり、子どもたちはそれぞれ交換し合って食べたりしていた。

 担任の教師は若い女性だったのだが、子どもたちの食べ物をとても気にかけていた。

 「親はマカロニ&チーズやピーナッツ・バター&ジェリー・サンドイッチだと子どもが食べるから、そればっかりランチに持たせますが、脂肪分や糖分の多いものばかり食べさせていると太る体質をつくりやすい。セロリやにんじん、魚も食べましょう」と、おやつの時間には野菜スティックや魚の燻製(くんせい)などを出していた。

 はじめは、「やだー」と言っていた子どもたちも、ひとりが食べ始めて「おいしいー」と言うと、どれどれと面白がって、そのうちあっちでもこっちでもぼりぼりばりばり食べ始め、しまいには取り合いになったりしていた。

 その話を聞いた親たちからは、家で何度言っても、どうやったって食べなかったのに、幼稚園では食べると、がっかりするやら、うれしいやらの声。

 「子どもはどうしてもほかの子どもにつられますからねえ、学校のほうが食育はやりやすいかもしれませんねえ」と担任の先生は言っていた。

 彼女は、日本の給食の素晴らしさにもすごく感心していた。

 「だから日本人って肥満が少ないんじゃないんですか?」などとも言っていた。そうとは一概には言えないかもしれないが、近頃NYでは「日本の学校給食をNYの子どもたちにも」という運動を始めた父母たちもいるのだそうだ。


太りやすいDNA型を発見 米欧調査で10人に1人

太りやすさに関係しているDNAの型を新たに発見したと、米ボストン大を中心とする米欧の研究チームが十四日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 この型を持っていると、そうでない人より一・三倍肥満になりやすいという。危険度はそれほど大きくないものの、今回の調査では約十人に一人の割合でこの型がみられたほど一般的で、肥満の予防や治療法の開発につながると期待される。

 この型は、DNA配列の中で人によって所々塩基が一カ所だけ置き換わる「SNP」。

 チームは米国人約七百人の血液サンプルと体格データを使って、約八万七千カ所のSNPと肥満との関係を解析。遺伝子「INSIG2」の近くにSNPがある人は、肥満になりやすいことを突き止めた。

 この遺伝子は、コレステロールなどの合成を抑制、動物実験では肥満との関係が指摘されており、SNPが遺伝子の働きを阻害するような影響を及ぼしているらしい。

 米国やドイツなどの、それぞれ千人以上の四集団でもSNPと肥満との関係が確かめられた。


2006年04月13日

多くの米国民「自分以外は皆太り過ぎ」

 米調査機関ピュー・リサーチセンターが11日に発表した統計で、米国人の9割は同胞の大半が太り過ぎだと認識している一方、自分自身が太り過ぎだと自覚しているのはわずか4割だということが明らかになった。

 政府統計によれば、米国民の6割超が太り過ぎで、そのうち半数は肥満に分類され、体重過多による健康被害のリスクが深刻なことが示唆されている。

 しかし、同センターが2000人超の成人を対象に実施した電話調査によると、多くの対象者は自分の身長を実際よりも高く、体重については少なく見積もっているため、本当は太り過ぎでもそれを自覚していないことが分かった。

 同センターは「調査結果から、米国民の大半は、太り過ぎを自覚する人を含め、遺伝的傾向や食品会社の広告などよりも、個人的な行動が太り過ぎの主要因だということに同意している」と指摘している。


2006年04月07日

米国で肥満が深刻化

 米国では男女を問わず、成人の3人に1人が「肥満」であるうえ、「太りすぎ」の子どもたちの割合も急増していることがわかった。4年前の調査と比べ、成人も子どもも増加、中でも男性の増え方が著しかった。米医学会誌電子版(5日付)に発表された。

 米疾病対策センター(CDC)が03~04年に調査。20歳以上の成人約4400人、2~19歳の子ども約4000人を対象に身長と体重を調べ、体重(キロ)を身長(メートル)で2回割った「BMI」という肥満の指標を分析した。

 成人ではBMI30以上を肥満とした。たとえば身長170センチの男性なら体重86.7キロ以上にあたる。日本肥満学会は、望ましいBMIを22としており、それよりもかなり「太め」の設定だ。

 その結果、成人男性の肥満の割合は31.1%で、99~00年の前回調査の27.5%から3ポイント以上も増えた。女性は33.2%で、前回調査(33.4%)とほぼ同じだった。

 人種別では、アフリカ系で肥満の割合が45.0%と際立って高かった。メキシコ系は約37%、白人(ヒスパニックを除く)は約30%だった。

 「太りすぎ」の子どもの割合は、男性が18.2%、女性は16.0%。前回調査の男性14.0%、女性13.8%から、いずれも急増していた。

 こうした傾向から、調査チームは「成人男性の肥満の割合は、いずれ成人女性に追いつくだろう」としている。


肥満の問題はこんなところにも

成人の6割が標準体重を上回るアメリカでは、子供の肥満も深刻な問題だ。調査によると、6歳未満の肥満児は同世代人口の4分の1以上に達し、チャイルドシート着用に深刻な問題が出て来ているという。

アメリカでは4歳に達し体重が40ポンド(18kg)以上になるまではチャイルドシート、6歳で60ポンド(27kg)以上になるまでは補助用のシート着用が義務づけられている。しかし3歳未満ですでに40ポンド(18kg)に達し、そのため従来のチャイルドシートでは「安全が保証できない」子供が増えているという。

NHTSAでも、「子供の安全のためのシステムが子供を危険にさらす恐れがある」とこの問題に興味を寄せており、チャイルドシートの規格への対応が求められている。

チャイルドシートメーカーのブリタックス社では、「体重80ポンド(36kg)までOK」というチャイルドシートを生産しているが、価格は通常のものの数倍、重量も幅もあってクルマのバックシートに納めるのが大変、と評判はイマイチ。しかし需要が見込まれることから、ブリタックス社ではさらに大型のシート2モデルを追加、昨年から販売している。

さらに、ビルドインのチャイルドシートが付いたミニバンのメーカーにも、NHTSAから「より体重の重い子供にも対応できるものを」とリクエストがあり、各社が取り組んでいるところ。NHTSAでは今後、10歳までの子供のダミーを使い、30マイル/h(48km/h)でのクラッシュテストも視野に入れているという。


米の成人女性 肥満に歯止め?

米国立健康統計センターが4日発表した肥満調査によると、成人女性の肥満割合はここ5年間で増加せず、3人に1人の割合にとどまったことが分かった。米国では1980年代から肥満の傾向が著しい。同センターは「肥満の減少傾向の始まりと言うには早すぎる」と分析に慎重だが、肥満傾向の歯止めとなる初めての兆候を歓迎している。

 調査は全米約8400人の成人・子どもを対象に2003―04年に実施、前回1999―2000年の結果と比較した。成人女性(20歳以上)の肥満割合は33・2%で、前回調査の33・4%からほぼ横ばいだった。ただ、肥満まで深刻化していない太り過ぎを含めると、3人に2人に近い比率。

 一方、成人男性の肥満割合は27.5%から31.1%と増加が続いている。また、子ども(2―19歳)の太り過ぎの割合は男子が14.0%から18.2%に、女子が13.8%から16.0%にそれぞれ上昇した。肥満や太り過ぎは心臓病など健康に障害を与えるとして、米国では深刻な問題になっている。


2006年04月05日

日本一肥満が多い県はどこ?

 日本一長寿の国と言えば沖縄である。しかし、その沖縄が同時に不名誉な日本一も取ってしまった。なんと、日本一肥満が多い県であることが分かったのだ。

 これは社会保険庁が発表した資料によって明らかとなった。2004年度に行われた「政府管掌健康保険生活習慣病予防検診」を受診した、全国347万7759人の数値を都道府県別にまとめた中で、沖縄県は受診した県民のうち約46.9%が肥満であるという結果がでたのである。2位の北海道は約34.8%、3位の徳島は約34.4%で、およそ10%も引き離し堂々の1位となってしまった。

 「この結果には本当に驚きました。実は以前から沖縄県は肥満が多いということは分かっていたのですがね。ここまではっきりとした結果が出て、しかも2位の徳島との差は大きい。ショックですね」(那覇市医師会生活習慣病検診センター 崎原さん)

 沖縄といえば長寿の国であり、ゴーヤやウコン、もろみ酢など健康的な特産品が多いはず。なぜ、肥満率ナンバーワンという結果になってしまったのだろうか。

 「長寿ナンバーワンというのは間違いありません、ただし健康なのは高齢者の方々だけなんです。問題は若い世代。まず、歩かなくなったことが理由として挙げられます。外が暑いので移動手段はもっぱら車。モノレール「ゆいレール」以外は電車も走ってないですしね。そして、脂の摂取量が多いことも理由に挙げられます。沖縄は人口に対するファーストフードやバーの店舗割合が、一番多い県なんですよ。コンビニの弁当でも、他県より脂ものが多いんです」(同)

 なるほど、運動不足と食生活の変化が原因のようだ。長寿の高齢者と、不健康な若者、その差は歴然。今回の調査結果を期に、以前のデータを掘り起こしてみたところ、実は平成の初め頃から肥満の比率は変わっていないんだとか。車やコンビニエンスストア、ファーストフードなどの普及で便利になった反面、健康面に弊害が出てしまったということだ。

 長寿ナンバーワンと肥満ナンバーワンという、かけ離れた2つの顔を持つ沖縄。このまま運動不足と食生活が続けば、長寿ナンバーワンの座から退くのは時間の問題かもしれない。


肥満体質を診断、専門の外来開設

 独立行政法人国立病院機構の西札幌病院(札幌市西区山の手)は今月から、「予防医学専門外来」を開設した。肥満や内臓脂肪に焦点を当て、動脈硬化や糖尿病などにつながりやすい肥満体質を遺伝子解析などで診断、食事や運動による予防策を促す。同機構の全国の病院で予防専門外来を設けるのは初めて。

 遺伝子解析はバイオベンチャーのジェネティックラボ(札幌)が受託する。口の中の粘膜を採取して肥満につながりやすい遺伝子を解析し、肥満になりやすい度合いに応じて同病院の医師らが予防策を助言する。

 内臓脂肪から出るタンパク質も血液から解析する。このタンパク質には「善玉」と「悪玉」があり、内臓脂肪の蓄積が進むと、悪玉の分泌が増えて動脈硬化や糖尿病につながる可能性が高い。

 専門外来は医師や管理栄養士ら八人態勢。遺伝子やタンパク質の解析と、腹部CTスキャン(断層撮影)や頸(けい)動脈の超音波検査などを組み合わせて受診者の肥満度を分析する。受診者が食事の画像を医師や管理栄養士に送ってチェックしてもらったり、同病院が民間のアスレチッククラブと連携した運動療法の指導も今後行う。

 同外来は予約制。受診料は全額自己負担で三万千五百円から。同外来担当の西平順医師は「肥満体質を科学的に検証することで生活習慣病の早期の予防につなげられる」と話している。



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