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2008年10月11日

乳由来の多機能たんぱく「ラクトフェリン」に内臓脂肪の低減作用

ライオンは、京都府立医科大学の西野輔翼教授、京都市立病院の吉田俊秀教授、名古屋市立大学大学院医学研究科の飯郷正明客員教授らと共同で行った臨床試験により、牛乳や母乳に含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」が人間の内臓脂肪を低減させる作用を持つことを確認した。

 ラクトフェリンは、牛乳や母乳などに含まれるたんぱく質。抗菌作用や免疫作用をはじめとする様々な作用を持ち、乳児の健康を守っている。ライオンは、こうしたラクトフェリンの機能性のうち、特に歯周病予防作用に着目し、「研究の一環としてラクトフェリンを犬やマウスなどの動物にのませていたところ、特にマウスとラットで内臓脂肪の蓄積が明らかに少ないことに気がついた」(研究開発本部の村越倫明主任研究員)という。

 マウスやラットは、胃の消化機能が弱く、食べたものを主に小腸で分解して体内に吸収する。ここにヒントを得たライオンは、ヒトがのんでも胃で分解されず、腸まで届くように皮膜でコーティングしたラクトフェリンの腸溶剤を開発し、これを用いて、20代以上の肥満傾向のある26人を対象に、二重盲検法にて、8週間の臨床試験を行った。結果、腸溶剤を1日300mgのませたグループは、のませなかったグループに比べ、内臓脂肪面積や腹囲、体重、BMIが有意に減ることを確認した。

 ライオンでは、「ラクトフェリンがどのような経路で吸収・代謝され、脂肪細胞にどう作用するか、詳しいメカニズムを明らかにしていくのが今後の課題」(村越主任研究員)としている。今回の研究成果は、10月17~18日に大分市で行われる第29回日本肥満学会大会で発表の予定だ。

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