« ホリエモン激ヤセ麦飯突然人気に | HOME | サントリー、ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用を発表 »
2006年05月13日
相乗作用で障害の危険性も
ダイエットのための健康食品が相変わらずの人気だ。特に動植物の成分から作られた“自然派”の製品は安全性が高いとして、よく利用されている。しかし国立健康・栄養研究所などは、含まれている成分の相乗作用で副作用が強くなる可能性があると、利用者に注意を呼びかけている。
ダイエット用の健康食品に関しては、医薬品成分が含有されていて、肝臓機能が悪くなるなどの問題になり、製品が回収されたこともある。その後も、厚生労働省などの調査で医薬品成分が含まれている製品が出回っていることが明らかになり、植物などの成分を利用した製品が安全だとして人気が出ている。
米国を中心によく使われているのはビターオレンジ。日本では未熟ダイダイとして知られ、インターネットを通じての個人輸入などで簡単に手に入る。果実の皮から得られる濃縮エキスに、動物実験では体脂肪を燃焼させる効果があるとされているが、ヒトに関しては科学的な根拠がない。
国立健康・栄養研究所の調査によっても、ダイエット効果は認められていない。そのうえ、シネフリンと呼ばれる刺激物が含まれるために、ダイエット健康食品によく含まれるカフェインや興奮作用のあるハーブとの併用は高血圧や心拍数の増加など循環器系統への悪影響があると指摘している。また、薬を代謝する酵素の働きを阻害する可能性もあり、医薬品との併用にも気をつける必要がある。
米国の健康食品の品質、安全を調査している民間企業のコンシューマーラボ社は、米国で販売されているダイエット健康食品の含有成分の調査結果を公表している。ビターオレンジが主成分の製品の分析によると、対象となった四製品のうち一製品から一日摂取量にして五百八十一ミリグラムのカフェインが含まれていた。カフェインは一日二百五十-三百ミリグラムを摂取すると、不整脈を起こすという報告もあり、同社では「シネフリンとの相乗作用で循環器系統に障害を起こす危険性がある」と、警告している。
最近、注目されているダイエット健康食品素材の7ケト-DHEAを含む製品の分析結果でも、シネフリンとともにカフェインが百八十四-二百七十六ミリグラムも含まれていた。その他のダイエット健康食品の調査でも、刺激性ハーブを主成分とする製品には一日摂取量千二百二十三ミリグラムものカフェインが含まれていた。同社では「ダイエット健康食品にはカフェインが含まれていることが多く、健康のためにカフェインの含有量をチェックすべきです」と、注意を喚起している。
安全で確実なダイエットは健康食品に頼らない適切な食事と適度な運動が一番だ。
