岐阜大学大学院医学系研究科の東華岳講師らの研究グループは、ユリ科のアマドコロについて、マウスを使った実験で、長期間服用すれば皮膚の老化を抑制する効果があることを確かめた。以前にもマウスによる実験で効果を確かめたが、今回はより人間の肌の構造に近い、毛のないへアレスマウスで効果を確認。「人でも同様の効果があるということが、より強く言えるようになった」(東講師)としている。
アマドコロは地下の白い根茎を食用にし、岐阜県下呂市などで健康食材として栽培が広がる。科学的に美容効果が確認されたことで、消費拡大も期待できそうだ。
実験では生後5カ月のマウスに、アマドコロの乾燥粉末が0.07%入った水溶液を5カ月間投与。10カ月齢となった時点で、通常飼育したマウスと皮膚を比較した。
間接的に皮膚のたるみをもたらす肥満細胞の数は、アマドコロを与えたマウスで0.1平方ミリメートル当たり平均2.5と、投与していないマウスに比べ半分近く少なかった。
皮膚の張りや弾力性を保つコラーゲン線維の並びは、アマドコロを与えたマウスは並びがきれいに平行を保ったのに対し、通常の10カ月齢マウスでは完全に不規則になっていた。
効果をもたらす成分はまだ解明されていない。
研究メンバーである同大の磯野日出夫名誉教授は「人間に当てはめれば30歳ごろから長期にわたって摂取すれば最も効果的。美容効果として期待できる」と強調する。
研究成果を受け、岐阜市の(株)福逢が商品開発を進める。マウス実験で使った量を人に換算して1日の適正摂取量を練りこんだラーメンや、手軽に摂取できるサプリメントなどを開発。年内の発売を予定する。 |