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2006年05月23日
サントリー、ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用を発表
ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用について
日本栄養・食糧学会大会で発表
サントリー(株)健康科学研究所(所長:木曽良信、大阪府三島郡島本町)は、ウーロン茶の健康効能に着目し研究を続けてきましたが、この度、ウーロン茶重合ポリフェノール※1に抗肥満作用があることが明らかになり、第60回 日本栄養・食糧学会大会(2006年5月19日-21日、静岡県)にて発表しました。
今回の発表骨子は、以下のとおりです。
▼発表演題:
「ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用の検証」
▼発 表 者:
サントリー(株)健康科学研究所 吉村 麻紀子、小野佳子、前田 満 ほか
<研究の背景>
サントリー(株)健康科学研究所では、国内外の研究機関と共同して、ウーロン茶に関する研究を長年重ねてきました。特に近年はウーロン茶重合ポリフェノールに着目し、試験管内でのリパーゼ※2活性阻害作用、ラット腸管からの脂肪吸収抑制作用、およびヒトでの高脂肪食負荷後の血清中性脂肪上昇抑制作用などを明らかにしてきました(第25回日本肥満学会 ほか)。
今回の研究では、ウーロン茶の抗肥満作用の有効成分を検討する目的で、ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用について検証しました。
<実験方法と結果>
マウスを以下の4群に分け12週間飼育し、体重、脂肪重量を比較しました。
(1)普通食摂取
(2)高脂肪・高ショ糖食摂取
(3)高脂肪・高ショ糖食+0.1%ウーロン茶重合ポリフェノール摂取
(4)高脂肪・高ショ糖食+0.5%ウーロン茶重合ポリフェノール摂取
その結果、高脂肪・高ショ糖食を与えたマウスは、普通食のマウスに比べて、体重・脂肪量が有意に増加し、明らかな肥満を呈しました。一方、高脂肪・高ショ糖食にウーロン茶重合ポリフェノールを添加した飼料を与えたマウスでは、体重・脂肪量の増加が用量依存的に抑制されました(図1、2)。
また、ウーロン茶重合ポリフェノールを与えたマウスでは、糞便中の中性脂肪量が大きく増加していました(図3)。
<結論>
以上の結果より、ウーロン茶重合ポリフェノールには抗肥満作用があることが明らかとなりました。また、糞便中中性脂肪量増加作用が確認されたことから、ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用のメカニズムとして、リパーゼ阻害による脂肪吸収抑制が関与している可能性が考えられました。
※1 ウーロン茶ポリフェノールは、茶葉を半発酵する過程でカテキン類が結合(=重合)してできるウーロン茶特有の成分で、複数の成分の総称です。ウーロン茶重合ポリフェノールとは、これらウーロン茶ポリフェノールの中で、特に脂肪の吸収抑制効果が高い一部の成分のことを指します。
※2 脂肪の分解に作用する酵素の一種。口から摂取した脂肪は腸管内で胆汁酸などとミセルを形成した後、このリパーゼにより分解されることによって初めて吸収される形に変化します。分解を受けない脂肪は吸収されないので、リパーゼ活性を阻害することにより、脂肪の吸収が抑制されると考えられます。
▼日本栄養・食糧学会について
日本栄養・食糧学会は、栄養科学ならびに食糧科学に関する学理および応用の研究についての発表、知識の交換、情報の提供を行う事により、栄養科学、食糧科学の進歩普及を図り、わが国における学術の発展と国民の健康増進に寄与することを目的として1947年に設立され、会員数は4,000名を超えます。今回は、第60回学術集会となります。
以上
