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2006年05月09日

メタボリック症候群 中高年男性の5割危険

 内臓脂肪型の肥満に高脂血症、高血圧、高血糖の症状が加わると心筋梗塞(こうそく)などの危険性が高まるメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の二十歳以上の有病者が推計で約千三百万人に達することが、八日に厚生労働省が発表した二〇〇四年国民健康・栄養調査で分かった。有病者手前の“予備軍”は約千四百万人。四十-七十四歳で有病者と予備軍を合わせると、男性二人に一人、女性の五人に一人が「危険」との結果になった。

 同症候群に関する全国調査は初めて。同省生活習慣病対策室は「重大な結果だ。食生活の改善や運動不足の解消を心掛けてほしい」としている。

 調査は同年十一月、二十歳以上の約三千九百人を無作為抽出。腹囲(へそ周り)が男性八五センチ、女性九〇センチの基準値以上の人で(1)高脂血症(2)高血圧(3)高血糖-の二つ以上に該当すれば有病者、一つだけなら予備軍と定義した。

 調査結果によると、二十歳以上の同症候群の有病者は、男性が23・0%、女性が8・9%で、ここから推計すると約千三百万人となる。予備軍は男性22・6%、女性7・8%で推計値は約千四百万人で、計約二千七百万人となる。四十-七十四歳では男性の25・7%、女性の10・0%が有病者で推計で約九百四十万人。予備軍は男性26・0%、女性9・6%で、同約千二十万人だった。

 また、体重を身長の二乗で割った体格指数(BMI)が二五以上で、腹囲が基準値以上の上半身肥満の疑いがある人は成人男性の29・3%、女性は14・2%。男性の肥満は三十-六十代で約三割に上った。女性の低体重(やせ)は二十代で約二割を占めた。

 一方、喫煙習慣と歯の関係では、四十歳以上の男性では非喫煙者の方が、習慣的に喫煙している人より歯が二十本以上ある割合が高かった。

 運動習慣では一回三十分以上(週二日以上、一年以上継続)の運動をしている二十-四十代の男性は二割に届かず、大半の人が運動不足という実態が浮き彫りになった。

 ■運動不足など示す

 日本肥満学会理事長の松沢佑次・住友病院院長の話 専門家からみればほぼ予測通りの数字だが、運動不足と栄養の取り過ぎという日本人の現状を物語り、生活習慣病の予備軍に注意喚起するという意味で意義のある調査結果だ。内臓肥満や高脂血症、高血圧、高血糖は、がんのようにすぐに特別な治療が必要なわけではないが、放っておけば心筋梗塞や脳梗塞などを起こす危険がある。予防と改善には、ウエストを減らす努力が必要で、運動と規則正しい食生活の大切さをあらためて認識してほしい。

 <メモ>

 【メタボリック症候群】 内臓に蓄積した脂肪が一因となって高脂血症、高血圧、高血糖などを重複して発症した状態を指す新しい疾患概念。放置すると脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などに進行する危険性が高まる。国内では昨年4月、日本肥満学会や日本内科学会が中心となって、腹囲(へそ周り)と血中脂質、血圧、血糖値の診断基準が示された。

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