髪の毛が新たに生えてくるために重要な役割を果たすタンパク質の働きを、米ジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームが26日までに突き止めた。このタンパク質は、はげの原因になる「悪役」のタンパク質を封じ込め、毛の再生サイクルを守っているという。研究成果は「米科学アカデミー紀要」の電子版に発表される。
それによると、髪の毛には、生える→抜ける→毛の根元を囲む「毛包」部が休養する→再び生える、というサイクルがある。しかし、「ワイズ」と呼ばれるタンパク質が、再び髪の毛を生やそうとする毛包部分の細胞に働き掛けて、そのサイクルを妨害することがはげの原因と考えられていた。
研究チームは、生まれつき体毛のない状態から体毛が生えたネズミを使った実験により、体毛回復に関与しているタンパク質「へアレス」の働きを調べた。その結果、へアレスがワイズを封じ込めて髪の毛のサイクルを阻害しないようにしていることが分かった。
へアレスは遺伝子の指令で働いているが、研究チームは「毛の再生はさまざまな原因が重なった複雑な過程をたどる。分子レベルのメカニズムは分かっていない」と一層の研究が必要であることを強調している。
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