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2008年04月25日
メタボリックシンドロームの原因は肥満でなく過食
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の本当の原因は、肥満ではなく過食にあることが、米テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター(ダラス)によるマウスの研究で示された。
メタボリックシンドロームとは、インスリン抵抗性、脂肪肝、心疾患および2型糖尿病などの発症リスクを増大させる因子が複数合併した状態をいう。同大学内科学教授Roger Unger博士によると、肥満そのものがその原因であると考える人が多いが、心臓や肝臓などの臓器が損傷される原因は脂肪細胞以外の臓器に脂肪が漏出することであり、脂肪分子が脂肪細胞内にとどまれば、有害な漏出は抑えられるという。
今回の研究では、正常なマウスと、脂肪細胞の拡張を妨げるよう遺伝子操作したマウスに過剰な食餌を与え、両者を比較した。その結果、正常マウスは肥満になったが、7週間過食を続けるまでメタボリックシンドロームの徴候はみられなかった。一方、遺伝子操作したマウスは正常体重を保っていたが、2、3週間で深刻な健康状態の悪化がみられ、正常マウスにわずかな心障害が認められるよりも8週間も早く重度の心障害および大幅な血糖値の増大が認められた。また、遺伝子操作マウスは心臓細胞および膵臓のインスリン分泌細胞に重篤な損傷がみられたほか、余分なカロリーが脂肪細胞以外の組織に蓄積されるために疾患にかかるのが早いこともわかった。
"この研究は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に4月14日掲載された。米国で約5,000万人が罹患するメタボリックシンドロームの正確な原因は明らかにされていないが、運動不足および肥満が主な要因とされている。"
食事思い出すだけで減量効果
どんな食事を取ったかを子細に思い出すだけで、ダイエット効果があるかも-という調査結果が23日、英科学誌ニュー・サイエンティスト(電子版)に掲載された。
調査したのは、英バーミンガム大学のスザンヌ・ヒッグス講師ら。
女子大生を2グループに分け、同じ食事を提供した上で、半数にはその食事内容について詳細に書き出させ、残る半数には登校の道筋を詳しく書かせた。
1時間後にビスケットを食べられるだけ食べさせたところ、「食事記憶」の学生らは、「道順記憶」グループほど食べられず、3時間後には、両グループの食べる量の差が顕著になったという。
脳の中で記憶をつかさどる「海馬」という器官が、食欲抑制にも関連しているため起きる現象らしい。
食べ物について考えるだけで肥満を防止できれば結構な話だが、ヒッグス講師は「ダイエット中の人が食べ物のことを思うと、食事の摂取を増進させるとの研究結果もある」と指摘した。
漠然と食べ物のことを思い浮かべるのではなく、昼食の前なら朝食のことを事細かに思い出すことが大事だとしている。
2008年04月22日
睡眠時間の少ない乳幼児は過体重になる
睡眠時間が1日12時間未満の乳幼児では、就学前に過体重(overweight)になるリスクが2倍となり、また、就寝時の親の行動が子どもの睡眠障害の原因になることが、新しい研究によって示された。これらの知見は、米医学誌「Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine」4月号(小児と睡眠の特集)に掲載されている。
米ハーバード大学(ボストン)医学部助教授のElsie M. Taveras氏らによる1つ目の研究では、小児915人を対象に、生後2年間の睡眠習慣を母親に報告してもらい、生後6カ月~2歳の睡眠時間を調べた。平均睡眠時間は1日12.3時間であった。年齢と性差を照らし合わせた結果、3歳時に83人が過体重であり、睡眠時間が1日12時間未満の3歳児の体重は、12時間以上の小児よりも重かった。
また、1日2時間以上テレビを見る乳幼児ではテレビを見ない乳幼児に比べて、過体重になるリスクが16%増加した。Taveras氏は「睡眠時間が短く、さらにテレビを見過ぎると、肥満のリスクは著しく上昇する」と述べ、これは食欲をコントロールするホルモンに端を発する可能性があるとしている。
2つ目の研究は、カナダ、モントリオールサクレクールSacre-Coeur病院のValerie Simard氏らによるもの。小児987人を対象に、生後5カ月から6歳まで毎年、子どもの睡眠習慣に関する質問票を保護者に記入してもらった結果、幼児(5~17カ月)の睡眠障害の主な原因が、母親が眠りにつくまでそばにいたり、覚醒後の授乳、添い寝などの「不適応な養育行動(maladaptive parenting behaviors)」であることが判明した。
また、同誌に掲載された別の研究では、注意欠陥多動性障害(ADHD)を有する小児に睡眠障害の傾向が高いこと、4~6歳時に睡眠障害がある小児では18~32歳に不安やうつ、攻撃などの症状が出現しやすいことなどが指摘されている。
米ジョンズホプキンス大学(ボルチモア)のAnn Halbower博士は「乳幼児は良い睡眠行動が重要で、早期の睡眠や健康、食事が将来のライフスタイルの下地になる」と述べ、乳幼児の良い睡眠行動について、子どもが生まれる前に両親に教える必要があるとしている。
中高生のダイエット飲料に牛乳を
中央酪農会議は4月18日の牛乳消費拡大促進委員会で、「牛乳に相談だ。」キャンペーンの平成20年度活動計画を決めた。
同キャンペーンは中高生をターゲットに17年度から5ヵ年計画で始めた。これまでの成果として東京、大阪の中高生の間でキャンペーンの認知度が8割を超え、4割以上が「牛乳が気になるようになった」「牛乳が飲みたくなった」など、牛乳に対する意識が変わった。また、中高生の19年度牛乳消費量が前年比を上回った。
牛乳のイメージをあげることに成功したので、今後は牛乳の機能を伝えていくことを課題とした。
女子中高生の持っている「理想的な飲み物」のイメージが低カロリー、健康に良い、美容に良いなどであることから、牛乳をダイエットに適した飲み物であるとアピール。健康的で栄養バランスのよいことを前面に押し出し、「ヘルシーダイエットは、牛乳に相談だ。」というキャッチコピーでプロモーション展開をする。
通常の栄養分表示は食品100グラムあたりの栄養分を表示するが、100キロカロリーあたりの栄養分を表示する「栄養素密度」という表現を使用。牛乳がいかに低カロリーでバランスよく栄養を摂ることができるかを伝えていく。
さらに学校教育関係者や母親など、中高生の飲み物に影響を与えるところにもアプローチを広げ、牛乳消費の拡大を目指す。
2008年04月04日
カロリーオフ酒類の落とし穴 ダイエット効果には疑問符
最近、「糖質ゼロ」「糖質○%カット」「カロリー○%オフ」といった表示のビールや発泡酒などの酒類が目立つ。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を気にする中高年や、ダイエット志向の女性をターゲットにしているようだが、「糖質ゼロ」とか「70%カット」といっても、「内臓脂肪がつかない」とか「太らない」ということではない。
「○%カット」(オフも同じ意味)という表示は何かと比較した数値(相対表示)なので、カット割合(%)がいくら大きくても、比較している対象が大きい数値であれば、他の商品よりも数値が低いとはかぎらない。比較した対象を「五訂日本食品標準成分表」や「当社比」などと必ず表示しなければならないが、「○%カット」というキャッチフレーズより小さい文字で書かれていることが多く、よく見ないとわからない。
一方、「糖質ゼロ」は何かと比較しているわけではなく、絶対表示なので、確かに糖質はゼロである。しかし、糖質がゼロだからといって、カロリー(エネルギー)が低いとはかぎらない。糖質の含有量がいくら少なくても、全体のカロリーが高ければメタボリックやダイエットに効果があるとは思えない。
酒類のカロリーは、糖質が多いか少ないかよりも、アルコール度数の方が影響は大きい。アルコールは栄養表示基準で1グラム当たり7キロカロリーで計算される。100ミリリットルは約100グラムなので、アルコール分5%であれば100ミリリットル当たり35キロカロリーが目安になる。
低カロリーと表示できる基準値は、飲料関係では100ミリリットル当たり20キロカロリー以下である。酒類で20キロカロリー以下の商品はアルコール度数が低いものに限られている。清酒やビール、発泡酒は100グラム当たり3~4グラムの糖質が含まれるが、アルコール度数の高い清酒がカロリーも高い。糖質0の焼酎やウイスキー、ブランデーでも普通、アルコール度数が高いのでカロリーも高い。
では、カロリーが低い酒を飲めばいいのかというと、そうとも言えない。酔いたいから酒を飲むという人は、カロリーが低くアルコール度数も低い酒は「飲んだ割に物足りない」ので、たくさん飲んでしまうかもしれない。それなら、アルコール度数が高い方がいいという考え方もある。結局、酒は「飲みすぎは厳禁」ということになるのだろう。
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