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2006年08月

2006年08月29日

「50歳で肥満」だと早死に?

 米国立がん研究所(NCI)はこのほど、50歳時点で肥満だと早死にのリスクが急激に高まる、という調査結果を発表した。一部の研究者は、この報告を「不確定で人騒がせな情報」と厳しく批判している。

 ロサンゼルス・タイムズによると、NCIは50歳から71歳の男女52万7265人に対し、健康状態、食生活、喫煙習慣の有無、現在の身長および体重、50歳時の体重について尋ねた。その結果、標準体重を少し超えているだけでも早死にの確率が20から40%も高まることが判明した。ただし、18万6000人の情報は分析から除外された。喫煙習慣や慢性病、50歳時点での体重について答えなかったため。

 医学専門誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン最新号に掲載されたこの報告に、一部の研究者が激しく反論している。ケイス・ウェスタン大学のポール・アーンスバーガー助教授(栄養学)は、肥満を悪いと結論づけるためにデータの一部だけを分析していると指摘し、「手を尽くして都合良く解釈している」と批判する。50歳時点の体重について、多くが本人の記憶だけに頼っている点が信用できないという指摘もある。

 厚生省疾病対策センター(CDC)の基準によると、現在、米国人の約3分の1が標準体重を超えており、3分の1は肥満。肥満度指数(BMI)が25から29.9までは標準体重超過、30以上は肥満とみなされる。

 従来の調査でも、肥満の場合、がんや糖尿病、心臓病、早死にのリスクが高いという結果が出ている。ただし標準体重を少し上回っているだけという場合、コレステロール値と血圧は高い傾向にあるが、早死にのリスクが高いかどうかは定かでなかった。

 国立がん研とCDCによる昨年の調査では、やや体重が多めの方がよいという結果が出ている。しかし今回の調査では、50歳時点で標準体重を上回っていた場合、早死にのリスクは2倍から3倍上昇することが分かった。しかも標準BMIをわずか数ポンド超えただけでも死亡リスクが上昇していた。

 男女差も大きく、男性の場合、BMIが25から26.4と「やや超過」なら早死にのリスクは見られなかったが、女性の場合リスクが上昇した。


2006年08月25日

フィットネス担当を任命 英政府

英政府は23日までに、国を挙げて肥満防止に取り組むため、保健省のフリント政務次官に「フィットネス普及」を担当するよう命じた。

 同国では現状のままだと、2010年までに成人男性の3分の1が肥満になると予想されるなど問題が深刻になっており、ブレア首相が、より健康で活動的な国民生活を目指す新たな戦略を構築するよう指示した。

 ロンドン五輪が開かれる12年をめどに、国民の日常生活にフィットネスを根付かせたい考え。英BBCラジオに出演した同政務次官は「生活に少し運動を取り入れるだけで、健康面で大きな効果があることを分かってほしい」と訴えた。


デブだと交通事故での死亡率が高くなる?

 最近太りすぎかな? なんて思い始めたお父さん。もう中年だし仕方ないかぁ~、なんて妥協はいけませんよ! ・・・というのも、このたび米国ウィスコンシン医科大学で行われた研究で、「肥満の人ほど交通事故での死亡率が高い!」というコトがわかったんです。

 この調査は、同大学のシャンクアン・ズー博士率いる研究チームが、1997年から2001年までの期間に米国で発生した衝突事故およそ2万2000件の記録から、事故に巻き込まれたドライバーについて調べたもの。ドライバーの(※)BMIに注目し、死亡率との相関関係を分析したのだそう。

 「研究の結果、BMIが22未満のやせ型と35以上の肥満型は、特に死亡率が高いことが分かりました。しかし、適度に脂肪のついた過体重型においては、逆に死亡率が低く、助かる可能性が高いことも判明したんです」(ウィスコンシン医科大学 シャンクアン・ズー博士)

 米国基準でいう過体重とは、BMIがおよそ25~29.9の間のこと。痩せすぎや肥満の場合は死亡率が高く、プチ肥満なら低い・・・って、一体どうしてなんでしょう? 

 「過体重型の人が助かりやすい理由は、適度についた脂肪がクッション効果を生み、衝突時の衝撃を吸収してくれるからだと考えています。ところが、肥満型の人の場合には、そのクッション効果を得られたところで、体が大きい分、衝撃による弾みが大きくなり過ぎてしまい、逆に死亡率を上げてしまうことになるんです」(同)

 ちなみに、皮下脂肪の少ない痩せ型の人においては、クッション効果が得られないことが死亡率を高くする大きな要因なんだそう。

 「体格やそれに伴う疾患、事故のパターンなど、さまざまな事情が関係する場合もあります。例えば、BMIが高い人は、正面もしくは左側からの衝突事故時に極めて死亡率が高く、併存疾患などを伴っていると、さらに治療後の処置が困難になるという問題点もあります」(同)

 ん~、ただ単に痩せ型・肥満型という以外にも、いろいろとあるんですね。ところで、この結果、女性には当てはまらないっていうのは本当ですか?

 「BMIが交通事故での死亡率に与える影響は男性と女性で異なり、男性の死亡率は女性の死亡率の約2倍の多さになります。性差による体格・体形の違いが影響しているのではないかと考えていますが、いまだ解明されていないのが現状です」(同)

 ん~、太り方が違うからですかね? とりあえず、女性でよかった! なんて思っていますけど・・・、事故にあわないことが一番ですよね!?


2006年08月24日

肥満がガン誘発、世界初めて究明

「肥満が、人類を脅威する最大の敵でありガンを誘発する重要な要因だ」という研究結果が、韓国内研究チームによって発表された。インターネットの媒体・ヘラルド経済が23日に報じた。肥満が心血管疾患発症の要因であることはすでに究明されたことだが、ガンの主な原因であることが判明したのは初めて。

ヘラルド経済によると、延世(ヨンセ)大保健大学院・池善河(チ・ソンハ)教授チームが国民健康保険工業団地や米ジョンズ・ホプキンス大学保健大学院の研究チームと共同で、92年から12年間健康検診を受けた120万人を対象に調べて分かったもの。調査集団となった120万人は世界最大の規模だったとの点から有意義。

池教授チームは23日「12年間にわたる追跡調査のすえ肥満度が高いほどガンの発病率が男女平均1.5倍増え、心血管・脳血管疾患の発病は2.4倍増えたことを確認した」と伝えた。同チームはまた「肥満は高齢者よりは中年層ではるかに危険だ」と強調。研究チームは30~95歳の韓国人120万人以上を12年間追跡研究し、肥満(体重)が死亡に与える影響を研究した。


2006年08月22日

パーツ別で成功!?ジャネット、27キロのダイエット

 全世界で6000万枚以上を売り上げる成功を収めるスーパー・ディーバ、ジャネット・ジャクソン。

つい先日は、米『Vibeマガジン』誌9月号で、迫力のトップレス姿で表紙を飾り話題を巻き起こしてたが、そんな彼女はなんとこの4か月で27キロの減量に成功していたことがわかった。

 ほんの半年ほど前までは体重82キロだったジャネットは、体のパーツ別に4人のトレーナーを付け、一大ダイエット作戦を敢行。

毎日の運動はもちろんのこと、セレブ御用達のシェフが作る1食約5000円の特性ダイエットフードを欠かさずとり、わずか4か月の間で27キロの減量に成功。

現在はそのスリムなボディ(体重55キロ)を披露している。


2006年08月15日

食前キャベツダイエットで27キロやせた

食前キャベツダイエットをご存じか? アントニオ猪木が糖尿病を克服したとして話題になったダイエット法だが、ある医師が3カ月で27キロ減量に成功したことで、改めて注目されているのだ。その医師である名古屋大学医学部付属病院循環器内科・簗瀬正伸氏がこう言う。

「昨年10月1日から12月31日までチャレンジし、体重は96・6キログラム→69・6キロ、体脂肪は43%→23%、ウエストは119センチ→86センチになりました。しわや緩みもなく、今は63キロ台まで落ちました。リバウンドもありません」

 学生時代の簗瀬氏の体重は65キロ。大学卒業後、過食と運動不足で糖尿病寸前となり、高血圧の薬が手放せなくなった。

「心臓病の患者さんに食事のアドバイスをしても、“先生がやせなきゃ説得力ないよ”と言われ、一念発起。ダイエットを始めましたが、すべて失敗しました。ダイエット食はカネがかかるし、黒酢ドリンクは飲みやすいよう甘いものを入れ逆効果でした。最後にたどり着いたのが、この方法だったのです」

 やり方は簡単だ。食事前にキャベツ6分の1個分を5センチ角に切り、10分以上かけて食べるだけ。満腹感を得られるので、その後の食事量が少なくなるという。寒天ダイエットと同じ理屈だが、キャベツにはビタミンCや食物繊維が豊富だから肌のつやも良くなり、きれいにやせられるという。問題はどうやって飽きずにキャベツを食べ続けるかだ。

「正直、10日もするとうんざりしてきます。そこで、和風、中華風、ゴマ入りなどのノンオイルドレッシングや、焼き鳥屋風ソースで風味を変えました。また、プチトマトやニンジン、キュウリをまぜたり、煮てコンソメ風のスープにしたり、電子レンジでチンしてしんなりさせるなど目先を変えたりもしました」

 もちろん食事の量も減らした。小松菜、ホウレンソウなどの青物野菜は自由に食べるかわりに、牛乳は1日の摂取量を200cc、卵は1個、魚は刺し身5切れ、肉は薄切り6枚、豆腐は半丁、果物は2個に抑え、ご飯は毎食茶碗3分の2程度にした。

「砂糖なしならコーヒー、紅茶はOK。付き合いでビール(500ミリリットル)を飲んだ時はご飯を抜きました。やせるための運動はしませんでした」

 簗瀬氏が3カ月のダイエットで使ったお金は、半玉キャベツ90個分を含め1万円程度。あなたも試してみる?


2006年08月14日

早食いは肥満のもと

 早食いをすると、それだけで肥満を招きやすくなることが、名古屋大グループの調査でわかった。早食いで太るのは、満腹感を感じないうちに食べる量が増えてしまうのが主因だと考えられてきたが、ゆっくり食べる人たちと同じ量をとったという前提で計算し直しても同様の結果だった。

 玉腰浩司・助教授(公衆衛生学)、大学院生の大塚礼さんらが、愛知県内に住む35~69歳の男性3737人、女性1005人から、身長や体重、食事内容や運動習慣といったデータを集めた。食べる速さは「かなり遅い」「やや遅い」「ふつう」「やや速い」「かなり速い」の5段階で申告してもらった。

 データを分析すると、食べるのが速い人は食べる量も確かに多かったが、グループは、食べる量の違いが体重に与える効果を統計的に除去。同様に運動習慣の効果も消し、純粋に食べる速さと肥満との関係を求めた。

 その結果、食べる速さが「ふつう」の男性の平均的な身長である168.3センチで見ると、「ふつう」の人(体重64.8キロ)に対し、「かなり速い」人は3.9キロ重く、「かなり遅い」人は3キロ軽い計算となった。

 女性では、156.6センチで「ふつう」の人(52.8キロ)に対し、「かなり速い」は3.2キロ重く、「かなり遅い」は2.7キロ軽かった。

 早食いそのものが肥満を招く理由はまだよくわかっていない。早食いだと、エネルギーの取り込みを促進するホルモン、インスリンが過剰に分泌される可能性などが考えられるという。

 グループの豊嶋英明教授は「早食いのくせは若いうちに身についているようだ。よくかんでゆっくり食べる習慣を、子どものころから身につけてほしい」と話す。


2006年08月10日

「自分の食生活は健康」~肥満者の多くが認識

 肥満者の多くが「自分は健康的な食生活を送っている」と認識していることが、調査会社トムソン・メドスタットの調べで明らかになった。「肥満を否定したい意識があるのか、あるいは健康な食生活、積極的な運動の意味を理解していないのでは」と、同社は懸念している。

 AP通信によると、調査は今年1~3月、1万1000人以上に電話で実施された。肥満と見なされる人々の4分の3以上は「健康的な食習慣を送っている」、また約40%が「少なくとも週に3回はかなりの運動をしている」と答えた。

 肥満者の28%が1日に2回以上間食をしていると答えたが、正常体重の人でも24%が同様に間食していた。ただし調査では食べる量を尋ねていない。

 疾病対策予防センター(CDC)によると、米国人の約3分の2が標準体重を上回っており、約3分の1が肥満。トムソン調査では、身長、体重はあくまで自己申告。肥満度はCDCと同じ肥満度指数(BMI、体重÷身長の2乗)で判定した。

 回答者のうち3100人が肥満もしくは肥満気味で、4200人以上が標準体重以上。約3800人は標準体重で、約200人が標準体重以下だった。この構成比は、実際に身体を測定する政府の健康調査とほぼ一致する。

 興味深いのは、肥満者とそうでない人の回答が一部であまり違わない点。食品の栄養表示を常に調べると答えた割合は、肥満者で約19%、標準体重者で24%だった。また週3回以上外食すると答えた割合は、肥満者で約29%、標準体重者で25%だった。

 肥満者と標準体重者で答えが大きく違った質問の1つは、レストランで出された食事を全部食べる頻度。「常に」と答えた肥満者が41%だったのに対し、標準体重者は31%だった。


2006年08月09日

肥満の要因、食べすぎと運動不足だけにあらず

 肥満の要因は食べすぎと運動不足だけではない―と3カ国、20人の研究者たちが別に10項目を挙げた。
 (1)睡眠不足=食欲を制御するホルモンの分泌を狂わせるから

 (2)食品、樹脂、殺虫剤などに含まれる人工の化学物質=体重を制御するホルモンの異常

 (3)エアコン=カロリー消費を少なくする

 (4)禁煙

 (5)避妊薬、ステロイド・ホルモン、糖尿病治療薬、抗うつ剤、高・低血圧治療薬などの医薬品

 (6)中年、アフリカ系女性、ヒスパニックなど年齢や人種による特性

 (7)高齢出産

 (8)遺伝

 (9)多出産傾向のある肥満体質者

 (10)肥満者同士の結婚―だ。

 体重管理センターのネリー・ウィクソンさんは「消費エネルギー以上に食べれば太るという熱力学を無視してはいけない」という。

 ロチェスター・ゼネラル病院のダニエル・ガルビン肥満症治療学教授は「家庭でのしつけ、うぬぼれ、肥満が多い環境、不健康な食品、ソフト・ドリンクなどの影響が大きい。食べる量を減らし運動を増やすのが改善の第一歩。やる気になれば必ずできる」と話す。

 同学部のフラビア・ガスマノ教授は「忙しいことと運動量を混同している人が多い。ストレスや抑圧から逃れるために食べる習慣はやめなければならない」という。

 (3)のエアコンについては、暑さや寒さの中で動く方が消費エネルギーは大きいということだが、皮肉にもエアコンを持てない低所得者層に肥満は多い。


2006年08月08日

肥満が画像診断の妨げに

   X線や超音波などの画像技術に医学が大きく依存するようになってきているが、肥満が原因で画像検査による決定的な診断ができない事例がこの15年で2倍に増加していることが明らかになった。肥満はさまざまな疾患のリスクを増大させるばかりでなく、検査も制限してしまうことに気付いていない患者が多いという。

 米マサチューセッツ総合病院(ボストン)のRaul N. Uppot博士らの研究グループは、1989~2003年に同病院で実施された放射線診断の記録を見直した。その結果、患者の体格が原因で画像の質が悪く、読影が困難だった症例が1989年には0.10%であったのに対して、2003年には約2倍の0.19%であった。

 画像のタイプによっても差がみられ、肥満による影響が最も大きかったのは腹部超音波(1.9%)で、次いで胸部X線(0.18%)、腹部CT、腹部X線、胸部CTおよびMRIが続いた。この結果は、医学誌「Radiology」8月号に掲載された。

 脂肪が厚いと超音波やX線が通りにくいという問題のほか、CTやMRIには、台の耐重量や開口部の広さという別の問題もある。メーカー側でも対策を取り始めており、装置の耐重量はCTで450ポンド(約200 kg)から550ポンド(約250 kg)に、MRIで350ポンド(約160 kg)から550ポンド(約250 kg)になったという。しかし、たとえ患者が装置に納まっても、より多い放射線量を用いるという、さらに重要な問題につながる。

 問題は診断だけにとどまらない。米マイアミ大学ミラー医学部放射線医学教授のJourge Guerra博士は、体重が400~600ポンド(約180~270 kg)といった患者を受け入れることで、X線技師がけがをしやすくなる、特別な設備やベッドが必要となる、画質が悪いので検査や治療に時間を要し、ほかの患者の受け入れにも影響が生じる、などの問題を挙げている。同大学では、新しい病院の建設にあたり、患者の3分の1が350ポンド(約160 kg)より重いと想定しているという。


肥満解消のポイント

「肥満解消のために食事を減らす」「運動では歩くことが重要」と言われても、経験者であれば実際に続けることの難しさがよく分かるでしょう。
続かない理由は強力な動機がないからです。
今回は肥満を解消するための必要な考え方についてお話します。

(1)まず、肥満の何がいけないのかをしっかりと理解します。
肥満があると糖尿病、高脂血症、高血圧を合併しやすくなり、その結果、心筋こうそく、脳こうそくを起こしやすくなります。
心不全、関節障害、睡眠障害、不妊、ある種のがんなどを引き起こすこともあります。

(2)次に、自分の人生で大切なことは何かを考えます。
それらは皆、自分が健康でなくてはできないことばかりです。
しかし、肥満から起こる病気を抱えると、やりたいことができなくなり、さらには家族を巻き込むことにもつながります。
それがわかれば、肥満のない健康な状態が自分にとっていかに大切かを考えるようになり、肥満を来す不健康な生活習慣も変えられます。
これが「ライフスタイルを変える」ということなのです。

(3)以上の経過をたどれば食事療法と運動療法もスムーズにいきます。
大人の場合は体重を減少させますが、子供の場合は原則として無理に減量させません。
体重を維持していれば、背が伸びて肥満が軽減するからです。
運動は、歩くこと、こまめに体を動かすこと―が大事です。
子供にも万歩計は有効ですし、TVゲームは立ってさせましょう。
最近の動向をひとつ。
トレーニングによる筋肉量増加は大人の肥満解消に役立ちます。
指導できる医師が少ないのが問題ですが、プロポーションが改善し、太りにくい体質になり、肥満予防にも有効です。

(4)子供の肥満は大人の肥満に移行しやすいので小児期の予防が重要です。
子供の肥満は家族の生活習慣が反映して起こるので、医者任せにしないで家族全体で取り組むとうまくいきます。
子供に肥満傾向が出てきたら、医師と両親が現在の生活習慣の問題点を一緒に考えるという姿勢が理想的ですね。


肥満対策は小児期から

小児の肥満が増加傾向にあることはご存知の通りです。
また、小児肥満がそのまま成人肥満につながる傾向が強く、肥満が健康障害を来すことはすでに知られています。
今回は・判定基準・診断基準・治療―について簡単にお話ししたいと思います。

・肥満の判定基準は成人と小児で少し異なります。
成人はBMI(body mass index)が標準的な判定方法で「体重(・)÷身長(・)の2乗」で表され、25以上を肥満と判定します。
小児は身長、体重が年齢とともに変化しますので、BMIでなく肥満度で判定するのが一般的です。
肥満度は身長に対する標準体重に対する過体重の割合で、+20%以上を肥満と判定します。
乳児検診や学校検診で肥満度を確認しておきましょう。

・肥満と肥満症は異なります。
違いは簡単にいってしまえば、肥満は病気とみなされませんが、肥満症は病気と判断されます。
肥満症の診断基準は小児ではまだ明確にされていませんが、成人では以下のように定められています。
すなわち、まず肥満が存在していて、その上に、以下のどれかを併せ持っていることです。
それらは腹部のCTの断面積が100平方・・以上、糖尿病、高脂血症、高血圧、高尿酸血症、冠動脈疾患、脳こうそく、睡眠時無呼吸症候群、脂肪肝、整形外科的疾患、月経異常などです。
成人と同様に肥満小の範ちゅうに入る小児が増加しているので、現在、肥満のお子さんは要注意です。

・治療は主に食事療法と運動療法です。
小児は年齢によってカロリーの摂取量が異なります。一日の総摂取カロリーは「1000+年齢×100」で計算し、その80―90%になるようにします。
小児は成長期にあるので極端なダイエットはいけません。
運動療法は一日当たり、100―200

・カロリーの消費量にします。
歩くことが最も手軽で、一日1万歩が理想的といわれていますが、毎日、最低30分ぐらいは歩きましょう。
まず始めること、そして継続することが大切です。


2006年08月05日

1キロでも体重減らせば効果あり

「食事を制限して、ダイエットに励みなさい」――生活習慣病患者は医者にダイエットを勧められる。肥満解消が症状の改善に役立つのは分かっていても、5キロ、10キロもやせるのはつらい! でも、あきらめるのは早い。わずか1キロでもやせれば、気になる検査数値は下がるのだ。1キロ、2キロ、3キロ……ダイエットも“チリツモ”でOKなのだ。

●血圧
 一般に体重を1キロ減らすと、最高血圧が1~2mmHg下がるといわれている。
「減量によって血管内に蓄積された脂肪が解消され、血流がスムーズになるため、血圧が下がります。BMI25以上の肥満の高血圧患者ほど、脂肪の解消が進みやすく、降圧効果も高いのです。もちろん、減量が2キロ、3キロの方が、より効果的です」(東海大学東京病院・片岡邦三医師)

●中性脂肪・コレステロール
 外食がちで野菜が不足し、夜の宴会が度重なると、コレステロール値や中性脂肪値が上がりやすいが、これも1キロのダイエットで数値が改善する。
「中性脂肪は、“1キロの減量で1%下がる”といわれています。総コレステロール値は1キロの増量で、20~40mg/dl上がる。この総コレステロール値も悪玉コレステロール値も、体重の減少とともに低下することが報告されています」(管理栄養士・林かおり氏)

●血糖値
「夕飯を抜いただけで、翌朝の血糖値が下がるほどで、血糖値は非常にダイエット効果が出やすい。過去数カ月の状況を反映するHbA1cは、一定量の減量を達成して、やせた体を維持することで、少しずつ低下することが分かっています」(片岡医師)
 そのHbA1cは、体重5%減で0.6%下がり、10%減で1.5%下がるという海外のデータもある。
 愛知医科大の研究によれば、体重の5%減で、脂肪肝から正常な肝臓に戻り、肝機能も体重減で回復することが分かっている。尿酸値もしかりだ。1キロ、2キロの減量でも、検査数値がちゃんと改善することが分かったが、より効果的なのは5%減量だという。
「医学的に“減量”という場合は、3キロ以上の体重減を指します。70キロ前後の男性なら約5%。これ以上の減量で、症状改善効果が高まることが分かっています」(片岡医師)
 体重を1キロ落とすには、7200キロカロリーを消費しなければいけない。茶碗にご飯1杯分は約200キロカロリーだから、毎日ご飯1杯を控えると、36日、約1カ月で1キロ減る計算だ。こう考えると、やる気も出るではないか。


2006年08月02日

ワクチンで肥満防止

ワクチンで体重増加を抑える動物実験に、米スクリプス研究所(カリフォルニア州)と大阪市立大の研究チームが成功した。

 通常のワクチンは病原体を標的とする免疫物質を体内に生成させるが、新ワクチンで標的となるのは、エネルギー消費を抑える体内のホルモン「グレリン」。同研究所のキム・ジャンダ教授は「さらに実験を重ね、1年半後に人間を対象とした臨床試験へ入りたい」と話している。

 チームは、グレリンの全体や一部を別のたんぱく質と結合してラットに接種した。その結果、グレリンを「異物」と認識して攻撃する免疫物質(抗体)が体内に生成。1日当たりの体重増加は、同じ量のえさを食べた通常のラットと比べ、約3割に抑えられた。

 研究チームは「肥満の人が減量するとグレリンの分泌が増え、減量が阻まれる。新ワクチンはその防止に役立つ」と期待している。


クリントン氏、「児童肥満との戦争」の伝道師に

クリントン前米大統領が先月31日「児童肥満との戦争」に乗り出した。砂糖と油気の多い食べ物が好きな食習慣のために、2回も心臓手術を受けているクリントン氏は同日、自身の故郷であるアーカンソー州リトルロックに建設された大統領図書館で、教師ら約170人を対象に、児童肥満問題の深刻性と対策について講演した。

講演は、クリントン財団と米心臓協会、ロバートウッドジョンソン財団が、児童肥満に共同で対処するために開始したキャンペーンの一環で行われた。クリントン氏は昨年5月、「児童肥満の防止と児童の健康な生活の仕方を定立するための10ヵ年キャンペーン」計画を発表している。

クリントン氏は、講演で「児童肥満は米国だけの問題ではなく、英国、アイルランド、インドなどでも深刻だ」とし、「この問題は健康の増進に向けた政府の努力を脅かし、保健予算もダメにしている」と指摘した。

とくにクリントン氏は、世界的に急速に広がっているファースト・フードチェーンと安い食べ物の値段が、児童の肥満をさらに加速化させている、と主張した。クリントン氏自身、15歳のときファーストフードが好きで体重が95キロまで増えたことがある。



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