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 子供の時に太っていたら大人になって脂肪は減らせない
子供の時についた脂肪を、大人になってから減らすのはそう簡単ではないことがわかってきた。

 脂肪をつくっているのは脂肪細胞と呼ばれる小さな細胞であり、人間の体には数百億個あると言われる。最新のネイチャー誌に発表された研究成果では、成人になってからの脂肪細胞の数は、生涯を通じてほとんど変化しないことを報告している。

 この研究グループは、687人の被験者から腹部の脂肪を採取し、年齢や肥満度指数(BMI)の変化と肥満細胞の数の関係を解析した。その結果、子供のうちは脂肪細胞が増えたり減ったりして体重が調節されるが、大人になってからは、子供のときにできた脂肪細胞が大きくなったり小さくなったりするだけということがわかった。つまり、子供と大人では、体重の増減のメカニズムがまったく異なるとういうことになる。

 脂肪吸引法など、肥満細胞を減らすことにより体重を減量する方法がいくつか考案されているが、このような減量法はあくまでも医師の「経験」に基づいたものであり、体の他の部位に負担を与えてしまう危険性がある。

 これに対し、今回のような研究成果が積み重ねられれば、医学的な根拠に基づいた体重増加のメカニズムが明らかになり、より安全な薬剤の開発などが期待できる。

 今回の研究成果は、成人してから肥満細胞の数が変わらないということは、子供の頃にたくさんの脂肪細胞をつけすぎてしまうと、大人になってから脂肪を減らそうとするのは難しいことを示している。研究グループの代表者は、「子供のライフスタイルを決定するのは親である。子供の将来を考えて、健全な食生活を保ってほしい」と語っている。
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