糖分の代謝制御機能が知られるインスリンが、脳神経では学習や記憶に不可欠な役割を果たしていることを、東京大遺伝子実験施設の飯野雄一助教授らが線虫の実験で確認し、7日付の米科学誌ニューロンに発表した。研究成果は、人間の認知症や記憶障害の仕組み解明に役立つと期待される。
これまでの研究で、インスリンは人間など哺乳(ほにゅう)類では、膵臓(すいぞう)だけでなく脳内でも作られることが分かっており、アルツハイマー病患者で脳内インスリン量が減っているとの報告もあった。しかし、学習や記憶にどのように関与しているかははっきりしていなかった。 |